「SEO」と「MEO」といえば、WEBマーケティング用語として耳にする機会が多い言葉です。
どちらも検索結果における表示順位を最適化させるための施策ですが、ネットにあまり馴染みのない人であれば、似たような言葉で戸惑ってしまう人も少なくないのではないでしょうか?
この記事ではWEBマーケティング初心者向けに、SEOとMEOの違いについて分かりやすく解説します。
使い分けする時や併用する時のポイントも説明しているので、SEOとMEOの知識を深めたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
SEOとMEOの違い
SEOとMEOの主な違いを、3つに分けて説明します。
関連性を考慮しながら異なる点を順番に解説するので、基本的な違いをしっかりと理解しておきましょう。
違い①検索結果の表示順位を最適化する場所
SEOとMEOの違いを説明するうえで一番大きな点は、「検索結果の表示順位を最適化する場所」です。
分かりやすくいえば、ネットで検索したときに「自社の情報をどこで上位に表示させるか」ということ。
具体的に説明すると、ネット上の「何処のプラットフォーム」で「何について」検索したときに「自社のどんな情報」を上位に表示できるようにするか、という話になります。
また、検索結果の表示順位を最適化する場所によって、「競合性」が大きく異なる点も重要です。
以上をふまえて、SEOとMEOの違いを説明します。
SEO
「SEO」とは、Search Engine Optimization(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)の略称で、「検索エンジン最適化」を意味します。
SEOの施策は、検索エンジン(Google検索・Yahoo!検索・Bing検索 等)にて、自然検索した際に、狙ったWEBサイトやサイト内ページを検索結果の上位に表示させること。
簡単にいえば、SEOでは「検索エンジン」で「社名・商品名・サービス名・業種名 等」を検索したときに、「自社のWEBサイトへのリンク」を上位に表示させることを目指します。
パソコンやスマホなどで何気なく検索して表示される検索結果も、実はこのようなSEO対策の技術によって表示順位が決まります。
また、入力したキーワードによってさまざまなWEBサイトがヒットするため、SEOは競合性も高いのが特徴。
特に「ビッグワード(よく検索されるキーワード)」は競争率が高いので、検索結果で1ページ以内に入るのは至難の業です。
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MEO
「MEO」とは、Map Engine Optimization(マップ・エンジン・オプティマイゼーション)の略称で、「マップエンジン最適化」を意味します。
MEOの施策は、位置情報サービス(Googleマップ・Yahoo!マップ 等)にて、地図検索した際に、狙った企業情報・店舗情報を検索結果の上位に表示させること。
簡単にいえば、MEOでは「位置情報サービス」にて「地域指定で会社・店舗」を検索したときに、「自社の情報(住所・電話番号・サイトリンク等)」を上位に表示させることを目指します。
このようにMEOは地域を限定した検索に対する施策であることから「ローカルSEO」とも呼ばれ、そのエリア内に競合となる会社や店が少ないほどMEO対策の効果が出やすいのが特徴。
また、SEOと比べてMEOを重視していない企業も多いことから、MEOは競合性が低い点も大きなポイントです。
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違い②対策方法・対策するコンテンツ
SEOとMEOの違いを説明するうえで2つめの大きな点は、「対策方法、及び対策するコンテンツが異なる」ことです。
「検索結果の表示順位を最適化する場所」が違うということは、対策する場所や対策方法も当然異なります。
それぞれの施策を把握する重要な項目となっているため、各用語にも注目してみましょう。
以上をふまえて、SEOとMEOの違いを説明します。
SEO
検索エンジンの検索結果における表示順位を最適化するSEOでは、「自社のWEBサイト」に対してSEO対策を実施します。
簡単にいえば、自社で運営している公式ホームページ・ECサイト・ブログサイトなどを改善することが主な施策。
内部SEO対策・外部SEO対策・コンテンツSEOなどの方法があり、これらの包括的なSEO対策によって効果を発揮します。
記事が中心のWEBサイトであれば、特に重要なのがコンテンツSEO。
ユーザーの検索意図を考慮したコンテンツを作成することにより、狙ったキーワードで検索結果の上位表示を目指します。
SEOに強い記事・文章は、WEBサイトの財産的な価値があるため、積極的に見直すことが大切です。
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MEO
位置情報サービスの検索結果における表示順位を最適化するMEOでは、位置情報サービスに連動した「会社情報・店舗情報登録サービス」に対してMEO対策を実施します。
例えば、「Googleマップ」なら「Googleビジネスプロフィール」。「Yahoo!マップ 」なら「Yahoo!プレイス」です。
この会社情報・店舗情報登録サービスを利用できるのは、基本的にビジネスオーナーのみ。会社や店のオーナー自身が、住所・電話番号・公式サイト・写真などを登録します。
出典:「株式会社BLITZ Marketing」ビジネスプロフィール
MEOの施策では、これらの情報を充実させることで、地図検索で会社や店を知った人を来店に導くのが主な目的です。
また、GoogleビジネスプロフィールやYahoo!プレイスには、ユーザーが口コミを投稿できる項目が用意されているのも大きな魅力。
特にGoogleマップではこの口コミをみるために地図検索する人も多いので、近年ではMEO対策よりもGoogle口コミ対策が重要視されやすい傾向にあります。
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違い③対策の難易度・費用
SEOとMEOの違いについて3つめの大きな点は、「対策の難易度と、その費用」です。
ここまで説明したように対策方法が全く異なることから、難易度と費用にも差が出やすくなっています。
「自社でできそうな難易度か」「外注する場合の予算はどのくらいか」、といった不安要素のある人は、しっかりと押さえておきましょう。
以上をふまえて、SEOとMEOの違いを説明します。
SEO
SEO対策ではWEBサイトの改善だけでなく、SNS運用やWEB広告などを利用してWEBサイトへと誘導する導線作りなども含まれるため、総合的な対策を行なうにはWEBマーケティングに関する深い知識が必要になります。
また、SEO対策の種類によってさまざまなツールを使いこなす必要があるので、結論としては難易度が高いといえるでしょう。
SEOを外注する場合、コンサルティングを受けながら基本的な対策を依頼するのであれば、中小規模サイトなら月額10万~50万円、大規模サイトなら月額100万円以上が一般的な相場。
しかし、コンテンツSEOの記事執筆のみ自社で行なうなど、部分的にできるSEO対策もあります。
また、最近はマーケティング会社のノウハウを詰め込んだ高機能なSEO対策用ツールが充実しているので、そちらを利用するのも一つの方法。
シンプルな機能を持つタイプなら無料~月額数千円、複合的な機能を持つタイプなら月額数万円で提供されているため、予算を抑えたい人にオススメです。
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MEO
MEO対策を行なう場合、「会社情報・店舗情報登録サービス」である、「Googleビジネスプロフィール」や「Yahoo!プレイス」のみで完結します。
したがって、SEOに比べれば、技術的・専門的な難易度は低いといえるでしょう。
とはいえ、キーワードを意識した情報を充実させたり、魅力的な写真を撮影して掲載したりするのは、なかなか難しいものです。
MEOを外注する場合、基本的な対策を依頼するのであれば月額2万円~5万円、キーワードや画像の数が多いと月額6万円~8万円が一般的な相場。
このようにSEOよりも費用が安いため、業者に依頼しやすいのがMEOの特徴です。
SEOとMEOを使い分ける時のポイント
SEOとMEOの違いを説明したところで、次にこの2つを使い分ける時のポイントを説明します。
「違いは分かったけれど、自社の場合はどちらを対策するべきなのか」という疑問を抱く人は多いでしょう。
ここでは、SEO対策をするべき場合とMEO対策をするべき場合、それぞれ解説します。
SEO対策をするべき場合
SEO対策をするべき場合とは、自社で運営しているWEBサイト(公式ホームページ・ECサイト・ブログサイト等)があり、サイトへの訪問ユーザーを安定して獲得したいときです。
WEBサイトから商品やサービスの購入をしてもらいたいのであれば、サイトへ誘導するためのSEO対策は必須。
分かりやすい例えをするなら、サイト自体がオンライン店舗のような役割になっていて、SEOではサイトを見つけてもらいやすくするための道しるべを作るようなイメージです。
自社のターゲット層によって、この道しるべとなるSEOの方法も異なってくるので、効率的な対策を行なうのであればWEBマーケティング会社などにコンサルティングを依頼するのが良いでしょう。
MEO対策をするべき場合
MEO対策をするべき場合とは、その地域に住んでいる人に来てほしいときです。
分かりやすい業種の例でいえば、病院。
「家から徒歩で行けるくらい近い整形外科」「市内で車で行ける距離の耳鼻科」など、ユーザーは通院できる範囲の病院を探すため、地域と診療項目で地図検索をします。
そのため、近隣住民のかかりつけ医を目指す病院であれば、MEOで病院の情報を充実させておくことは非常に重要です。
また、位置情報サービスでは近隣に競合が多いと情報を比較されることも多いため、MEOを侮っていると集客力に圧倒的な差がついてしまうこともあります。
特に口コミの内容や評価などもユーザーはしっかりと見ているので、口コミへの返信なども含めてMEO対策することが大切です。
SEOとMEOを併用する時のポイント
次に、SEOとMEOを併用する時のポイントを説明します。
それぞれ施策が異なりますが、組み合わせることで効果的な集客と顧客獲得を実現することが可能です。
ここでは、具体的に施策がどのように連動するのかを解説します。
来店見込みの高いユーザーに訴求
地図検索を行なうユーザーは元々来店見込みが高い傾向にありますが、MEO対策をすることによって目に留まりやすくなり、来店するチャンスを更に上げることができます。
また、気になったお店は、店舗情報から公式サイトに訪問する可能性が高いです。その際、サイトが充実していれば、ユーザーに信頼感を与えることができるのがポイント。
更にユーザーは、サイトが運営されている安心感から「実際に行ってみよう」と行動に移しやすくなるため、コンテンツSEOなどのSEO対策も非常に重要です。
もしここでWEBサイトが「ごちゃごちゃして見辛い」「最低限の情報しか載ってない」「長年更新されていない」という状況であったら、地図検索でお店を見つけたユーザーも離れてしまうでしょう。
来店見込みが高いユーザーを逃さないためにも、MEOとSEOを併用して訴求力アップを目指してみてください。
検索エンジンの進化でMEOがSEOに反映
Google検索では、Googleビジネスプロフィールの情報が反映されるようになっているため、MEO対策がSEO対策にも繋がっています。
例えば、会社名を検索した際は、検索結果画面の右に地図・写真・所在地・営業時間・電話番号・口コミ・評価などが表示されるのが特徴です。
また「地域+レストラン」で検索した際は、検索結果画面の途中で、周辺の地図と複数の店舗情報(店名・写真・予算・住所・評価など)が表示され、見比べられるようになっています。
検索エンジンの進化によって、今後もこのような位置情報サービスと連携した機能が増えていくと考えられるので、SEOとMEOの併用が基本のスタイルとなりそうです。
サジェスト汚染や悪質な口コミ対策も重要
検索エンジンで会社名や店舗名を検索したときに、ネガティブなサジェストキーワードが表示されることがあります。
これは「サジェスト汚染」と呼ばれ、検索窓に「〇〇企業 詐欺」「〇〇店 不味い」といった予測キーワードが表示されるのが特徴。
SEO対策をしていても、このような被害に遭うと企業のイメージが下がってしまうので、早急に対策する必要があります。
また、位置情報サービスの口コミでは、悪口とともに低評価が投稿されるという嫌がらせを受けることも珍しくありません。
MEO対策では、このような口コミ対策も重要な課題となっているため、対処してもらえる業者を事前に調べておくことが大切です。
▼サジェストについては、こちらで解説しています。
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【まとめ】SEOとMEOの違いを理解して集客力アップ
SEOとMEOでは、検索結果の表示順位を最適化する場所をはじめ、対策方法・対策するコンテンツ・難易度・費用などが異なります。
それぞれ対策するべき状況は違いますが、両方の施策を併用することで集客力をアップできるので、来店するお客さんを増やしたい方にピッタリです。
また、検索エンジンや位置情報サービスによって同じSEO・MEOにも若干の違いがあるので、本格的に対策したい方はこの機会にぜひいろいろ調べてみてはいかがでしょうか?
投稿者プロフィール
- 誹謗中傷対策とWebマーケティングに精通した専門家です。デジタルリスク対策の実績を持ち、これまでに1,000社を超えるクライアントのWebブランディング課題を解決してきました。豊富な経験と専門知識を活かし、クライアントのビジネス成功に貢献しています。