Googleサジェスト(オートコンプリート)で表示されるキーワード候補には、「やばい」「ひどい」「怪しい」などのネガティブなワードが入っていることもあります。
企業の評判を調べようとした際にそのようなキーワードを見かけると、その企業に対して不安感を抱いてしまう人も少なくないでしょう。
この記事では、そんなネガティブワードの中でも風評被害に発展しそうなキーワードについて解説します。
Googleサジェストで表示されやすいネガティブワードや、そのキーワード表示される理由を説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Googleサジェストで表示されやすいネガティブワード
Googleサジェストで表示されやすいネガティブワードのなかでも、風評被害に発展する恐れのあるキーワードは主に3つです。
- やばい
- 2ch/5ch(2ちゃんねる・5ちゃんねる)
- ひどい・怪しい 等
以下、一つずつ順番に説明します。
やばい
「やばい(ヤバい)」というワードは文脈によって印象が異なることが多いですが、「企業名+やばい」でサジェスト表示されると、大抵の場合はネガティブなイメージを抱く人が多いです。
特に、求職活動をしている人が企業情報を調べようとしてこのようなサジェストキーワードを見かけてしまったら、「なんだか危なそう」「何か問題がありそう」「関わるのは危険かも」という印象を与えかねません。
そうなると企業側の採用活動にも大きく影響するため、決して無視はできないキーワードだと言えるでしょう。
2ch/5ch(2ちゃんねる・5ちゃんねる)
掲示板サイト「2ch(2ちゃんねる)」及び「5ch(5ちゃんねる)」は、投稿者が匿名で発言できる場所であることから、誹謗中傷などの悪意のある書き込みも多いコンテンツです。
そのため、2ch・5chというワード自体にネガティブなイメージを持っている人も少なくありません。
「企業名+2ch・5ch」でサジェスト表示された場合、検索ユーザーは特定の板やスレッドに、その企業の実態や口コミなどが投稿されているのではないかと考えるのが一般的です。
もし検索結果で企業のスレッドがたくさん並んでいる状態であれば、「それだけ不満のある人が多いのかも」と更に悪い印象を抱いてしまう人もいるでしょう。
ひどい・怪しい 等
「ひどい」「怪しい」も風評被害に発展しやすいネガティブワードです。
具体的には「企業名+〇〇+ひどい」「企業名+〇〇+怪しい」など、企業の商品名やサービス名などを指していることもあります。
また、事件やトラブル、不祥事のワードとあわせて使われることも少なくありません。
このようにひどい・怪しいといったワードは、否定的な意見の口コミで使われるイメージが強いため、企業に対してネガティブな印象が強くなってしまいがちです。
Googleサジェストでネガティブワードが表示される理由
次に、風評被害に発展する恐れのあるネガティブキーワードが、Googleサジェストで表示される理由について解説します。
「オートコンプリート」とも呼ばれているGoogleサジェストは、Googleが作成したアルゴリズムをもとに、検索ワードにあわせてキーワード候補を自動で表示してくれるのが特徴。
Googleでは「オートコンプリートポリシー」を設定していて、原則としてポリシーに違反するようなキーワードが表示されない仕組みです。
しかし、それでもネガティブワードがサジェスト表示されてしまうのは、いくつかの理由が考えられます。
【参考①】Googleが候補に関する問題に対処する方法
オートコンプリートの候補は完璧ではありません。思いがけない候補やショッキングな候補が表示される可能性もあります。候補は事実を示しているわけでも意見を主張しているわけでもありませんが、そのように感じられる場合があります。候補によっては、信頼できるコンテンツにつながる可能性が低い場合もあります。Google は、このような問題に次のように対処しています。
まず、オートコンプリートには、ポリシー違反の無用な候補の表示を防ぐように設計されたシステムがいくつかあります。それらのシステムは、暴力、露骨な性表現、ヘイト、中傷、危険を表す候補、またはそのようなコンテンツの表示につながる候補を識別しようと試みます。そうした候補には、ニュース イベント後の確証のない噂のように、信頼性の高いコンテンツが表示される可能性が低いものも含まれます。
次に、自動システムによって問題のある候補が検出されなかった場合は、Google の違反措置チームが Google のポリシーに違反する候補を削除します。この場合、問題がある特定の候補と、それと密接に関連するバリエーションを削除します。
オートコンプリートでは、このような仕組みにより、思いがけない候補で意図せずユーザーに驚きやショックを与えないようにしています。ただし、この仕組みによってある種の候補が表示されない場合があります。そのため、必要に応じて、オートコンプリートを使わずに検索クエリを最後まで入力し、結果を表示することも可能です。
引用元:Google検索ヘルプ「Googleのオートコンプリート候補の仕組み」
【参考②】オートコンプリート ポリシー
オートコンプリートを誰もが便利に使えるように、Google は Google 検索の全般的なポリシーまたは検索機能のポリシーに違反する次のような候補を防ぐシステムを用意しています。
・危険なコンテンツ
・ハラスメント コンテンツ
・ヘイト コンテンツ
・露骨な性表現を含むコンテンツ
・テロに関するコンテンツ
・暴力や流血
・下品な言葉や冒とく的表現
詳しくは、Google 検索のコンテンツ ポリシーをご覧ください。
オートコンプリートには、次のような機能固有のポリシーもあります。
・選挙に関連する候補: 以下のように解釈できる候補は許可されません。
・政治家または政党に賛同または反対する立場の表明
・選挙プロセスへの参加または選挙プロセスの公平性に関する主張
・健康に関連する候補: 医学的に健康に害を及ぼす可能性がある主張に関する候補は許可されません。
・名前を示された個人のプライバシーに関する言葉や中傷的な言葉: 名前を示された個人のプライバシーに関する言葉や中傷的な言葉に関する候補は許可されません。これには次のような候補が含まれます。
・ハラスメント、いじめ、脅迫、不適切な性的対象化に関連するおそれのあるもの
・ハラスメント、身元詐称、金融詐欺を招くおそれのある表現で個人情報または機密情報を公開するもの
・重大な悪意のある行為: 十分に確立された証拠や専門家が示す証拠がない場合は、重大な悪意のある行為を行うと疑われる個人または集団に対する非難と解釈しうる候補は許可されません。
候補のコンテキストが芸術、教育、歴史、ドキュメンタリー、科学のコンテンツに関連する場合、または社会、政治、文化、経済に関する時事問題への理解や関与に役立つコンテンツに関連する場合は、ポリシーの例外として認められることがあります。
引用元:Google検索ヘルプ「Googleのオートコンプリート候補の仕組み」
理由①「企業名+やばい」で検索するユーザーが多い
Googleサジェストでネガティブワードが表示されてしまう一番の理由として、「企業名+やばい」「企業名+ひどい」などで検索するユーザーが多いことが挙げられます。
オートコンプリートでは、「検索ワードと一緒によく検索されているワード」がキーワード候補として表示されるのが基本。
その組み合わせが長期間に渡って検索されている場合、Googleの検索エンジン側では「検索ワードに強い関連があるワード」として認識されます。
オートコンプリートの目的は、「ユーザーが調べたいと考えているワード」を予測して提案すること。
したがって、Googleのアルゴリズムが「ユーザーの知る権利」を尊重した結果、ネガティブワードが表示されてしまうのだと考えられます。
【参考】オートコンプリート候補のソース
オートコンプリートの候補は、Google で行われた実際の検索を反映しています。Google のシステムは、表示する候補を決定するために、ユーザーが検索ボックスへの入力を開始した語句と一致する一般的なクエリを探しますが、以下の点も考慮します。
・クエリの言語
・クエリが実行される場所
・クエリで注目を集めている関心事
・ユーザーの過去の検索
オートコンプリートでは、上記の要因により、特定の場所または時間に適合する最も有用な候補(ニュース速報など)を表示することが可能になります。
また、完全な検索候補に加えて、実際の検索と、ウェブ全体で検出された単語のパターンの両方に基づいて、個々の単語やフレーズが候補として表示されることもあります。
引用元:Google検索ヘルプ「Googleのオートコンプリート候補の仕組み」
理由②「企業名+やばい」を含むコンテンツが多い
Googleサジェストでネガティブワードが表示されてしまうもう一つの理由は、「企業名+やばい」「企業名+ひどい」というキーワードを含むコンテンツがネット上にたくさん存在するためです。
掲示板サイトの「5ch(5ちゃんねる)」をはじめ、「X(旧:Twitter)」「YouTube」といったSNSなど、プラットフォームはさまざま。
特に炎上ネタを扱う「ネットニュースサイト」や「まとめサイト」に取り上げられたりすると、Googleの検索エンジン側で重要な情報として認識される可能性が高いです。
その結果「検索ワードに強い関連があるワード」であることの裏付けとなってしまい、風評被害に発展する恐れがあってもキーワード候補として表示されやすくなってしまっていると言えます。
理由③ネガティブワードは「やばい」でまとめて判断?
「ひどい」「怪しい」といったネガティブワードを、Googleのアルゴリズム及びAIが、「やばい」というワードにまとめて関連付けている可能性もあります。
なぜなら、人によって“ネガティブ”の認識は異なるため。
「ユーザーが調べたいと考えているワード」を予測して提案するオートコンプリートでは、似たようなネガティブワードは「やばい」に変換・認識されているのではないか、と考えられています。
この場合、風評被害に発展しそうなネガティブワードと「やばい」が関連付けされると強い関連があるワードとして認識され、サジェスト表示されやすくなることも考えられるでしょう。
Googleのアルゴリズムについては悪用を防ぐために詳細は公表されていませんが、もしこのような処理が行われていると、予想外のネガティブワードが候補として表示されてしまうことは充分にあり得るかもしれません。
Googleでサジェストとコンテンツを実際に検証
ここでは、実際にGoogle検索のサジェストとコンテンツを紹介します。
検証する企業は、中古車販売買取業界で近年不祥事のあった会社です。
この企業はネット炎上を起こしただけでなく、全国ニュースにも取り上げられたことで、多くの人が注目しました。
現在はどのようなサジェストが表示され、どういったコンテンツが存在するのか、参考にしてみてください。
「企業名+〇〇」でGoogle検索するときのサジェスト
「企業名+やばい」と「企業名+ひどい」で検索するときのサジェスト表示は、以下の通りです。
「企業名+やばい」
「保険金の不正請求問題」「環境整備と称した器物損壊」という不祥事を起こしたことから、店舗や経営者に関するキーワード候補が表示されるようになっています。
また、記者会見の様子をみて検索したユーザーが多い印象のサジェスト表示です。
「企業名+ひどい」
「やばい」と比べると、記者会見に関するキーワード候補が多い印象です。
そのため、「ひどい」というワードが記者会見及び謝罪会見と強く関連付けられていることが考えられます。
「企業名+〇〇」でヒットするコンテンツ
「企業名+やばい」と「企業名+ひどい」で検索したときに、上位に表示されるコンテンツは、以下の通りです。
「企業名+やばい」
【各コンテンツの記事タイトル】
・ヤバいのは●●●だけじゃない?…社員の「大規模転職」で出てくる「懸念」と「業界の闇」
・●●●はやばい?車検で嘘をつく?上場廃止の理由とは?辞めたいという社員の口コミも紹介
・●●●口コミや評判がやばい?売却後の減額トラブルなどを調査
・●●●だけではない…「ヤバイ中古車店」を見抜くためのポイントとは?〈「車検に通すだけならどうとでもなるので…」という現場の声も〉
・●●●不正報道「完全黙殺」成功の諸事情
・●●●レベルのブラック企業はさっさと辞めよう 人生もお金もムダにせずにすむ
・「会社のメッセージからこれが抜けるとヤバい」元●●●社員が語る“ブラック企業の見分け方”
・●●●社員6000人はなぜ不正を黙っていたのか…「奴隷社員」を生むブラック組織の共通点
・●●●はやばい?車検や中古車購入、修理、買取りで起きた事例と対策を専門家が解説
ほとんどがニュースサイトの記事で、不祥事の背景となる会社の実情が書かれています。
元々「ブラック企業」との関連付けが強いのか、検索上位に表示されるコンテンツも求職者が求めるような内容となっている印象です。
「企業名+ひどい」
【各コンテンツの記事タイトル】
・●●●の評判・口コミは最悪?減額やしつこい営業は本当?
・●●●の悪事、具体例が解ってくると「酷いね!」の連発になる可能性大
・■■■はひどい?利用をやめた方がいい理由!●●●との繋がりは?
・「ゴルフ冒とく」●●●会見 ガバナンス的に“OB”
・●●●ほんまやばい!帰れない・嘘つきの評判を実際の口コミで分析
・「買い取った車の減額交渉」命じられ… ●●●元店長の新証言 前副社長による“降格人事”の実態
・やばいと言われる●●●で中古車を売却。利用してわかった本当の評判とは
・【●●●不正】前副社長は“将軍様”か 「もう君交代」点検中に降格処分も… 証言続々
・●●●より酷い!大手車販売店へ喧嘩を売りに行った…奴がいた
「やばい」と比べるとニュースサイト以外のメディアが多く、暴露系のコラムなどもあります。
タイトルや記事内に「ひどい」というワードを使っているというよりも、「酷いことをした会社」という内容としての関連付けが強い印象です。
ユーザーが調べたい情報を補助するGoogleサジェスト
Googleのオートコンプリートは、ユーザーが調べたいと考えているワードを予測して提案することが目的であり、「ユーザーの知る権利」を尊重しています。
そのため、実際に起きてしまった事件などのワードに関しては風評被害が認められず、Googleサジェストの削除申請も拒否されるようです。
実際に「やばい」「ひどい」で企業名を検索してみると、元社員による暴露や利用者の口コミなどが多数ヒットします。
これらのネガティブワードは一見すると風評被害のようですが、ユーザーにとって危険を回避するための重要な情報が含まれていることも多いのが実情。
企業側としては、それを打ち消すほどの「ポジティブなワード」でサジェスト表示されるように目指すのが一番の解決策です。
ただし、もしネガティブワードが多く、サジェスト汚染で困っている場合は対処方法もあります。
経営悪化を招いてしまう前に、できることから始めていきましょう。
▼サジェスト汚染の浄化(クリーン化)については、こちらで詳しく解説しています。
サジェストを浄化する方法|サジェスト汚染が起こる仕組み・原因も解説
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【まとめ】Googleサジェストのやばい・ひどい等はみんなの本音
Googleのサジェストで表示される「やばい・ひどい・怪しい」などのネガティブワードは、検索ユーザーの本音です。
検索結果で表示されるコンテンツも、元社員の暴露や利用者の口コミなど、いろんな人たちの本音が書かれています。
Googleの検索エンジンとしては事実を客観的に表示しているにすぎないため、対処が難しい問題とも言えるでしょう。
もし謂れのない悪評で風評被害を引き起こしているのであれば、サジェストの削除申請で非表示にしてもらうことも可能なので、早めの対処をオススメします。
投稿者プロフィール
- 誹謗中傷対策とWebマーケティングに精通した専門家です。デジタルリスク対策の実績を持ち、これまでに1,000社を超えるクライアントのWebブランディング課題を解決してきました。豊富な経験と専門知識を活かし、クライアントのビジネス成功に貢献しています。
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