会社名や店舗名をネットで検索した際、サジェスト(検索候補)に「まずい」と表示されることがあります。
飲食物を販売する会社や店では風評被害に繋がりやすいため、このサジェスト汚染に悩む経営者の方は意外と多いのではないでしょうか?
この記事では、サジェストにネガティブワード「まずい」が表示される理由や対処法について解説します。
ネットに不慣れな方にも分かりやすく説明するので、正しい知識を身に付けて適切な対応ができるようにしましょう。
目次
サジェストにまずいと表示される理由
検索エンジン(Google、Yahoo!など)で検索するときは、入力の補助機能として検索窓にサジェスト(検索候補)が表示されます。
その際に「〇〇(商品名) まずい」「〇〇(店舗名) まずい」と表示されることは、実は珍しくありません。
このサジェストは、「そのワードを含む投稿が多い」「そのワードで検索する人が多い」ことによって決定される仕組みです。
では、なぜそのような行動をとる人が多いのかをふまえて、「まずい」がサジェスト表示される理由を詳しく解説します。
理由① 料理や接客などに対する客の苦情
会社や店への苦情として「まずい」を含んだ口コミなどがネット上にたくさん投稿されることで、検索エンジンのシステムはそれが消費者にとって有益な情報だと判断します。
このため、サジェストで「まずい」が表示されやすくなります。
また、「あの店の料理はまずい」「会社としてあの対応はまずい」など、「まずい」は使われやすい言葉であることも大きな要因の一つ。
特に飲食店はグルメサイトや口コミサイトで多くの評価が投稿されるため、「店舗名+まずい」がサジェスト候補として反映されやすいのが特徴です。
ただ飲食物の好みは人それぞれなので、「まずい」という意見自体は仕方のない部分もあります。
しかしネット上に投稿されると同調する人が増えて、同じ意見を検索したりするため、サジェスト候補になりやすくなってしまうというわけです。
▼Google検索のサジェスト汚染については、こちらもあわせてチェック!
Googleサジェストで「やばい・ひどい・怪しい」等が表示される理由
理由② 第三者による意図的な嫌がらせ
サジェストが表示される仕組みを利用して、競合他社やライバル店舗に対し、サジェスト汚染を意図的に引き起こす嫌がらせを受ける場合もあります。
会社名や店舗名と一緒に「まずい」などのネガティブワードがサジェスト表示されると、ブランドイメージが低下したり、売り上げが下がったりする可能性が高いです。
Webマーケティング業界には、このように風評被害を狙って相手の評判を落とす悪質な業者も存在するため、注意しなければいけません。
口コミサイト・ブログサイト・掲示板サイト・SNSなど、それぞれに「〇〇会社の商品はまずい」「〇〇店の料理はまずい」と投稿されてしまうと、検索エンジンのサジェストは汚染されてしまいます。
例えば、検索エンジンで「〇〇 まずい」で検索したときにネガティブサイト(悪い評判が書かれたサイト)が上位表示されたら、競合からの嫌がらせを疑った方がいいかもしれません。
特にGoogle検索は、Googleマップの機能の一つ「Google口コミ」の影響を受けやすいため、日頃からチェックしておきたいところです。
▼Google検索のサジェスト操作については、こちらで詳しく解説しています。
Googleサジェストは操作可能?サジェストの仕組みやリスクも解説
理由③ 文章中の無関係な言葉に反応
検索エンジンのシステムにもよりますが、文章中の無関係な言葉に反応して「まずい」とサジェスト表示されてしまうこともあります。
例えば、以下のような文章です。
【例】
・今月はこれ以上カロリーとったらまずいけど、〇〇店のケーキを食べてしまった。
・✕✕店のラーメンはまずいんだけど、近くにある〇〇店は美味しかった。
・〇〇社の新商品買った!もっと食べたいけどそろそろ塩分を控えないとまずい。
・昨日偶然〇〇会社の人と会った。まずい、服装とか身だしなみは大丈夫だったかな。
サジェスト機能のシステムに搭載されたAIが、ネット上の全ての文章内容を正しく解釈したうえでキーワードを表示しているとは限りません。
アルゴリズム(処理方法)によっては「まずい」が商品や会社・店そのものに対しての言葉ではない場合にも、「〇〇+まずい」のセットとしてキーワードを認識する可能性があります。
また、直接書かれていなくても、似たようなネガティブワード全般を「まずい」の関連語として認識しているケースもあるようです。
検索されやすい有名な社名・店名の場合はこのような積み重ねがサジェスト汚染に発展していることもあるので、あまり気にせずに冷静に対処しましょう。
▼ネガティブな口コミにお悩みの方は、こちらもチェック!
悪い口コミで落ち込むあなたへ|心の持ち方と対処方法を解説
サジェストにまずいと表示された時の対処法
会社名・店舗名と一緒に「まずい」がサジェスト表示されるようになってしまった時は、すぐに対処しましょう、
検索されやすい社名や店名の場合、放置してしまうとそれだけネガティブなイメージが広まってしまいます。
サジェスト汚染がもたらす風評被害は、見過ごすことができない大きなリスクです。
ここでは主な対処法を3つ紹介するので、状況に合わせて適切な方法を選択してみてください。
対処法① 検索エンジンのサジェスト非表示・削除依頼
検索エンジンの運営に対して、サジェストキーワードの非表示依頼をしましょう。
名誉毀損などで法律に違反していたり、虚偽の情報で実害が出ていたりする場合は、そのキーワードが表示されないようにしてもらうことができます。
ただし、検索エンジン側は「ユーザーの知る権利」を尊重しているため、キーワードによっては非表示を拒否されてしまうこともあるようです。
例えば実際に起きてしまったことでネット炎上になっていたりすると、拒否される可能性が高いかもしれません。
Googleサジェストの場合
Googleサジェストの場合は、2つあります。
方法①検索結果ページから直接申請
①検索ワードを入力してサジェスト表示されている状態で、右下の「不適切な検索候補の報告」をクリック
②該当するサジェストキーワードの横にある旗マークをクリック
③「Googleにフィードバックを送信」の画面で、該当するものを選択して報告
方法②Googleのヘルプページから申請
①Google公式サイト「Legalヘルプ」の「法律に基づく削除に関する他の問題を報告する」にアクセス
②フォームの「申立人の情報」に情報を入力
【入力項目】
・居住国
・戸籍上の姓名
・会社名
・あなたが法的権利の代理人を務める企業や組織の名前
・連絡先メールアドレス
③フォームの「権利侵害にあたるとお考えのコンテンツ」に情報を入力
【入力項目】
・コンテンツを見つけるのに使用した検索キーワード
・検索キーワードの入力中に表示された、不適切とお考えの予測キーワード
・権利侵害にあたるとお考えのコンテンツが表示される国
・ご自身の国で適用される法律に基づき、その検索候補が違法となる理由をできる限り詳しくご説明ください。
④フォームにスクリーンショットを添付、具体的な説明を入力して送信
ポイント
「コンテンツを見つけるのに使用した検索キーワード」は検索ワード、「検索キーワードの入力中に表示された、不適切とお考えの予測キーワード」はネガティブワードを入力します。
Yahoo!サジェストの場合
①Yahoo!公式サイト「Yahoo! JAPANヘルプセンター」の「Yahoo!検索 - お問い合わせフォーム」にアクセス
②「お問い合わせ」をクリックして、Yahoo! JAPAN IDでログイン
③「Yahoo! JAPANお問い合わせフォーム」の画面で、「同意してはじめる」をクリック
④「関連検索ワードの情報提供」を選択、「次へ」をクリック
⑤フォームに「検索結果ページのURL」と「関連検索ワード」を入力
⑥削除を希望する理由や補足の説明を入力して送信
ポイント
「関連検索ワード」には、サジェスト表示されたネガティブワードを入力します。削除を希望する理由では、そのワードがどんな法律に違反しているのかを分かりやすく記入しましょう。
▼ECモールのサジェストについては、こちらで解説しています。
Amazonサジェスト機能の活用と設定|サジェストキーワードは削除できる?
楽天市場サジェスト機能の仕組み|不本意なワードは削除可能?
対処法② 悪質な口コミやネガティブサイトに対して削除申請
サジェスト汚染を根本的に解決するためには、その原因になっている悪質な口コミやネガティブサイトに関しても対処する必要があります。
対処方法はプラットフォームによって異なりますが、基本的に報告ボタンやお問い合わせから運営会社に削除依頼できることが多いです。
もし対応してもらえない場合は法的措置をとったり、実害があれば警察に被害届を出したりすることも視野に入れましょう。
▼口コミやネガティブサイトの削除申請については、こちらで解説しています。
食べログの口コミは非表示・削除可能?店側ができる削除依頼を解説
Google口コミの星1は削除できる?星だけの低評価の対処法も解説
ネガティブサイト削除対策|サイトの削除方法や逆SEO対策を解説
対処法③ ポジティブな情報発信と評価の回復
サジェスト汚染の被害を受けた場合、ポジティブな情報発信や、口コミで高い評価を得ることが有効とされています。
ポジティブな情報とは、会社名・店舗名と「ポジティブなワード(美味しい、評判、人気など)」を組み合わせたコンテンツのこと。
具体的には、自社サイトにお客さんからの良い口コミを掲載したり、グルメサイトに看板商品の特集記事を載せてもらったりなどです。
サジェストの非表示・削除申請が通らなかった時は、この方法で地道にサジェスト汚染を回復させるしかありません。
ただし専門の業者であれば、短期間で大量のポジティブコンテンツを制作して早めに解決してもらうこともできます。
また、これらのコンテンツはサジェスト汚染の予防や再発防止にもなるため、積極的に検討してみると良いかもしれません。
サジェスト汚染「まずい」を防ぐネット監視
サジェストで一度でも「まずい」が定着すると、原因となっている投稿の対処も含めて、解決には長い期間が必要になります。
そのため、サジェストが汚染されないように予防することが極めて重要です。
なかでも自衛策として効果的なのが「ネット監視(Web監視)」。
ネット上に投稿される情報を常にモニタリングして内容を分析してくれるWeb監視ツールは、風評被害や炎上を防止してくれる強い味方となります。
「まずい」がサジェスト候補にされる前に原因となる投稿を削除できれば、サジェスト汚染は未然に防ぐことが可能です。
▼Web監視ツールについては、こちらで紹介しています。
【徹底解説】Web監視とは?ツールを提供しているおすすめ会社・業者20選
サジェスト汚染にお困りならBLITZ Marketingにお任せください
誹謗中傷・風評被害対策のプロフェッショナルである「BLITZ Marketing(ブリッツマーケティング)」では、サジェスト汚染を早急に解決することができます。
BLITZ Marketingは、Googleなどの検索エンジンに検索窓に予測表示されるネガティブワードとあわせて、検索結果の上位に表示されるネガティブサイトなどのあらゆる要素をまとめて対処できるのが大きな強みです。
更に、24時間体制で受付しているため即日着手可能。もしネット炎上を引き起こしている状態であれば、できるだけ早く事態を鎮静化させられます。
相談は無料なので、サジェストに「まずい」と表示されていることに気付いたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
今ならお問い合わせ頂いた方に、リスク調査シートを無料で作成しています。
検索結果・サジェストに表示されるネガティブ状況を専門スタッフが網羅的に調査するので、この機会にネットのリスクをチェックしてみませんか?
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【まとめ】サジェスト「まずい」の対策はポジティブワード
サジェストで会社名や店舗名と一緒に「まずい」が表示される時は、ネット上でネガティブなイメージが定着していると考えて良いでしょう。
具体的には、たくさん悪い口コミが投稿されていたり、それを多くの人が検索していたりする状況であると言えます。
このようなサジェスト汚染の場合は、ポジティブなワードを含んだ情報でイメージを回復させるしかありません。
原因となる投稿が存在している以上は、サジェストの非表示・削除は一時的な対処になってしまうため、正しい方法で解決を目指しましょう。
投稿者プロフィール

- 誹謗中傷対策とWebマーケティングに精通した専門家です。デジタルリスク対策の実績を持ち、これまでに1,000社を超えるクライアントのWebブランディング課題を解決してきました。豊富な経験と専門知識を活かし、クライアントのビジネス成功に貢献しています。
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