「Amazon(アマゾン)」といえば、世界中で利用されている大手ECモール。
日本のAmazon(Amazon.co.jp)でも多数のショップがいろんな商品を販売しているため、サイト内にある検索窓(検索ボックス)から商品ページへ、どれだけ集客できるかがとても重要です。
この記事では、そんなAmazonの検索窓に搭載された補助機能「サジェスト機能」について解説します。
Amazonサジェストの活用方法や設定ポイントのほか、サジェストキーワードの削除にも触れているので、ぜひ参考にしてみてください。
▼楽天市場のサジェスト機能については、こちらで解説しています。
楽天市場サジェスト機能の仕組み|不本意なワードは削除可能?
目次
Amazonのサジェスト機能とは?
Amazonのサジェスト機能とは、Amazonのサイト内で検索する際に、検索したいキーワードを入力すると、自動的に検索候補のワードが表示される仕組みのことです。
このワードはサジェスト(予測変換)キーワードとも呼ばれ、Amazonでは一度に10個のワードが表示されます。
サジェストキーワードは、キーワードと一緒によく検索されているワードが選ばれていて、検索ボリュームが大きいほど上位に表示されるのが特徴。
そのため、需要が大きいキーワードのリサーチに活用されることも多いです。
例えば、検索窓に「フライパン」と入力すると、Amazonでは以下のようなサジェストキーワードが表示されます。
フライパン
フライパン セット
フライパン 28cm
フライパン 20cm
フライパン 26cm
フライパン 蓋
フライパン ih
卵焼き フライパン
ティファール フライパン
フライパン 深型
このように、Amazonでフライパンを買おうとしている人が、どのようなキーワードで検索しているのかが分かります。
また、更に「フライパン セット」と入力すると、以下のようなサジェストキーワードが表示されます。
フライパン セット
てぃふあーる フライパン セット
ティファール フライパン セット
サーモス フライパン セット
アイリスオーヤマ フライパン セット
フライパン セット ih対応
フライパン セット ガス火専用
フライパンセット ih
フライパン セット ピンク
フライパン セット 卵焼き
このことから、Amazonに出店するショップ側としては、ユーザーがどのような商品を求めているのかがより詳しく分かるため、サジェスト機能は非常に重要な機能と言えるでしょう。
更に、これらのサジェストキーワードは、トレンドや検索傾向を反映して頻繁に入れ替わるのが大きな特徴。
ユーザーニーズをリアルタイムで知ることができるため、Amazonに出店するならしっかりと把握しておきたい要素の一つです。
このようなサジェスト機能は、検索エンジンの「Google検索」や「Yahoo!検索」にもあるため、気になる方はぜひそちらもチェックしてみてください。
▼検索エンジンのサジェスト機能については、こちらで解説しています。
【最新版】サジェストとは?対策方法と理由・費用を徹底解説
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サジェストキーワードでアクセス数アップ
上位に表示されるサジェストキーワードを商品ページに取り入れることで、Amazonのサイト内で検索したときに表示されやすくなります。
これにより、ユーザーが商品ページにアクセスしてくれる可能性も上がるというわけです。
またサジェスト機能は、Amazonで買い物をするユーザーにとって、関連するキーワードを打ち込む手間が省けるのがポイント。
その他にも、予想外のワードが表示されることで、視野になかった商品が購入対象になることもあります。
このようにサジェスト機能を上手く利用すれば、商品を購入してもらえるチャンスを更に増やすことができるでしょう。
自社名・自社商品名をサジェスト表示
入力したキーワードと一緒に「自社名」や「自社商品名」がサジェスト表示されると、大きな宣伝効果が見込めるでしょう。
例えば、検索窓に「フライパン」と入力したときに自社名や自社商品名がサジェスト表示されると、「フライパン=自社名」「フライパン=自社商品名」のイメージが結び付きやすくなります。
これは、自社ブランディングを強化するための有効な手段の一つです。
「競合が多いので社名・商品名の知名度を上げたい」という場合は、積極的に狙っていきたいサジェスト表示と言えます。
検索で上位表示するためのSEO対策
Amazonに出店するショップは検索結果で自社の商品を上位表示させるため、「サジェスト機能」と「検索順位が決定・表示される仕組み」を利用して、Amazon内で「SEO対策」を実施しています。
「SEO」とは、Search Engine Optimization(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)の略称で、「検索エンジン最適化」を意味します。
また、「SEO対策」とは、検索エンジンにて特定のキーワードで検索した際に、狙ったWEBサイト・ページを検索結果の上位に表示させるための施策のことです。
そのためAmazon内でのSEO対策は「Amazon SEO」と呼ばれ、WEBマーケティング施策の一つとして重視されています。
検索順位が決定・表示される仕組みは「並べ替えオプション」によって異なりますが、まずはAmazonのアルゴリズムをしっかりと理解することが重要。
サジェストキーワードで検索上位表示→商品ページアクセスまでの流れを作れるように、Amazon SEOを研究してみてください。
【参考資料】「Amazonカスタマーサービス」より
並べ替えオプション
Amazonは、商品を検索するお客様がお探しの商品をより容易に見つけられるようお手伝いします。 以下の並べ替えオプションをご利用いただけます。
アマゾンおすすめ商品を選ぶと、Amazonがおすすめする商品が表示されます。Amazonでは、以下のような要素を踏まえておすすめ商品を表示します。
・お客様の行動(商品の購入頻度など)
・商品の情報(商品名、価格、商品の説明など)
・在庫の有無
・お届けまでにかかる時間
・各種料金(配送料など)
・その商品に興味を持たれるかどうか(新商品など)
レビューの評価順を選ぶと、カスタマーレビューに応じて商品が並べ替えられます。この並べ替えにおいては、各商品の平均星数(最高は5つ星)やレビュー数を含む要素が考慮されます。
最新商品を選ぶと、Amazonでの発売日に応じて商品が並べ替えられます。
価格の高い順を選ぶと、価格に応じて商品が並べ替えられます。最も高い価格の商品が最上部に表示され、最も低い価格の商品が最下部に表示されます。
価格の低い順を選ぶと、価格に応じて商品が並べ替えられます。最も低い価格の商品が最上部に表示され、最も高い価格の商品が最下部に表示されます。
売れ筋ランキングを選ぶと、最近の販売履歴に応じて関連する結果が並べ替えられます。一般的に、売上が高い商品が上部に表示され、売上が低い商品が下部に表示されます。
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Amazonサジェストを意識した設定ポイント
Amazonサイト内の検索結果で自社の商品ページを上位に表示するためには、いろんなコツがあります。
ここでは、サジェスト機能を意識した設定ポイントを3つ説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント①商品との関連性の高いキーワードを選定
表示させたいサジェストキーワードを選定する際は、商品と関連性の高いキーワードを選ぶようにしましょう。
例えば、「鉄製フライパン」に対してなら、「熱伝導」「強火調理」のように、鉄の特徴を表すキーワードがオススメです。
反対に、素材が異なる「ステンレス」や「アルミ」といったキーワードは、関連性が低いと判断されます。
この場合、Amazonからの評価が悪くなり、検索順位も下がってしまう可能性があるので注意が必要です。
ポイント②商品の基本情報にサジェストキーワードを入れる
表示させたいサジェストキーワードは、「商品名(商品タイトル)」と「商品の説明文」に入れるようにします。
ただし、キーワードを盛り込みすぎると不自然な文章になるので気を付けましょう。
基本的には最も重要なキーワードを商品名に入れて、入りきらなかったキーワードを説明文に盛り込みます。
また、商品をAmazonの商品ページに登録する場合は、「検索キーワードフィールド」にキーワードを設定することも可能です。
検索キーワードフィールドに含められる文字数は、500バイト未満(日本語で約160文字以内)。
したがって、ここには厳選したサジェストワードを入力することが大切です。
ポイント③クリックされやすい商品名(商品タイトル)
商品名(商品タイトル)は、サジェストワードを入れつつ、クリックされやすい文章にしましょう。
検索で上位表示を目指すには、まずは商品ページにアクセスしてもらわないといけません。
そのため、商品の魅力が伝わるような単語や、目をひくキャッチコピーなど、工夫を凝らす必要があります。
また、商品名は検索エンジン「Google検索」や「Yahoo!検索」の検索対象にもなるので、外部からの流入も見込めるのがポイント。
Amazonと外部検索エンジン、両方のSEO対策を意識することで、効率よく上位表示を目指すことができます。
【商品タイトルの具体例】※鉄製フライパンの場合。
・「鉄製フライパン 中華鍋 揚げ物 炒め物」
→具体的な用途が分かる。
・「鉄製フライパン シーズニング不要 油慣らし済」
→鉄製の面倒な手間を省ける。
・「鉄製フライパン こびりつきにくい 錆びにくい」
→鉄製の難点を解消している。
・「鉄製フライパン 板厚1.0mm 女性でも扱いやすい 軽量」
→鉄なのに重くないイメージ。
・「鉄製フライパン ミニ 13cm アウトドア キャンプ」
→キャンプブームに合わせた商品。
Amazonのサジェストワードは削除可能?
Amazonのサジェスト機能で表示されるサジェストキーワードは、削除することができません。
したがって、もし「自社名」「自社商品名」と一緒にネガティブなワードが表示されると、場合によっては非常に厳しい状況となります。
なぜなら、会社や商品のブランドイメージを下げてしまうため。放置すると、風評被害に発展する可能性もあるでしょう。
このようにネガティブなサジェストキーワードが表示されることを、サジェスト汚染と呼びます。
サジェストキーワードといえば、検索ボリュームが大きいワードが自動出されるのが特徴。
そのためこれを利用して、競合相手や悪意のあるユーザーが、意図的にサジェスト汚染を引き起こしている場合があるので注意が必要です。
▼サジェスト汚染については、こちらで詳しく解説しています。
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サジェスト汚染はAmazonに削除を依頼
もしサジェスト汚染が起きている場合は、Amazonに問い合わせてみましょう。
Amazonのシステム側でサジェストキーワードを削除してもらえるかは分かりませんが、サジェスト汚染が故意に引き起こされているのであれば、疑わしい動きをするアカウントを警戒してもらえるかもしれません。
また、サジェスト汚染が起きているのであれば、商品レビューに低評価の嫌がらせや誹謗中傷がないかもあわせてチェックしましょう。
もしかしたら、そのアカウントがサジェスト汚染を起こしている可能性もあります。
Amazonには出品している業者が多いので、同業者やライバル出品者による嫌がらせも珍しくありません。
検索で上位に表示されるほど被害に遭いやすくなるため、社名や商品名と一緒にネガティブなサジェストキーワードが表示されたら警戒してください。
▼Amazonのレビューについては、こちらで解説しています。
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Amazonサジェストと一緒にネット風評もチェック
検索窓のサジェスト機能によるサジェスト汚染は、自社や自社商品のイメージや風評に悪影響を及ぼすため無視はできません。
もしAmazonのサジェストキーワードに不安を感じたら、インターネット上の風評もチェックするのがオススメです。
具体的には、「Google検索」や「Yahoo!検索」といった検索エンジンをはじめ、SNSやGoogle口コミなどで誹謗中傷が投稿されていないかを確認します。
風評被害やインターネット炎上を事前に防ぐためにも、リスク管理(リスクマネジメント)の一つとして取り組んでみてはいかがでしょうか?
▼ネット上の誹謗中傷や低評価口コミについては、こちらで解説しています。
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【まとめ】Amazonサジェストを活用してSEO対策を万全に!
Amazonのサジェスト機能ではキーワードと一緒によく検索されているワードが表示されるため、これを利用してショップ側は商品ページにアクセスしてもらうチャンスを増やすことができます。
しかし検索結果の画面で上位に表示されないと、ユーザーは商品購入までに至らない場合が多いので、Amazon内でのSEO対策が重要です。
サジェスト汚染や低評価レビューなどの競合による嫌がらせに注意しながら、Amazonサジェストを上手く活用して集客に繋げましょう。
投稿者プロフィール
- 誹謗中傷対策とWebマーケティングに精通した専門家です。デジタルリスク対策の実績を持ち、これまでに1,000社を超えるクライアントのWebブランディング課題を解決してきました。豊富な経験と専門知識を活かし、クライアントのビジネス成功に貢献しています。
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