「検索時にネガティブな印象の関連キーワードが出てくる。放置しても良い?」
「サジェストワードの対策をしたいけど、何をすべき?」
「サジェスト対策って、どれくらいの費用がかかる?」
検索エンジンでの検索時に、悪い印象の関連キーワードが出てきて、手が止まったことがある人も多いのではないでしょうか。
さまざまな媒体の検索ボックスには、関連キーワードが自動表示されるサジェスト機能がついています。
例えば、会社や店舗などの場合、ネガティブな関連キーワードが表示されることを放置しておくことで、集客やお問い合わせの減少などの状況を招きます。
そのため、検索時の関連キーワードに対する適切な対策を講じなければ、徐々に悪影響を及ぼすようになるでしょう。
この記事では、サジェスト対策の概要、対策をすべき理由、対策方法などについて、詳しく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
目次
サジェスト対策とは
サジェスト対策とは、検索エンジン(Google、Yahoo!など)において、検索したいキーワードを入力したとき、関連キーワードの検索候補が自動で表示されるサジェスト機能に対する対策です。
サジェスト機能は、キーワードの入力の手間が省けます。それだけでなく、ほかのユーザーによって多く検索されている関連キーワードが表示されるので、キーワードごとのユーザーのニーズを知ることもできます。また、サジェストワードは、クリック率が非常に高いのも特徴です。
検索エンジンのほか、楽天市場やAmazonなどのECサイト、YouTubeやTikTokなどの検索ボックスにもサジェスト機能があり、多くの媒体で使われてます。
サジェスト機能に対する具体的な対策内容は、以下の通りです。
- ユーザーに見てほしくないキーワードを非表示にする
- 特定のキーワードを表示させる
つまり「ネガティブなキーワードを非表示にする」「ポジティブなキーワードを表示させる」ことが、サジェスト対策の基本です。
サジェスト対策が必要な理由
関連ワードが自動的に表示される便利なサジェスト機能ですが、なぜサジェスト対策が必要なのでしょうか?
その理由は以下の通りです。
- お客様や問い合わせ数が減少する
- デマやネガティブ情報が拡散される
- 意図的なサジェスト汚染の罠にはまる
それぞれを詳しく解説します。
理由①お客様や問い合わせ数が減少する
1つ目の理由は、お客様や問い合わせ数が減少するからです。
例えば、以下のようなサジェストワードを見た場合、どういう印象を持つでしょうか?
- ○○会社 ブラック
- ○○会社 しつこい
- ○○ホテル 汚い
- ○○ホテル 最悪
- ○○レストラン ゴキブリ
- ○○レストラン まずい
上記のようなサジェストワードを見たユーザーは、対象施設に決して良い印象を持ちません。
その対象施設のサービスや商品を利用しようとしていたり、求人にエントリーしようとしたりしていても、躊躇してしまう可能性が高まります。
せっかく対象施設に興味を持って検索した場合も、サジェストワードによって悪い印象が与えられてしまうため、結果的にお客様離れや問い合わせ数の減少につながります。
理由②デマやネガティブ情報が拡散される
2つ目の理由は、デマやネガティブ情報が拡散されるからです。
例えば「〇〇食品 異物混入」「〇〇社長 経歴詐称」など、悪い事件や過去を想起させるような、より具体的なサジェストワードがあった場合、たとえそれがデマや噂など事実でない情報であっても、それを真実かのように受け取ってしまいがちです。
また、そういった言葉はユーザーに強いインパクトを与えるため、クリック率が高くなる傾向があります。クリックされ続けると、サジェストワードは長期間表示され続けるため、その影響はどんどん広まります。
サジェスト対策を講じないと、たとえ根も葉もない情報が根拠であるサジェストワードであってもずっと残り続け、SNSなどで拡散もされやすくなってしまいます。
理由③意図的なサジェスト汚染の罠にはまる
3つ目の理由は、意図的なサジェスト汚染の罠にはまるからです。
サジェストワードにネガティブな言葉が表示されてしまうことをサジェスト汚染と言いますが、残念ながら悪意のある意図的なサジェスト汚染が起きています。
対象施設に恨みを持っていたり、ネガティブなキーワードがクリック率が高いことを利用して遊び半分でサジェスト表示を狙っていたりするユーザーによって、サジェスト汚染は起こります。
意図的なサジェスト汚染は、掲示板にネガティブな言葉を書き込んだり、記事を大量作成したりすることで、ネガティブな印象のサジェストワード表示を行います。さらに、一度ネガティブなサジェストワードが表示されるようになるとクリックされることが増えるので、サジェスト対策を講じないとなかなか非表示にはなりません。
このように、実際の事業運営の是非とは別に、ネット上の意図的なサジェスト汚染の罠にはまってしまうことがあるので、しっかりとサジェスト対策を講じることが必要なのです。
各検索エンジンのサジェスト機能の特徴
サジェスト機能は、検索エンジン・ECサイトなどによって特徴が異なります。つまり、それぞれが独自の仕様を採用しているので、検索候補として表示されるサジェストワードも異なります。
ここでは「Google」「Yahoo!」を例に挙げて、その特徴を解説します。
Googleの場合
Googleのサジェスト機能は、「オートコンプリート機能」とも呼ばれ、仕様が複雑です。
あるキーワードに対して、Googleがどのようにサジェストワードを決めているかの基準は、以下の通りです。
- 検索ワードの言語
- 検索されている場所
- 他のユーザーによってその検索ワードが注目を集めている関心事
- 検索しているユーザーの過去の検索
つまり、複数人で同じキーワードをGoogle検索しても、ユーザーによってサジェストワードの表示内容は異なるのです。
Googleのサジェストワードは、月に2回程度(15日周期)で更新されています。
Yahoo!の場合
Yahoo!のサジェスト機能は、Yahoo!検索ユーザー全体の検索履歴などをもとに、その組み合わせを機械的に収集・処理して、サジェストワードとして自動的に表示しています。
ユーザーそれぞれの検索履歴や検索場所などの情報を利用していないので、Googleのようにユーザーによってサジェストワードが異なるということはありません。
Yahoo!のサジェストワードの更新は、基本的に毎日行われ、サジェストに読み込まれていないキーワードが読み込まれるのは週に1回程度です。
サジェスト対策の方法
サジェスト対策が必要な理由や、検索エンジンによってサジェスト機能の仕様が異なることを上記で解説しましたが、サジェスト対策の主な方法は以下の通りです。
- サジェストの削除申請する
- コンテンツ作成者に削除申請する
- 専門業者・弁護士に依頼する
1つずつ解説します。
方法①サジェストの削除申請する
サジェスト対策方法の1つ目は、削除申請をすることです。
サジェストワードは、基本的に運営企業に対して削除申請が可能です。
検索エンジンなどによって削除申請方法が異なるため、ここでは「Google」と「Yahoo!」の削除申請方法を見ていきましょう。
Googleの場合
Googleの場合、オートコンプリートポリシーに違反しているサジェストワードは削除対応が可能なため、削除申請することができます。
オートコンプリートポリシー違反は、以下のような内容です。
- 危険なコンテンツ
- ハラスメント コンテンツ
- ヘイト コンテンツ
- 露骨な性表現を含むコンテンツ
- テロに関するコンテンツ
- 暴力や流血
- 下品な言葉や冒とく的表現
上記に該当している場合、削除申請を行うことでGoogle側が審査を行い、審査に通れば削除対応となります。
Googleへの削除申請方法は、以下の2通りです。
サジェスト削除申請方法①
1つ目の方法は、検索ボックスのサジェスト表示右下の「不適切な検索候補の報告」から削除申請を行います。
「削除を希望する検索候補」と「削除希望理由」を選択して、申請します。
このように簡単に申請できますが、Googleから削除可否の回答連絡がある訳ではありません。よりきちんとした対応を求める場合は、次の方法をとりましょう。
サジェスト削除申請方法②
2つ目の方法は、「法律に基づく削除に関する他の問題を報告する」というフォームから削除申請します。
こちらは1つ目の方法に比べ、違法性・権利侵害性を明確に訴えることができます。
「居住国」「戸籍上の姓名」「会社名(法人の場合)」「連絡先メールアドレス」など自身の個人情報から、「権利侵害にあたるとお考えのコンテンツ」の入力欄で権利侵害の理由などを細かく入力します。
削除審査は少なくとも1ヶ月程度はかかりますが、削除可否の結果はメールで返信されます。
Yahoo!の場合
Yahoo!の場合、「Yahoo!JAPANヘルプセンター」の「お問い合わせ」フォームより、「関連検索ワードの情報削除」を選択し、削除申請を行うことができます。
「検索結果ページのURL」「関連検索ワード」「申請理由」を入力し、送信します。
申請しても、削除可否がYahoo!より連絡されることはありません。削除可能と判断された場合は、最短で1日〜1週間程度で削除対応されます。
削除申請の際に注意すべきこと
上記で「Google」と「Yahoo!」の削除申請方法を解説しましたが、たとえ削除対応が行われても、削除されるのはサジェストワードのみです。
ネガティブな情報が掲載されたWebサイトや掲示板などは削除されないため、注意が必要です。
検索時にネガティブな印象のサジェストワードが非表示になっても、ネガティブサイトなどが存在していれば、それはそのまま残ります。そういったネガティブサイトにSNSなどから直接リンクされている場合は、ネガティブサイトの拡散は防止できません。
各Webサイトや掲示板などへの対応は、別途行う必要があるのです。
方法②コンテンツ作成者に削除申請する
サジェスト対策方法の2つ目は、コンテンツ作成者に削除申請することです。
ネガティブなサジェストワードが表示される原因の1つは、ネガティブな情報が書かれているWebサイトや掲示板が存在していることです。
そういった情報を目にした人が、さらに検索エンジンでネガティブなキーワードで検索してしまうと、再びサジェストワードにネガティブな言葉が表示される可能性があります。
こういったケースが繰り返されるのを防ぐためには、情報源であるWebサイトや掲示板のネガティブな内容を削除する必要があります。
ネガティブな情報を掲載しているWebサイトの問い合わせフォームなどから管理者に直接連絡し、記事やコンテンツの削除を依頼しましょう。
直接連絡することに躊躇してしまいがちですが、最も効果がある方法とも言えます。
方法③専門業者・弁護士に依頼する
サジェスト対策方法の3つ目は、専門業者・弁護士に依頼することです。
「対応する時間的余裕がない」「ネットに関する知識がないので専門的なサポートが必要」など、上記の2つの方法が難しい場合は、サジェスト対策が可能な専門業者や弁護士への相談がおすすめです。
専門業者に依頼することで「サジェスト対策を行うべきか」「どのような対策を進めていくべきか」などの専門知識をいかした提案で、サポートが受けられます。
また、弁護士に依頼することで、ネガティブなサジェストワードがどんな権利を侵害するかなどを明確に示した上での削除申請が可能です。
実績のある専門業者・弁護士に依頼することで、効果のある確実なサジェスト対策を講じることができるでしょう。
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サジェスト対策の費用・料金
最後に、サジェスト対策にかかる費用・料金を「自分で行う場合」「専門業者に依頼する場合」「弁護士に依頼する場合」に分けて、見ていきましょう。
自分で行う場合
サジェスト対策を自分で行う場合は、無料です。
自分で行う場合の対策の基本内容は、以下の通りです。
- 検索エンジンなどで、サジェストワードを定期的にチェックする。
- ネガティブなサジェストワードがあれば、ピックアップする。
- 運営会社の方法に合わせて、削除申請する。
- 削除されたかどうか、チェックする。
専門業者に依頼する場合
専門業者に依頼する場合、料金体系は「成果報酬制」「前入金制」「月額制」などさまざまです。また、削除したい対象の検索エンジンによっても料金は異なります。
専門業者のサジェスト対策の月額制の料金相場は、月額5〜10万円程度です。
もっとも効果のあるサジェスト対策を行うためには、複数の会社から見積もりをとり、サービス内容・費用ともに納得した上で依頼するのが望ましいでしょう。
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弁護士に依頼する場合
弁護士に依頼する場合の相場は、月額10万円以上です。
弁護士の活動自体の費用以外に、相談料・着手金・報酬金などがかかる場合がほとんどですので、費用は事前にしっかりと確認するようにしましょう。
また、弁護士それぞれには専門領域があります。インターネットに強い弁護士であることをしっかり確認して、依頼するようにして下さい。
【まとめ】ネガティブなサジェストワードがあるなら今すぐ対策を!
この記事では、サジェスト対策の概要、対策をすべき理由、対策方法などについて、詳しく解説しました。
ネガティブなサジェストワードがある場合、それがどれくらい法人・個人に悪影響を及ぼしているかは測定方法がないため、とても見えにくいです。しかし、ネットでの検索が当たり前になっている現在、サジェストワードがネガティブな言葉であればあるほど、人への心理に与える印象がかなり大きいことは明らかでしょう。
気になるネガティブワードがある場合は、まずは自分でできる対策方法からでも試してみることをおすすめします。集客や問い合わせ数に直結しますので、削除できない場合も決してあきらめずに、専門業者や弁護士への相談で対策を講じていきましょう!
投稿者プロフィール
- 誹謗中傷対策とWebマーケティングに精通した専門家です。デジタルリスク対策の実績を持ち、これまでに1,000社を超えるクライアントのWebブランディング課題を解決してきました。豊富な経験と専門知識を活かし、クライアントのビジネス成功に貢献しています。
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