フィットネスクラブといえば、口コミが集客を大きく左右する業界の一つ。
新型コロナウイルス感染症の影響によって以前は厳しい経営状況に追い込まれたものの、現在は転換期を迎えて会員の獲得競争が激化しています。
だからこそ、インターネット上の口コミで悪口を書かれてしまうと、フィットネスクラブにとってはまさに死活問題です。
この記事では、これまでネットの評判に注目していなかったという経営者の方向けに、フィットネスクラブの悪い口コミついて解説します。
Google口コミの悪口を削除する方法や、低評価をされたときの対策方法も説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
フィットネスクラブの悪い口コミが近年急増
フィットネスクラブの数が世界で5番目に多い、と言われている日本。最近はマシンルームだけの店舗も増えてくるなど、アフターコロナの追い風を受けて店舗が乱立しています。
その一方で、フィットネスクラブの悪い口コミが目立つようになったのも事実。そして、それをお店選びの参考にしているトレーニー(トレーニングをする人)も増えてきました。
つまり、フィットネスクラブが増えれば増えるほど、ネガティブな口コミで集客に大きな差が付く状況となっています。
それゆえに、ネット上に投稿された悪い口コミは、できるだけ削除したいと考えている経営者も少なくないのではないでしょうか。
フィットネスクラブのネガティブな口コミ例
フィットネスクラブでよくあるネガティブな口コミは、主に3タイプです。
- 衛生面に対する不満
- マナーが悪い人に対する不満
- スタッフに対する不満
以下、順番に説明します。
衛生面に対する不満
「タオルマットがベタベタで不衛生」「マシンの清掃が不十分」「室内が換気されていないので汗臭い」など、フィットネスクラブでは衛生面に関する口コミが圧倒的に多いです。
コロナウイルス感染症の影響もあって、今は衛生観念の基準が上がった人も増えています。そのため、厳しい評価を受けやすい要素だと言えるでしょう。
とはいえ、衛生面については真っ当な意見も多いため、ただの悪口だと切り捨てないことも大切。経営努力すべき点として、しっかりと見つめ直してみると良いかもしれません。
マナーが悪い人に対する不満
「マシンを長時間占有していて使えない」「仲間同士で喋っていてうるさい」「撮影しながらトレーニングしていて邪魔」など、マナーが悪い人(ルールを守る気のない人)に関する口コミもよく耳にします。
特に最近では、外国人利用客の多さと、そのマナーの悪さについての口コミが増えている印象です。
フィットネスクラブは、台数の限られたマシンを他人と共有する空間であるため、お店選びでは客層も重要。だからこそ、どのような利用客がいるかを口コミで確認する人も多いです。
経営者やスタッフが利用者状況を正しく認識していない場合、会員同士のトラブルに発展する可能性も高いので、このような口コミにしっかりと目を通しておく必要があるでしょう。
スタッフに対する不満
「マスク必着を謳っているのにスタッフがノーマスク」「入れ墨NGなのに入れ墨丸出しの人を注意しない」「入会キャンペーンの説明が適当だった」など、フィットネスクラブのスタッフに関する口コミも多いです。
なかでも、マナーが悪い人を注意をしないスタッフについての意見がよく目立ちます。
このような口コミは、一見すると個人的な我儘や悪口に見えてしまうかもしれません。しかし、スタッフ教育を見直すにあたっての重要な意見が含まれているので無視はできません。
スタッフの印象がフィットネスクラブの印象に繋がってしまうことを避けるためにも、こういった意見を放置しないことが大切です。
悪い口コミが投稿されやすいGoogle口コミ
ネット上でフィットネスクラブの悪口が最も投稿されやすい場所は、Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)です。
Googleマップ検索では、Googleビジネスプロフィールに登録された店舗や会社の情報が表示されます。
Googleビジネスプロフィールは、ビジネスオーナー自身が入力して登録・管理できるのが特徴。ただし、ビジネスオーナーが直接入力しない場合は、ネット上で自動収集された情報が掲載される仕組みです。
口コミ(評価・レビュー)は、そんなGoogleビジネスプロフィールに掲載される情報の一つ。Google口コミとも呼ばれ、Googleアカウントを持つ人であれば、誰でも口コミを投稿することができる特殊な項目となっています。
したがって、経営者の知らないうちに悪質な口コミが書き込まれていることも珍しくありません。
特にネット炎上などで話題になると、不特定多数から嫌がらせ目的の悪口を書かれやすい場所なので、日頃からこまめにチェックしておくべきでしょう。
▼Googleビジネスプロフィールについては、こちらもあわせてチェック!
Googleビジネスプロフィールとは?マイビジネスからの変更点や操作方法も解説
Googleビジネスプロフィール(旧 Googleマイビジネス)の削除方法を徹底解説!
フィットネスクラブのGoogle口コミ【悪口の削除方法】
Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)に投稿された口コミは、Googleが定めたポリシーや利用規約に違反していれば削除してもらうことができます。
具体的には、Googleに削除申請をすると審査が行なわれ、口コミの内容に一部でも違反が認められれば、その口コミ自体が削除されるシステムです。
ただし、フィットネスクラブについて書かれた悪口が、Googleの運営に必ず違反として認められるとは限らないので注意しましょう。
【参考】「マップのユーザー作成コンテンツに関するポリシー」一部抜粋
たとえば、投稿や編集の内容は、実際の体験や情報に基づくものでなければなりません。意図的な虚偽情報の投稿、写真のコピーや盗用、話題に無関係なクチコミ、中傷的な表現の使用、個人攻撃、不必要または不正確なコンテンツなどは、すべてポリシー違反に該当します。Google では通常、違反と見なされるのが投稿の一部であったとしても、投稿全体(投稿された写真とそれに添えられたクチコミなど)が削除されます。
引用元:Google公式サイト「マップのユーザー作成コンテンツに関するポリシー」
▼悪質なGoogle口コミについては、こちらで解説しています。
【徹底解説】Google口コミが営業妨害になるケース・原因・対処法
Google口コミに書き込まれた個人名の削除は可能?方法・対策を解説
Googleマップ口コミの嫌がらせ【対処方法を徹底解説】
悪質なGoogleマップ口コミが及ぼす影響・対処方法を徹底解説!
削除申請の方法
削除申請の方法には、「一般ユーザー(第三者)として削除申請する方法」と「ビジネスオーナーとして削除申請する方法」の2つがあります。
どちらも簡単なので、まずはこちらを試してみてください。
一般ユーザー(第三者)として削除申請する方法
一般ユーザー(第三者)として削除申請する場合は、口コミの報告ボタンから通報機能を利用します。
手順は以下の通りです。
※Googleアカウントでログインする必要はありません。
- 削除したい口コミ投稿を表示する
- 口コミの右上にある三点リーダーから「レビューを報告」ボタンをクリック
- 「口コミを報告」から該当するものを選択して送信
▼「口コミを報告」の項目
・関連性のないコンテンツ
このビジネスでの経験とは関係ないクチコミ
・スパム
ボットまたは虚偽のアカウントからのクチコミ、あるいは広告かプロモーションを含むクチコミ
・利害に関する問題
該当のビジネスまたは競合するビジネスと関係するユーザーが投稿したクチコミ
・冒涜的な表現
汚い言葉、露骨な性描写、詳細な暴力描写を含むクチコミ
・いじめ、嫌がらせ
特定の人を個人的に攻撃するクチコミ
・人種差別、ヘイトスピーチ
身元を理由に個人またはグループを中傷する表現を含むクチコミ
・個人情報
住所や電話番号などの個人情報を含むクチコミ
・役に立たなかった
この場所に行くかどうかを決めるのに関係ないクチコミ
ビジネスオーナーとして削除申請する方法
ビジネスオーナーとして削除申請する場合は、Googleビジネスプロフィール上で通報機能を利用します。
手順は以下の通りです。
※事前にGoogleアカウントを作成して、Googleビジネスプロフィールのオーナー登録をしておきましょう。
- Googleアカウントでログイン
- Googleビジネスプロフィールの管理画面を表示する
- 削除したい口コミ投稿を表示する
- 「不適切なクチコミとして報告」をクリック
- 該当する違反を選択して、「報告」をクリック
▼Google口コミの削除依頼について、詳しく知りたい方はこちら。
Google口コミを削除依頼をする場合の費用・相場を徹底解説
Googleマップの誹謗中傷の口コミは削除可能?適切な対処法を解説
星だけの低評価は削除するのが難しい
Google口コミには、コメントがない星だけの低評価が投稿されることもあります。このような口コミは、削除申請をしても削除されることは殆どありません。
いたずら目的で不特定多数から嫌がらせを受けていると認められなければ、Googleの運営に削除してもらうのは難しいでしょう。
星だけの低評価を投稿する人は意外と多いので、投稿数が増えてくると平均評価が一気に下がります。この場合、低評価の理由が分からず、削除することもできないため、かなり厳しい状況です。
したがってGoogle口コミでは、悪口だけでなく、このような星だけの低評価にも気を配る必要があります。
▼Google口コミの投稿状況を管理したい方は、こちらをチェック!
Googleの口コミが管理できるツール8選【Googleビジネスプロフィール】
フィットネスクラブのGoogle口コミ【低評価の対策方法】
Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)で低評価を投稿され、尚且つGoogleの運営に削除してもらえないときは、一体どうしたらいいのでしょうか?
ここでは2つの対策方法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
対策方法①口コミから改善点を見つける
これ以上低評価を投稿されないために、これまでのGoogle口コミから改善点を見つけましょう。
特に「フィットネスクラブのネガティブな口コミ例」でとり上げた、「衛生面に対する不満」「マナーが悪い人に対する不満」「スタッフに対する不満」などから、自社店舗が抱えている問題を明らかにすることが大切。
衛生面や接客態度などの見直しと改善を繰り返すことで、顧客満足度を確実に上げていきます。
また、店舗に「ご意見BOX」を設置するのも一つの方法。利用者の声を直接聞く場を設けることで、改善点がもっと分かりやすくなる可能性が高いです。
Google口コミが「悪口を書き込む場」にならないようにするためには、このように意見を聞く姿勢を示すことが最も有効だと言えるでしょう。
対策方法②口コミの全てに返信する
低評価を投稿されないためには、投稿されたGoogle口コミの全てに返信することも重要です。
特に、ネガティブなコメントに返信しない場合は、問題を放置していると受け取られても仕方がありません。
ちなみにGoogle口コミは、投稿者が後で編集することも可能です。そのため、返信内容によってはコメントを書き直してくれたり、評価を変えてくれたりする可能性もあります。
もしかしたら、返信というアクションを起こすことによって、星だけの低評価もコメントの追記や評価の変更をしてもらえるかもしれません。
Googleの運営に口コミを削除してもらえない以上、そのまま放置するのは悪手でしかないので、まずはコメントに返信することから始めてみてください。
口コミに返信するときのポイント
Google口コミのコメントに返信するときは、以下の3つのポイントを意識しましょう。
- 来店のお礼と、評価をしてくれたお礼を伝える
- 言い訳をせず、至らない点があったことを謝罪する
- 指摘された点を改善することを伝える
返信文は、簡潔に分かりやすくが基本。
長すぎると読みづらいだけでなく、言い訳のような印象を与えてしまうため注意しましょう。
返信の文例
返信文に悩んだら、ぜひこちらの文例を参考にしてみてください。
【コメント+評価の場合】
〇〇〇〇様
この度はご来店頂き、ありがとうございます。
また、評価をいただき、誠にありがとうございます。
〇〇〇〇については、大変申し訳ありませんでした。
今後はこのようなことがないよう、〇〇〇〇のように対応させて頂きます。
貴重なご意見を頂き、ありがとうございました。
【評価のみの場合】
〇〇〇〇様
この度は評価をいただき、誠にありがとうございます。
何か気になった点をお伝えいただけましたら、さらなるサービス向上のために参考にさせていただきます。
今後ともご愛顧賜りますよう、よろしくお願いいたします。
投稿者に詳しい意見を聞きたい場合は、直接連絡がほしいことを伝えるのも良いでしょう。
しかし、Google口コミの投稿者の中には、詳しいことを書いて身元がバレたくないと考えている人も少なくありません。
相手とやりとりする際は、相手のプライバシーにも配慮したうえで意見を求めるようにすることが大切です。
▼Google口コミの身バレについては、こちらをチェック!
Google(グーグル)マップの口コミは身バレする?投稿者特定のケースは?
悪質な投稿は即確認!風評被害を防止
フィットネスクラブの悪い口コミを放置すると、店にネガティブなイメージが定着してしまい、風評被害に発展する可能性が高くなります。
それゆえに、ネット上の悪質な投稿はできるだけ早く発見・削除することが重要です。
また、店の被害状況によっては、損害賠償請求を行なったり、刑事告訴したりすることも必要になるでしょう。そのためにも、早めに行動を始めるのが肝心です。
WEBマーケティング会社やリスクマネジメント会社では、サポートの一環として炎上の火種になりそうな投稿を発見するツールを提供しているところも増えています。
監視ツールや炎上防止ツールなど、提供会社によってさまざまな名称があるので、サービス内容を比較しながら検討してみてはいかがでしょうか?
▼悪質な口コミに対する対処法については、こちらで解説。
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【まとめ】フィットネスクラブの悪い口コミは対応必須
フィットネスクラブの悪い口コミは、Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)に投稿されることが多いので、定期的にチェックしておく必要があります。
削除してもらえるかどうかはGoogle運営の審査次第ですが、通報自体は簡単に行なうことが可能。もし削除してもらえない場合は、口コミをもとに改善したり、口コミに返信したりするなどして、真摯な姿勢を見せることが重要です。
「削除申請をしない」「削除されないので放置」はネガティブイメージが肥大してしまうので、必ずなんらかのアクションを起こして、悪い口コミにもしっかりと対応するようにしましょう。
投稿者プロフィール
- 誹謗中傷対策とWebマーケティングに精通した専門家です。デジタルリスク対策の実績を持ち、これまでに1,000社を超えるクライアントのWebブランディング課題を解決してきました。豊富な経験と専門知識を活かし、クライアントのビジネス成功に貢献しています。
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