幼稚園のGoogle口コミは、評価の高さや投稿件数など、大きな差が生まれやすい傾向にあります。
そのため、「低い評価や悪い口コミが投稿されやすくて困っている」という経営者の方は、意外と多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな口コミでお困りの方向けに、幼稚園のGoogle口コミの評価が低い時の特徴について解説します。
悪い口コミの対策方法や、ひどい悪口が投稿された時の削除方法も説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
幼稚園のGoogle口コミの評価が低い時の特徴
はじめに、幼稚園のGoogle口コミの評価が低い時の特徴について解説します。
Googleマップで幼稚園を検索したときに、近隣の幼稚園と比べて「自分のところだけ評価がやけに低い」という状況は、決して無視できません。
Googleビジネスプロフィールに投稿された口コミの対策をする前に、まずは自分の幼稚園のGoogle口コミの評価が低い理由を探っていきましょう。
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特徴①近隣住民からの苦情が多い
幼稚園のGoogle口コミには、近隣住民からの苦情が投稿されることも珍しくありません。
なかでも多いのは、園児の保護者のマナーについて。「毎朝園児の送迎の路上駐車で道が渋滞する」「イベント時に近くのスーパーの駐車場に車を停める」など、車に関する苦情が多く見られます。
次に多いのは、幼稚園バスに関する苦情。「信号無視をして進路を妨害してきた」「ウインカーを出さないので衝突しそうになった」など、交通マナーの悪さを指摘する投稿が目立ちます。
このように、Google口コミが幼稚園の近くに住む人々にとって「不満を書き込む場」になってしまっていると、評価が低くなっていくばかりです。
特に、住民は生活圏内の道路事情に関して大きなストレスを感じていることが多いので、最大限に注意すべき点だと言えるでしょう。
特徴②星だけの低い評価が多い
「口コミを投稿して身バレしたくない」という考えから、コメントを記入せずに「星だけの低い評価」を投稿する人も少なくありません。
星だけの評価は気軽に投稿できるため、幼稚園に対して不満を抱えている人が多いとすぐに増えて、全体評価も低くなってしまいます。
この場合、投稿者が「園児の保護者」なのか「近隣住民」なのかもわからず、対策も難しいところです。
まずは、Google口コミが「不満の捌け口」となってしまっている状況をなんとかしなければならないでしょう。
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特徴③口コミの件数が少ない
Google口コミの投稿件数が少ないと、平均評価が低いまま印象が悪くなってしまう可能性があります。
例えば、★4が1件、★1が1件。この合計2件で、平均評価は★2になります。
★4でどれだけ良い口コミが投稿されていても、この★1の1件だけで平均評価が下がってしまうので、他の幼稚園と評価だけ見比べていると印象は良くないでしょう。
そして、口コミの件数が増えないと、ずっとこの平均評価が表示されたままになってしまいます。
Google口コミで表示される星の数は、幼稚園のイメージに直接つながるため、できれば★4以上を目指したいところです。
幼稚園の悪い口コミや低い評価の基本対策
次に、Google口コミに投稿された、幼稚園の悪い口コミや低い評価の基本対策を解説します。
適切な対応をすることにより、不満の捌け口となっている状況を変えられる可能性は充分にあるでしょう。
何から始めて良いか分からない場合は、ぜひ参考にしてみてください。
対策①悪い口コミや星だけの評価にも返信する
悪い口コミや星だけの低評価が投稿されても、全ての投稿にコメントを返信しましょう。
ネガティブな意見は、返信しないと問題を放置していると受け取られてしまうため、必ず返信することが重要。
星だけの低評価に関しても、放置されたその低評価を見た他のユーザーが不安を感じてしまい、更なる悪循環が生まれてしまいます。
したがって、悪い口コミや星だけの低評価にも必ず返信して、意見を聞く姿勢を示すことが大切です。
また、Google口コミは投稿者が後で編集することが可能となっているのも大きなポイント。
返信というアクションを起こすことで、投稿者がコメントを追記して評価を変えてくれる可能性があります。
返信の文例【コメント+評価の場合】
〇〇〇〇様
この度は評価をいただき、誠にありがとうございます。
〇〇〇〇については、大変申し訳ありませんでした。
今後はこのようなことがないよう、〇〇〇〇のように対応させて頂きます。
貴重なご意見を頂き、ありがとうございました。
返信の文例【評価のみの場合】
〇〇〇〇様
この度は評価をいただき、誠にありがとうございます。
もし何か気になった点をお伝えいただけましたら、ぜひとも参考にさせていただきます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
状況改善のために投稿者に詳しい意見を聞きたい場合は、直接連絡がほしいことを伝えるのも一つの方法です。
しかし、Google口コミの投稿者の中には、身元を明かしたくない考えている人も少なくありません。
相手とやりとりする際は、相手のプライバシーにも配慮したうえで意見を求めるようにしましょう。
対策②保護者や近隣住民への意見調査を実施
園児の保護者や、幼稚園の近隣住民に対して、アンケートなどの意見調査を行ないましょう。
これ以上低評価を投稿されないためには、保護者や近隣住民がどのような不満を抱えているのか、できるだけたくさん洗い出す必要があります。
また、意見を聞いて実際に改善していることを分かってもらうのも重要。
幼稚園が真摯に対応している姿勢が伝われば、Google口コミには自然と良い口コミが集まるはずです。
NG対策!口コミの自作自演・サクラの依頼は×
「良い口コミを増やしたい」「平均評価を上げたい」からといって、口コミの自作自演をしたり、業者にサクラの依頼をしたりしてはいけません。
なぜなら、Googleではこのような自作自演やサクラの口コミを禁止しているためです。
もし「やらせの口コミ」を投稿した場合、Googleの規約違反、及びガイドライン違反となり、判明次第削除されます。
また、Googleマップに幼稚園が表示されなくなってしまう可能性も高いです。
悪い口コミが多かったり評価が低かったりすると、焦りから安易に違反行為をしてしまう人も少なくないので、充分に注意してください。
幼稚園のひどい悪口が投稿された時の削除方法
誹謗中傷や根拠のない内容など、Google口コミにひどい悪口が投稿された場合は、Googleの運営に削除申請をしましょう。
Googleが定めたポリシーや利用規約への違反、ローカルガイドヘルプの「禁止および制限されているコンテンツ」に抵触していることが認められれば、口コミを削除してもらうことができます。
具体的には、Googleに削除申請をすると数日から数週間で審査を実施。口コミの内容に一部でも違反が認められれば、その口コミ自体が削除されるという流れです。
ただし、申請した口コミが運営に必ず違反として認められるとは限りません。
また、審査結果の連絡はもらえないため、削除されているか自分で確認する必要があります。
【参考①】「マップのユーザー作成コンテンツに関するポリシー」一部抜粋
たとえば、投稿や編集の内容は、実際の体験や情報に基づくものでなければなりません。意図的な虚偽情報の投稿、写真のコピーや盗用、話題に無関係なクチコミ、中傷的な表現の使用、個人攻撃、不必要または不正確なコンテンツなどは、すべてポリシー違反に該当します。Google では通常、違反と見なされるのが投稿の一部であったとしても、投稿全体(投稿された写真とそれに添えられたクチコミなど)が削除されます。
引用元:Google公式サイト「マップのユーザー作成コンテンツに関するポリシー」
【参考②】「禁止および制限されているコンテンツ」
▼虚偽のコンテンツ、偽装行為
虚偽のエンゲージメント/なりすまし/誤った情報/不実表示/不適切なコンテンツまたは行為/ハラスメント/ヘイトスピーチ
▼不適切なコンテンツ
個人情報/わいせつ、冒とく的な表現/性的描写が露骨なコンテンツ/アダルト向けコンテンツ/暴力的または残虐なコンテンツ/制限されているコンテンツ/危険なコンテンツ/違法なコンテンツ/子供の安全/テロに関するコンテンツ/関連性のないコンテンツ/宣伝と勧誘/意味不明なコンテンツや、繰り返して投稿されたコンテンツ/改変、悪ふざけ
引用元:Googleローカルガイドヘルプ「禁止および制限されているコンテンツ」
▼誹謗中傷を含むGoogle口コミについては、こちらで解説しています。
【徹底解説】Google口コミが営業妨害になるケース・原因・対処法
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Google運営への削除申請
削除申請の方法には、「一般ユーザー(第三者)として削除申請する方法」と「ビジネスオーナーとして削除申請する方法」の2つがあります。
一般ユーザー(第三者)として削除申請
口コミの報告ボタンから通報機能を利用します。Googleアカウントでログインする必要はありません。
- 削除したい口コミ投稿を表示する
- 口コミの右上にある三点リーダーから「レビューを報告」ボタンをクリック
- 「口コミを報告」から該当するものを選択して送信
▼「口コミを報告」の項目
・関連性のないコンテンツ
このビジネスでの経験とは関係ないクチコミ
・スパム
ボットまたは虚偽のアカウントからのクチコミ、あるいは広告かプロモーションを含むクチコミ
・利害に関する問題
該当のビジネスまたは競合するビジネスと関係するユーザーが投稿したクチコミ
・冒涜的な表現
汚い言葉、露骨な性描写、詳細な暴力描写を含むクチコミ
・いじめ、嫌がらせ
特定の人を個人的に攻撃するクチコミ
・人種差別、ヘイトスピーチ
身元を理由に個人またはグループを中傷する表現を含むクチコミ
・個人情報
住所や電話番号などの個人情報を含むクチコミ
・役に立たなかった
この場所に行くかどうかを決めるのに関係ないクチコミ
ビジネスオーナーとして削除申請
Googleビジネスプロフィール上で通報機能を利用します。事前にGoogleアカウントを作成して、Googleビジネスプロフィールのオーナー登録をしておきましょう。
- Googleアカウントでログイン
- Googleビジネスプロフィールの管理画面を表示する
- 削除したい口コミ投稿を表示する
- 「不適切なクチコミとして報告」をクリック
- 該当する違反を選択して、「報告」をクリック
▼Google口コミの削除依頼について、詳しく知りたい方はこちら。
Google口コミを削除依頼をする場合の費用・相場を徹底解説
Googleマップの誹謗中傷の口コミは削除可能?適切な対処法を解説
【注意】星だけの低評価は削除が不可能
星だけの低評価は、基本的に削除は不可能です。削除申請をしても、削除されることはないでしょう。
なぜなら、Googleが定めたポリシーや利用規約に違反せず、ローカルガイドヘルプにある「禁止および制限されているコンテンツ」にも抵触しないためです。
低評価の理由が分からず、削除することもできないので、星だけの低評価が増えてしまうと厳しい状況になります。
「幼稚園の悪い口コミや低い評価の基本対策」で挙げたとおり、全ての投稿に返信したり、意見調査をしたりするなどして、早急に対策を行ないましょう。
削除申請で口コミが削除されない場合
Googleに削除申請しても運営に口コミを削除してもらえない場合は、以下の方法を試してみてください。
方法①送信防止措置を依頼する
削除申請が認められなかったら、Googleに対して権利侵害(プライバシー権侵害、名誉毀損等)を理由とする「送信防止措置」を依頼することも検討しましょう。
送信防止措置とは、「ネット上に存在するコンテンツ内容によって誰がどのような法的侵害を受けているのか」を、法的に定められている書式で申告する手続きのこと。
これにより、依頼された相手は「プロバイダ責任制限法」に基づいて対応を行なう必要があるため、口コミを削除してもらえる可能性があります。
送信防止措置を依頼する際は、削除したい内容について法的主張を記入する必要があるので、弁護士に代理を依頼するのがオススメです。
ただしGoogleは海外サービスなので、任意の削除請求である送信防止措置依頼に対応してもらえないこともあります。日本法人も口コミに関しては対応してくれる見込みは低いです。
そのため、弁護士に送信防止措置依頼の代理をお願いする時は、削除の実績があるかを確認した方が良いかもしれません。
プロバイダ責任制限法とは?
インターネット上で誹謗中傷などの権利侵害が発生した場合のルールや手続きを定めた法律。侵害情報の流通や削除に関して、プロバイダ等が負う損害賠償責任の範囲や、被害者が発信者(加害者)を特定するための手続きなどが定められている。
<プロバイダ責任制限法 関連情報Webサイト>https://www.isplaw.jp/
方法②Googleのリーガルヘルプから削除依頼
Googleの「Legal(リーガル)ヘルプ|法的な理由でコンテンツを報告するページ」では、削除のリクエストをすることができます。
この方法は基本的に送信防止措置と同じ効果があり、口コミに法的問題があることをGoogleの運営に詳しく伝えることが可能です。
ただし、送信防止措置と同様に一定の法律知識が必要なため、場合によっては弁護士に相談した方が良いかもしれません。
方法③仮処分命令の申し立てを行なう
送信防止措置を依頼しても削除してもらえない場合は、裁判所に仮処分命令を申し立てることも検討しましょう。
通常の訴訟では訴訟提起から判決が出るまでに半年~1年ほどかかりますが、仮処分であれば早ければ数週間で命令が出るのがポイント。
また、送信防止措置依頼を行わずに、最初から仮処分命令の申し立てを行なうことも可能です。
弁護士に代理を依頼することになるので、ある程度の予算を用意しておきましょう。
方法④投稿者を特定して削除してもらう
投稿者を特定する「発信者情報開示請求」によって、投稿者自身に削除をしてもらうのも一つの方法です。
Google口コミにひどい悪口を投稿した人物を特定することは、今後同じような口コミが投稿されないための抑止力にもなります。
ちなみに、弁護士に発信者情報開示請求を依頼する場合の費用は、数十万円~100万円程度が相場です。
悪い口コミ対策としては効果的な方法なので、予算があれば検討してみてください。
発信者情報開示請求の流れ
①Googleに対して発信者情報開示仮処分の申立てを行なう
②Googleに投稿者のログイン時のIPアドレスとタイムスタンプを開示してもらう
③開示情報からアクセスプロバイダを特定する
④プロバイダに対して投稿者の住所や氏名などの開示を請求する
⑤投稿者に対して口コミの削除を依頼する
口コミの削除依頼とあわせて法的措置をとる
Google口コミのひどい悪口や誹謗中傷によって、幼稚園の経営に支障が出るような被害に遭っているのであれば、法的措置をとることも大切です。
そのためには、口コミの削除依頼をする前にしっかりと証拠を保存しておくことが重要。その後に、以下の法的措置を検討しましょう。
警察に被害届を出す
ネット上の誹謗中傷は、内容によっては犯罪行為と認められるため、警察に被害届を出しましょう。
具体的には、名誉毀損罪・侮辱罪・脅迫罪・信用毀損及び業務妨害などが該当する場合が多いです。
刑事裁判で有罪判決が出た場合は、加害者に罰則(刑事罰)が科されます。
したがって、口コミの投稿者への処罰を望むのであれば、警察へ告訴するのが一番です。
▼罰則(刑事罰)
<名誉毀損罪>3年以下の懲役、または50万円以下の罰金
<侮辱罪>拘留、または科料(1,000円以上1万円以下の罰金)
<脅迫罪>2年以下の懲役、または30万円以下の罰金
<信用毀損及び業務妨害>3年以下の懲役、または50万円以下の罰金
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ネットの誹謗中傷は人権侵害にあたる?具体例や解決策を解説
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弁護士に相談して損害賠償を請求
口コミの誹謗中傷によって経営が深刻な状況に陥ってしまったのであれば、投稿者に対して損害賠償を請求しましょう。
損害賠償請求をする場合は、発信者情報開示請求や民事訴訟(民事裁判)を行なう必要があるため、まずは弁護士に相談します。
民事訴訟については、一般的には示談交渉から始まり、示談金の清算で解決することも多いのが特徴。
ネットの誹謗中傷に強い弁護士に依頼すればスムーズに対応してもらえるので、まずは相談してみるのがオススメです。
▼慰謝料の相場
<名誉毀損罪>50万~100万円
<侮辱罪>1万~10万円
<脅迫罪>10万~30万円
<信用毀損及び業務妨害>被害状況や企業の規模によって異なる
▼ネット関係で弁護士に依頼したい時は、こちらもチェック!
【徹底解説】ネット上の誹謗中傷対策を弁護士へ依頼する費用は?
ネット上の誹謗中傷対策を弁護士に依頼すべきケースは?おすすめ弁護士法人
幼稚園のGoogle口コミ評価が低い時はすぐに対処!
幼稚園のGoogle口コミの評価が低かったり、悪い口コミがたくさん投稿されていたりすると、さまざまな悪影響を及ぼしかねません。
例えば、「幼稚園の入園希望者が減少する」「幼稚園で働く先生たちのモチベーションが低下する」「広告をしても宣伝の効果が出ない」などです。
そのため、早急に対処する必要があります。
しかし、悪質な業者に依頼すると、Googleのペナルティ対象になるような方法で口コミ対策を行なう場合があるので注意が必要です。
焦りから怪しい業者に関わってしまわないためにも、あらかじめ依頼先の目星をつけておきましょう。
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【まとめ】幼稚園のGoogle口コミは悪影響が出る前に対策
幼稚園のGoogle口コミの評価が低い時は、「近隣住民からの苦情が多い」「星だけの低い評価が多い」「口コミの件数が少ない」といった特徴が見られます。
そのため口コミ対策では、全ての投稿に返信したり、保護者や近隣住民への意見調査を実施したりする方法が有効です。
しかし、誹謗中傷などのひどい悪口が投稿された場合は削除してもらうのが一番なので、速やかに対処するようにしましょう。
投稿者プロフィール
- 誹謗中傷対策とWebマーケティングに精通した専門家です。デジタルリスク対策の実績を持ち、これまでに1,000社を超えるクライアントのWebブランディング課題を解決してきました。豊富な経験と専門知識を活かし、クライアントのビジネス成功に貢献しています。