「不特定多数の人にWEBサイトを見られたくない」
「サイトのURLを知っている人だけ訪問してほしい」
WEBサイトの種類や内容によっては、ネットで検索したときに見つけてほしくない場合もあります。
しかし、検索エンジンとサイトの仕組みが分からず、具体的にどうやったら良いのかよく分からないという方も少なくないのではないでしょうか?
この記事では、そんなサイト運営初心者のために、Googleの検索結果に表示させない方法を解説します。
専門用語に詳しくない方にも理解しやすいように説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
▼検索結果にサイトが表示されない場合の解決方法は、こちらをチェック!
Google検索で自分のサイトが表示されない理由は?解決方法も説明
目次
Googleの検索結果にサイトが表示される仕組み
まずはじめに、検索エンジン「Google」の検索結果でWEBサイトが表示される仕組みについて解説します。
サイトを検索結果に表示させないためには、このシステムや順序をしっかりと理解しておくことが重要です。
SEO(検索エンジン最適化)にも関わる部分なので、サイトの運営をするなら専門用語もあわせてチェックしておきましょう。
SEOとは?
Search Engine Optimization(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)の略称で、「検索エンジン最適化」を意味する。検索エンジン(Google・Yahoo!など)でキーワードを検索した際に、特定のWEBサイトを検索結果の上位に表示させるための施策を指す。
▼SEOについて、詳しく知りたい方はこちら。
【ホームページ(HP)初心者向け】SEO対策を自分でやる方法や費用を解説
SEOの学習方法とは?独学の勉強法を解説【SEO初心者向け】
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①クローラーがサイトを発見する
インターネット上にWEBサイトが作成されると、ネットを巡回している「検索エンジンのクローラー」がサイトを発見します。
クローラーとは、ネット上の情報を集めるロボット(ある程度の自律性を持って動作する機械)のこと。
サイトを発見したGoogleのクローラーは、サイトのタイトル・文章・画像などの情報を収集します。
つまりGoogleの検索結果にサイトを表示させないためには、まず「クローラーに発見されないこと」「クローラーに情報収集されないこと」が重要なポイントだと言えるでしょう。
②インデックスに登録される
Googleのクローラーが集めた情報は、「検索エンジンのインデックス」に登録されます。
インデックスとは、検索エンジンのデータベースのようなものです。
クローラーがネット上を隅々まで調べて集めた膨大な情報は、すべてこのインデックスに保存されています。
したがって、もしクローラーに見つかってもGoogleのインデックスからサイトの情報を削除すれば、理論上は検索結果に表示させないようにすることができるというわけです。
注意
ネット上にサイトが存在している限り、再びクロール&インデックス登録されるため、現実的には難しい場合も多いです。
また、他のサイトが「表示したくないサイトのリンク(URL)」を掲載していると、それを経由して再登録される可能性が高いので注意が必要です。
③インデックスから検索結果を表示
Googleの検索窓で言葉を検索すると、検索エンジンはインデックスの中から「検索クエリと関連性が高い情報」を表示します。
検索クエリは検索窓に入力する言葉や文章のことで、「検索ワード」や「検索語句」と同じです。
検索エンジンはこの検索クエリを基にインデックス内を検索して、アルゴリズム(プログラム)によって関連性が高い情報から順番に表示しているのが特徴。
関連性には「言葉の組み合わせ」や「トレンド」といった様々な要素が含まれているため、検索結果の表示順位は常に変動します。
【検索結果の例】
1位 A社の公式サイト
2位 株価・株式情報サイト(A社のページ)
3位 A社の人気商品の紹介ページ
4位 新聞社のサイト(A社のニュースのページ)
▼検索結果の順位を確認するツールについては、こちらで解説しています。
【最新版】SEO対策の順位チェックとは?オススメツール10選
検索結果に表示させない方法①クローラーを制御する
Googleの検索結果でサイトを表示させないために、検索エンジンのクローラーに対して、サイトへのアクセスを制御する方法があります。
具体的に説明すると、WEBサイトのシステム内(ルートディレクトリ)に「robots.txt(ロボットテキスト)」というファイルを設置して、クローラーがサイトにアクセスしないように指定するやり方です。
この方法は、サイトがクローラーに発見される前にアクセスをブロックする手段であるため、厳密にはサイトを表示させない方法ではありません。
既にインデックスに登録された後では意味がないので、充分に注意しましょう。
ポイント
「robots.txt」を設置する方法は、サイトの構築中(公開前)の段階で実施します。
ページごとに設定することができるため、ページの公開にあわせて部分的に解除したい場合にもオススメです。
Google 検索セントラル「robots.txt の概要」
robots.txt ファイルとは、検索エンジンのクローラーに対して、サイトのどの URL にアクセスしてよいかを伝えるものです。これは主に、サイトでのリクエストのオーバーロードを避けるために使用するもので、Google にウェブページが表示されないようにするためのメカニズムではありません。Google にウェブページが表示されないようにするには、noindex を使用してインデックス登録をブロックするか、パスワードでページを保護します。
Google 検索セントラル「robots.txt の書き方、設定と送信」
robots.txt ファイルは、クローラーにサイトのどのファイルへのアクセスを許可するか、管理できるファイルです。
robots.txt ファイルはサイトのルートにあります。つまり、www.example.com というサイトであれば、robots.txt ファイルの URL は www.example.com/robots.txt になります。robots.txt は、Robots Exclusion Standard に準拠した書式なしテキスト ファイルです。robots.txt ファイルは 1 つだけでなく、複数のルールを管理できます。各ルールは、すべてまたは特定のクローラーに対して、robots.txt ファイルがホストされているドメインまたはサブドメイン上の特定のファイルパスへのアクセスをブロックまたは許可します。robots.txt ファイルで特に指定しない限り、ファイルはすべて暗黙的にクロールが許可されます。2つのルールを含む簡単な robots.txt ファイルの例を以下に示します。
User-agent: Googlebot
Disallow: /nogooglebot/User-agent: *
Allow: /Sitemap: https://www.example.com/sitemap.xml
この robots.txt ファイルの説明
1.Googlebot という名前のユーザー エージェントには、https://example.com/nogooglebot/ で始まるいかなる URL のクロールも許可していません。2.他のすべてのユーザー エージェントには、サイト全体のクロールを許可しています。このルールは記載していなくても同じ結果になります。デフォルトの動作として、すべてのユーザー エージェントはサイト全体のクロールを許可されているためです。
3.サイトのサイトマップ ファイルは https://www.example.com/sitemap.xml にあります。
検索結果に表示させない方法②インデックスから除外する
Googleの検索結果でサイトを表示させないために、インデックスからサイトの情報を除外する方法があります。
具体的に説明すると、WEBサイトのプログラム内<HTMLファイル>に「noindex(ノーインデックス)」というmeta(メタ)タグを記述して、検索エンジンがインデックス内から検索しないように指定するやり方です。
ただしこのやり方は、インデックスからサイト情報を完全に削除する方法ではない点で注意が必要。
検索エンジン(クローラー)への指示が必ず通るとは限らず、検索結果に絶対に表示されないとは言い切れない部分もあるため、それを理解したうえでmetaタグを実装しましょう。
注意
「noindex」は、クローラーに発見・認識されたうえでインデックスからの除外を指示する仕組みです。
そのため、最初から「robots.txt」を設置してクローラーのアクセスをブロックしている場合は、「noindex」の指示自体が伝わりません。
Google 検索セントラル「noindex を使用してコンテンツをインデックスから除外する」
ページやその他のリソースが Google 検索に表示されないようにするには、noindex(ノーインデックス)ディレクティブを活用します。noindex ディレクティブは、<meta> タグまたは HTTP レスポンス ヘッダーで設定されるルールで、サポートしている検索エンジン(Google など)に対してコンテンツをインデックスから除外してもらうために使用されます。Googlebot がページをクロールしてタグまたはヘッダーを検出すると、他のサイトがそのページにリンクしているかどうかにかかわらず、そのページを Google 検索結果から完全に削除します。
Google 検索セントラル「noindex の実装」
noindex は、<meta> タグと HTTP レスポンス ヘッダーの 2 つの方法で実装できます。効果はどちらも同じです。サイトおよびコンテンツ タイプに合った方法を選択してください。robots.txt ファイルで noindex ルールを指定することは、Google ではサポートされていません。noindex ルールを、インデックス登録を制御する他のルールと組み合わせることもできます。たとえば、次のように nofollow ヒントと noindex ルールを組み合わせられます: <meta name="robots" content="noindex, nofollow" />
<meta> タグ
noindex ルールをサポートするすべての検索エンジンでサイトのページがインデックスに登録されないようにするには、次の <meta> タグをページの <head> セクションに設定します。<meta name="robots" content="noindex">
Google ウェブ クローラーのみがページをインデックス登録できないようにするには、meta name に "googlebot" を指定します。
<meta name="googlebot" content="noindex">
検索エンジンによっては、noindex ルールが別の意味に解釈される場合がある点に注意してください。その場合、他の検索エンジンではページが検索結果に引き続き表示される可能性があります。
WordPressなら簡単に設定が可能!
「WordPress(ワードプレス)」のような「CMS(コンテンツマネジメントシステム)」の場合、サイト全体に「noindex」を簡単に設定できるような仕組みになっています。
CMSとは、サイトを作成するソフトウェアやアプリのことです。
SEO系のプラグインを利用すれば、「noindex」をページごとに設定したり、最初から「robots.txt」を設定したりすることも可能なので、必要に応じて拡張機能を利用してみてください。
【WordPressでサイト全体に「noindex」を設定する方法】
①WordPressのダッシュボードを開く。
②「設定」から「表示設定」を選択。
③「検索エンジンでの表示」の「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックを入れる。
④「変更を保存」をクリック。
▼WEBサイトの制作ソフトについては、こちらもあわせてチェック!
Web制作ソフトの選び方とオススメ7選|無料ソフトはNG?
WixはSEOに弱いってホント?その理由やSEOを強化する方法も
検索結果に表示させない方法③ログイン認証を導入
Googleの検索結果でサイトを表示させないために、サイトへのアクセスの際にログイン認証を設定する方法があります。
具体的に説明すると、あらかじめユーザー登録をしてもらい、サイトに表示されたログイン画面にユーザー名やパスワードを入力して認証するやり方です。
認証設定をすることで、検索エンジンのクローラーはサイトにアクセスできず、情報も読み取れないのでインデックスもされません。
つまり、結果的に検索結果でサイトが表示されなくなるというわけです。
ただし、高度な認証機能を実装するためには開発コストがかかるため、予算に応じて検討しましょう。
既に検索結果に表示されている時の対処法
最後に、既にGoogleの検索結果でサイトが表示されている時の対処法について解説します。
表示されている状態から非表示にするときは、多少の期間を要する場合も多いです。
また、インデックスからサイトの情報を完全に削除しない限り、検索結果で再び表示される可能性が高いことを念頭に置いておきましょう。
▼所有していないサイトを検索結果から削除したい時は、こちらもチェック!
検索結果からサイトの情報を削除するには?削除依頼の方法
「Google Search Console」で検索結果を管理
Googleが提供している無料ツール「Google Search Console(グーグルサーチコンソール)」を使うと、検索結果の一時的な除外を行なうことができます。
Google Search Consoleは、サイト運営者がGoogleの検索結果を管理するためのツールで、主にSEO対策(検索エンジン最適化)に利用されるのが特徴。
そのSEOの補助的な機能の一つとして、検索結果にサイトが一時的に表示されないようにすることができます。
しかし、この方法ではインデックスからサイト情報を完全に削除することはできないため、再クロールと再インデックスでまた表示されるようになるので注意しましょう。
また、使うためには「Googleアカウント」でログインしたうえで自作サイトの登録が必須となっているので、管理する人を予め決めておく必要があります。
【Google Search Consoleの主な機能】
・検索キーワードの分析
・検索順位の確認
・クリック数や表示回数の確認
・エラーの確認 など
「古いコンテンツの更新ツール」で検索結果を更新
サイト情報をインデックスから完全に削除したうえで、検索結果に絶対表示させないようにするには、サイト自体を削除する方法のみとなります。
サイトを削除(サーバーからファイルを削除・ドメインの登録解除)した後は、Googleが提供している無料ツール「古いコンテンツの更新ツール」を使用して、検索結果を更新するようにリクエストすることも重要。
「Google 検索結果の古いコンテンツの更新をリクエストする」から「新しいリクエスト」を送ることで、インデックスから削除されやすくなります。
古いコンテンツの更新ツールはGoogle Search Consoleの機能の一つですが、Googleアカウントでログインするだけで利用可能です。
もしサイトを削除した場合は、このやり方を試してみてください。
Search Console ヘルプ「古いコンテンツの更新ツール」
Google 検索結果の古いコンテンツの更新をリクエストする概要
古いコンテンツの更新ツールを使って、存在しなくなったページや画像、重要なコンテンツや機密性の高いコンテンツが削除されたページの検索結果を更新するよう Google にリクエストできます。このツールは、次のような場合に使用します。
・Google によって示されるウェブページを所有していない。(そのページを所有している場合は、ページの再クロールやページの非表示を Google にリクエストできます。) かつ、
・ページや画像がすでに存在していない、または現在のページや画像と大幅に異なる。
所有していないサイトを非表示にするなら逆SEO
自分が所有していないサイトの場合、検索結果に表示させないようにするのは非常に難しいため、基本的には逆SEO対策を行ないます。
逆SEO対策とは、自分の評判を貶めるような誹謗中傷や虚偽の情報を掲載した「ネガティブサイト」の検索順位を下げて、自社の評判を守るための施策のことです。
一般的には、こういったネガティブサイトに対して逆SEO対策を実施することが多いです。
主やり方としては、別に制作したサイトの検索順位を上げる調整を行なうことによって、特定のサイトの検索順位を押し下げる方法があります。
ネット炎上や風評被害を防ぐためにも、問題のあるサイトが検索結果に表示されるようになったら早急に逆SEOを検討しましょう。
▼逆SEOについては、こちらで詳しく解説しています。
逆SEO対策とは?事例・手法・被害対策について詳しく解説
【徹底解説】逆SEO対策はリスクある?適切なネガティブサイト押し下げ方法
逆SEO対策は弁護士に依頼すべき?おすすめ弁護士法人5選
【徹底解説】ネガティブSEOと逆SEOの対策・方法に違いはある?
BLITZ Marketingにお任せください
誹謗中傷・風評被害対策のプロフェッショナルである「BLITZ Marketing(ブリッツマーケティング)」では、さまざまな手法で逆SEO対策を行なうことができます。
ネガティブサイトの押し下げ対策や、検索サジェスト・関連キーワードの非表示など、即日着手可能!24時間体制で受付しています。
また、1,000件以上の実績があるのも大きな強みの一つ。他社で効果が出なかったという方も、お気軽にご相談ください。
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検索結果・サジェストに表示されるネガティブ状況を専門スタッフが網羅的に調査するので、ネットリスクの現状を確認するチャンスです!
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【まとめ】Googleの検索結果に表示させない方法は確実ではない
検索エンジンGoogleの検索結果にWEBサイト表示させない方法は、確実ではないやり方が多いので注意が必要です。
そもそも検索エンジン(クローラー)への指示が必ず通るとは限らないため、サイトがネット上に存在する以上は検索結果に表示されるリスクがあります。
セキュリティの観点からログイン認証を導入する方法もありますが、この場合は開発コストもかかるため、ある程度の予算も必要です。
そのため、どういった理由で表示させたくないのかをはっきりさせたうえで、状況に応じた方法を選ぶようにしましょう。
投稿者プロフィール

- 誹謗中傷対策とWebマーケティングに精通した専門家です。デジタルリスク対策の実績を持ち、これまでに1,000社を超えるクライアントのWebブランディング課題を解決してきました。豊富な経験と専門知識を活かし、クライアントのビジネス成功に貢献しています。
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