風評監視とは？おすすめ会社・企業やツールを紹介【6選】

「風評監視って風評被害対策とは違うの？」
「風評監視を依頼する場合、どの会社に外注したらいい？」

風評監視は、インターネット上のコミュニティサービスが充実している現代において、風評リスクに備える重要な手段です。

しかし、ネットの監視サービスや監視ツールにはさまざまな種類があるため、「どの段階で何を行なったらいいのかよく分からない」という人も多いのではないでしょうか？

この記事では、風評監視について解説します。また、風評監視を委託できる会社や、風評監視ツールを提供している企業の紹介もしているので、ぜひ参考にしてみてください。

風評監視とは？

「風評監視」とは、インターネット上のあらゆるサイトやサービスに書き込まれた内容を監視することです。これによって、風評被害の発生や拡散を防ぐことができます。

具体的には、ネットに書き込まれた内容を監視することによって、「会社や商品に関する悪質な風評が書き込まれていないか」をチェックします。つまり、炎上の火種となる投稿を事前に検知するというわけです。

風評被害やネット炎上は企業の危機管理のなかでも危険性が高いとされているため、何も対策しないでおくと企業経営で大きな損失を被る可能性もあるでしょう。

風評監視を行なうことの重要性

風評監視を行なうことにより、風評リスク（評判リスク）を回避することができます。

風評リスクとは、企業やブランドに対するネガティブな評判が広まる危険性のこと。レピュテーションリスクとも呼ばれています。

インターネット上の意図しない悪評は、知らない間に会社や商品のイメージが低下してしまい、売上の減少につながる恐れがあるでしょう。

そのため企業ではいつでも迅速に対応できるように、風評監視を行なっていることが多いです。

身に覚えのない悪質な風評に対して損害賠償を請求したり、訴訟を起こしたりとスムーズに対処する姿勢は、会社の取引先や顧客にも誠実な印象を与えます。

結果的に会社への信頼度を高めることにもつながるため、風評監視を行なって風評リスクに備えることは、非常に重要と言えるでしょう。

風評監視の監視対象

風評監視はサイト監視と言われることが多いですが、監視対象となるのはWebサイトだけではありません。風評を見逃さないためにも、監視対象はしっかりと把握しておくことが大切です。

大まかに分けると、監視対象は主に4種類あります。

以下、順番に説明します。

電子掲示板（インターネット掲示板）

電子掲示板（インターネット掲示板）は、誰でも匿名で書き込める場所です。そのため、悪評や誹謗中傷が書き込まれる可能性が高いと言えるでしょう。

また、会社名などの書き込みがあると検索エンジン（Googleなど）で上位表示されてしまうことも多いため、ネガティブな情報が多くの人の目につきやすい恐れがあります。

口コミ投稿サイト（評価サイト）

口コミ投稿サイト（評価サイト）は、基本的に会員登録をした人が書き込める場所です。

消費者の口コミを集めるサイトなので良い意見ばかりではないのは仕方のないことですが、中には虚偽や悪意のある書き込みをされる場合もあります。

閲覧自体は会員登録をしなくても可能なサイトが多く、社名や店名で検索したときに検索エンジンで上位表示されやすいため、特に注意すべきと言えるでしょう。

個人ブログ・個人サイト

個人ブログ・個人サイトは、個人で制作されているブログやWebサイトです。

個人の自由な意見が書かれている反面、私怨によって虚偽や悪意のある内容を掲載している場合もあります。

検索エンジンで上位表示されにくいので気付かないことも多いのですが、何かのきっかけで注目されると炎上の火種になる可能性が高いです。

SNS（Social Networking Service）

SNS（Social Networking Service）は、コミュニティ型の会員制のサービスです。

誰でも気軽に発言できるだけでなく、発言とあわせて画像や動画を投稿しやすいので、企業や商品に対する悪評が投稿される可能性が特に高いと言えるでしょう。

また、SNSは拡散力が強いことからネガティブなイメージが広まりやすく、ネット炎上にも繋がりやすいため、近年では特に注意すべき監視対象となっています。

風評監視タイプの種類

風評監視のタイプは、その方法によって主に3種類に分けられます。

以下、順番に説明します。

ツールタイプ

ツールを使って、自動的に風評を検知するタイプです。

キーワードを設定することで、監視対象に書き込みされた内容から一致する文章を自動的に検索・判別する方法が一般的。

キーワードベースの風評監視は範囲が限定的なので、風評リスクが少ない監視対象の場合や、監視コストを抑えたい場合に適しています。

AIタイプ

AIを用いることで、風評を自動判別・検知するタイプです。

文章のニュアンスや文脈を考慮して、ネガティブな書き込みかどうかを自動で判定してくれるのがポイント。書き込みに付随する写真や画像の分析にも強いため、SNSの風評監視に最適な方法です。

近年ではツールタイプとセットになっていて、「AIツール」として提供されていることも少なくありません。

目視タイプ

専門のスタッフが、手動で情報を目視監視するタイプです。

文章の感情や微妙なニュアンス、写真や画像に映っている人物の状況など、ツールやAIで検知できないような投稿を細かく判断することができます。

風評リスクを見逃しにくいのが利点ですが、その反面、人手がかかるので監視コストが高くなってしまうのが難点と言えるでしょう。

風評監視と風評被害対策の違い

「風評被害対策」とは、インターネット上に悪評が書き込まれた場合に、その情報を削除するなどして人の目に入らないように対処することです。

つまり、風評監視が風評リスクを予防するのに対して、風評被害対策は被害発生後の事後対応ということになります。

そのため、風評監視と風評被害対策のサービスを同時に行なっている業者が殆ど。他にも、Webサイト運営代行を行なう業者が、運営とセットで請けている場合も多いようです。

風評監視を依頼する際の会社選定ポイント

風評監視を依頼する会社を選ぶ際は、風評被害対策（情報の削除・サジェスト対策・逆SEO対策）を早急に対処してくれるのかが重要です。

風評監視ツールが24時間365日対応していても、風評被害対策も同じように対応してもらえるとは限りません。そのため、夜間・休日も対応してもらえるかどうかを確認しましょう。

また風評被害対策に関しては、サイトの運営会社などに投稿の削除依頼をするにあたり、法的な手続きが必要になる場合があります。このとき、弁護士が在籍しているとスムーズに対応してもらえる可能性が高いので、業者を選定する際の見極めポイントとなりそうです。

風評監視が委託可能な会社・ツール提供企業【おすすめ6選】

ここでは風評監視を委託できる会社や、風評監視ツールを提供している企業を、6社紹介します。

主な特徴や提供ツールについて説明しているので、外注先の業者を選ぶときの参考にしてみてください。

株式会社BLITZ Marketing／「AIブランドモニター」

出典：株式会社BLITZ Marketing「AIブランドモニター」

「株式会社BLITZ Marketing（ブリッツマーケティング）」は、高いマーケティング技術を強みとしている、Webマーケティング会社です。

WEBブランディング事業では誹謗中傷・風評被害対策に力を入れていて、なかでも風評監視ツール「AIブランドモニター」を提供しているのが特徴。

ネットの風評を24時間監視しながら、AIがネガティブな情報を自動判定してくれるので、風評監視を効率的に行なうことができます。

ネクストリンク株式会社／「ブランドチェッカー」

出典：ネクストリンク株式会社（NEXT LINK）／誹謗中傷対策センター

「ネクストリンク株式会社（NEXT LINK）」は、インターネット広告支援や、ネット上のリスクマネジメントサービスを行なっている、Webブランディング会社です。

「誹謗中傷対策センター」を運営していて、リアルタイム評判監視サービス「ブランドチェッカー」を提供しているのが特徴。

監視運用業務は丸投げでOK！システム・有人監視によるダブルチェック体制により、危険因子の早期発見を目指します。

株式会社エフェクチュアル／「WEB RISK CLOUD」「Mimamorn」

出典：株式会社エフェクチュアル（effectual）

「株式会社エフェクチュアル（effectual）」は、企業と個人のオンライン上の信頼回復やブランド構築の支援を専門とする、オンライン評判管理会社です。

検索エンジン上の誹謗中傷・風評被害やネガティブサイトを発見する、オンライン検知ツール「WEB RISK CLOUD（WEBリスククラウド）」を提供しているのが特徴。

SNSを中心とした様々なメディアから特定のキーワードをAI検知する、投稿監視サービス「Mimamorn（ミマモルン）」も提供しているので、監視対象の範囲や予算にあわせて使い分けるのも良いかもしれません。

シエンプレ株式会社

出典：シエンプレ株式会社（SIEMPLE））

「シエンプレ株式会社（SIEMPLE）」は、デジタル・クライシス（危機）から企業を守る専門家で、警察庁サイバーパトロール業務通算8年間受託する実績を持つ会社です。

「Webモニタリング・監視」と「SNS投稿モニタリング・監視」では、担当者による有人監視やシステムによる24時間監視・モニタリングを実施しているのが特徴。

日本初の保険付帯型モニタリングサービスを提供しているため、万が一に備えた炎上保険に加入したい人にもピッタリです。

イー・ガーディアン株式会社

出典：イー・ガーディアン株式会社（E-Guardian）

「イー・ガーディアン株式会社（E-Guardian）」は、投稿監視からデバッグ・脆弱性診断までトータルサポートできる、総合ネットセキュリティ企業です。

投稿内容を自動判別できるAI監視システム「Kotonashi」「ROKA SOLUTION」を活用しながら、高度なテキスト読解力を身に付けた専門オペレーターが投稿をチェックしているのが特徴。

「AI×人」による効率的なネットパトロール・モニタリングで、精度の高い監視体制を実現しています。

株式会社エルプランニング／「Image Checker」

出典：株式会社エルプランニング（ELPLANNING）「Image Checker」

「株式会社エルプランニング（ELPLANNING）」は、ブランドセキュリティやネット集客を行なう企業です。

企業のブランドイメージを守ることを目的とした、クラウド型風評自動監視ツール「Image Checker（イメージチェッカー）」によって、風評被害を早期発見できるのが特徴。

口コミやSNS投稿をツール監視・有人監視する「ネット監視サービス」も低価格で提供しているため、組み合わせて利用しやすいのが魅力です。

ChatGPTを活用したAIツールなら「BLITZ Marketing」がオススメ

「BLITZ Marketing（ブリッツマーケティング）」は、誹謗中傷・風評被害対策のプロフェッショナルです。

そんなBLITZ Marketingが提供している「AIブランドモニター」は、監視対象が豊富。ネットの評判が一覧でスコア化され、ひと目で状況が分かる直感的なダッシュボードも大きな魅力となっています。

更にAIブランドモニターには、今話題の高性能AI「ChatGPT」を活用した、口コミ管理サポート機能を搭載。「SNSの投稿文のリスクスコア分析機能」や「Google Mapsの口コミへの返信文作成機能」を利用することができます。

AIブランドモニターは、1ヶ月分の無料トライアルを実施しているので、気になる方は気軽に試すことができます。

誹謗中傷・風評被害対策に関しても相談無料となっているため、AIブランドモニターによる風評監視とあわせて検討してみてはいかがでしょうか？

【まとめ】風評監視はAIを利用すれば広範囲をカバー可能

風評監視とはインターネット上に書き込まれた投稿内容を監視することで、サイト監視とも呼ばれます。

監視対象は検索エンジンを中心とした、電子掲示板（インターネット掲示板）や口コミ投稿サイト（評価サイト）、個人ブログ・個人サイト、SNSなど。

監視方法については、ツールによる自動監視と目視による有人監視をあわせて行なうことで、極力風評リスクを回避するのが一般的な方法です。

AIツール・AIシステムを利用することで広範囲を監視することができるため、風評監視サービスを利用する場合は、最新技術を積極的に取り入れている業者を選ぶと良いでしょう。