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AIで作曲できる音楽自動生成ツールを解説【最新版】

「AI音楽自動生成ツールで、動画用BGMを簡単に作りたい」
「自動生成AIで作った音楽の著作権は誰のもの?」

動画制作において、BGM選びは重要な作業の一つです。しかし、アーティストが創作した音楽は著作権で保護されているので、無許可で使用することができません。

動画の雰囲気にあった音楽を探しつつ、著作権フリー&商用利用可能なものを選ぶのは時間がかかるため、苦労している人も多いのではないでしょうか?

この記事では、AIで作曲できる音楽自動生成ツールについて解説します。

最新のツールを紹介しているので、動画コンテンツを制作している人は、ぜひ参考にしてみてください。

AIで音楽を自動生成する方法

AIで音楽を自動生成する方法

音楽の自動生成を行なうAIは、「音楽理論」「音楽の構造」を理解したうえで、既存の音楽データを大量に学習しています。

これによって、分析に基づいた音楽を作曲する仕組みです。

「作曲」と言っても、ツールによって構成音や演奏時間はさまざま。コード(和音)やメロディ(旋律)などの要素によって、作曲のクオリティは大幅に異なります

ちなみに、基本的にAIの音楽自動生成は「作曲の知識や技術がない人でも簡単に音楽が作れる」というコンセプトであることが殆ど。したがって、本格的な楽曲作りをしたい人には、物足りないと感じる場合もあるかもしれません。

AI作曲ソフト・アプリ

AI技術を利用した作曲ソフト・アプリでは、音楽のジャンルやスタイルなどを選択したり、テンポやキーを指定したりすることで、学習済みの音楽データを模範した音楽を生成します。

分かりやすく言えば、AIが音楽理論や音楽の構造に基づいて「ある程度決まったパターン」を再現して、好みの音楽を作るというわけです。

言い換えれば「どこかで聴いたことあるような音楽」が生成されるとも表現できますが、雰囲気が伝わりやすい音楽を作れるのは大きな魅力。

動画の演出用BGMを作曲するなら、AIの分析力に期待してみるのも良いかもしれません。

▼AI音声生成ツールについて知り方は、こちらもチェック!
音声生成AIと音声合成AIの違い|AI搭載の音声生成ツールも紹介

音楽生成AI

音楽生成AIを利用した音楽自動生成では、音楽をイメージしたプロンプト(テキスト)を入力することにより、まったく新しい音楽を作曲します。

これまで数々の音楽生成AIが誕生していますが、プロンプトによって音楽のクオリティにかなり差が出てしまうと言われているのが現状。

具体的には、「単語」「単語の組み合わせ」によって変わります。また、海外産AIが殆どなので「英語」で入力する必要がある点でも、難易度が上がると言えるでしょう。

更に言えば、オープンソースのAIモデルを自分のパソコンで利用する場合、スペックの高いパソコンでないとプログラムを実行できない(作曲できない)という問題もあります。

現状として音楽生成AIを単体で使うのは難しく、音楽の品質も平均的に低いものとなっているため、実用性については難しいところです。

最近は音楽生成AIとAI作曲ソフト・アプリを組み合わせたWebサービスが登場しているため、今後はそのような形態のツールが主流になるかもしれません。

代表的な音楽生成AI

  • Jukebox(開発:OpenAI)
  • MusicGen(開発:Meta AI)
  • AudioGen(開発:Meta AI)
  • MusicLM(開発:Google)
  • Riffusion(画像生成AI「Stable Diffusion」を基に開発)

生成AIとは?
いろんなデータを学習することによって、新しいデータ(テキスト・画像・動画など)を生成できるAIのこと。テキストを入力したり画像を読み込ませたりすることで、AIが新たなコンテンツを生み出す。

▼文章生成AI(テキスト生成AI)を利用したツールについてはこちら。
テキスト生成AIとは?無料で使えるサービスも紹介【最新版】

▼画像生成AIを利用したツールについてはこちら。
AIのイラスト自動生成は日本語も使える?無料で利用可能なサービス6選も紹介

AIが自動生成した音楽の著作権について

AIが自動生成した音楽の著作権について

「完全にAIで作曲された音楽」は、著作権がありません。なぜなら、AIが作曲した音楽に著作権を認めてしまうと、人間の作曲活動を阻害する可能性があるためです。

その理由として、AIは素早く大量の楽曲を作り出すことができる点にあります。

例えば、もし先にAIで音楽をたくさん制作して、その音楽すべてに著作権があるとしたらどうなるでしょうか?その後、人間が作曲した楽曲がヒットしたときに音楽が似ていると言われたら、著作権侵害として訴えられてしまう恐れがあります

なかには、それを狙って「先にAIで音楽を制作しておく」という戦略で悪事を働く人もいるでしょう。そのような理由から、現状では「完全にAIで作曲された音楽」に著作権は認められていません。

ただし、「AIを道具として一部に利用しながら、人間が作曲した音楽」は、著作権が認められます。AIで作曲するときやAI音楽を利用する際は、この違いに注意しましょう。

生成AIを利用する場合は炎上リスクに注意

音楽生成AIの学習には、既存の音楽データが大量に使われています。そのため、AIの学習に使われること自体に、嫌悪感を抱いているアーティストやクリエイターも少なくありません

ちなみに、「AIの学習に著作権のある音楽データを利用すること」自体に違法性はありません。つまり、これは倫理的な問題です。

だからこそ意見の対立が起きやすく、インターネット炎上を引き起こしやすいと言えるでしょう。

また、学習データと似たような音楽が生成された場合、著作権侵害になるのかという問題も指摘されています。

このように、学習データ(著作権のあるデータ)の著作権問題と倫理問題は、生成AI全般の大きな課題です。

実際に画像生成AIやAIイラストはSNSでも炎上しやすい話題となっているため、音楽生成AIとAI音楽に関しての発言にも、充分気を付けた方が良いでしょう。

AIによる音楽自動生成ツール【最新のオススメ5選】

AIによる音楽自動生成ツール【最新のオススメ5選】

ここでは、最新のAI音楽自動生成ツールを5つ紹介します。

InstagramやTikTokなど、音楽付きの動画を投稿できるSNSが一般化してきたことから、音楽自動生成サービスもここ数年で劇的に変化しています。

他サービスと統合したり機能が充実したりと、主要なツールの入れ替わりが大きいため、気になる方はこまめにチェックしておくと良さそうです。

SOUNDRAW(サウンドロー)

SOUNDRAW(サウンドロー)

出典:「SOUNDRAW」

「SOUNDRAW(サウンドロー)」は、ムード・ジャンル・長さなどの項目を選ぶだけで簡単に作曲できる、AI音楽自動生成ツールです。

AI技術の学習に使用される楽曲の著作権所有権を所持しているだけでなく、SOUNDRAW社内で作成された独自のアルゴリズムとデータセットを使用して音楽生成されるのが特徴。

全てのクリエイターに対して最大限のリスペクトを示しているため、安心して利用できるサービスと言えます。

サービス名 SOUNDRAW(サウンドロー)
URL https://soundraw.io/ja
開発・提供 SOUNDRAW株式会社
主な機能 ・AI作曲
・コンテンツ用BGM作曲(有料)
・ボーカルを加えた楽曲制作(有料)
・無制限のダウンロード(有料)
・著作権侵害対策(有料)
料金 無料会員:0円
Creator Plan:1,650円/月 ※著作権フリー・商用利用OK。
Artist Plan:$29.99/月

こんな方にオススメ

  • 学習データに使われている音楽データの著作権が気になる人
  • 生成した音楽を安心して使いたい人

Canva(キャンバ)-音楽生成AIアプリ「Soundraw」

Canva(キャンバ)-音楽生成AIアプリ「Soundraw」

出典:「Canva」

「Canva(キャンバ)」は、Webブラウザ上で利用できる、オンラインのデザインプラットフォームです。

デザインを伴うコンテンツ制作に役立つ充実した機能を備えていて、そのなかでも音楽生成AIアプリ「Soundraw」を使えるのが特徴。

Canva上のエディタを使って音楽を生成した後そのまま動画編集ができるため、YouTubeやSNS用の動画コンテンツを制作するクリエイターに人気があります。

※AI作曲サービスを提供するSOUNDRAW株式会社は、Canvaのオフィシャルパートナーです。音楽生成AIアプリ「Soundraw」は、SOUNDRAWとの連携アプリケーションとなっています。

サービス名 Canva(キャンバ)
URL https://www.canva.com/
開発・提供 Canva Pty Ltd
主な機能 ・デザイン制作
・画像編集
・動画編集
料金 Canva Free:無料
Canva Pro:12,000円/年
※利用するにはCanvaのアカウント登録(無料)が必要です。

こんな方にオススメ

  • YouTubeに投稿する動画を制作したい人
  • InstagramやTikTokなどのSNS投稿用に、音楽付きの動画を制作したい人

CREEVO(クリーボ)

CREEVO(クリーボ)

出典:「CREEVO」

「CREEVO(クリーボ)」は、京都大学で行なっている文化進化の研究のために一般参加協力型の科学実験の場として運営されている、自動作曲システムです。

日本語の歌詞を入力することで、設定に応じた歌声音声入りの楽曲・楽譜を生成できるのが特徴。

生成された楽曲(インストゥルメンタル版)はサイト上で公開されるため、ほかの人が作成した作品も聴きながらアイディアを探すのにも便利です。

サービス名 CREEVO(クリーボ)
URL https://creevo-music.com/
開発・提供 CREEVO開発チーム
主な機能 自動作曲
料金 無料(商用利用OK)
※利用するにはアカウント登録(無料)が必要です。
※ログイン状態&生成した楽曲を評価することで、楽曲・楽譜のダウンロード可能。

こんな方にオススメ

  • 歌声音声入りの音楽を作曲したい人
  • 無料で作曲をしたい人

FIMMIGRM(フィミグラム)

FIMMIGRM(フィミグラム)

出典:「FIMMIGRM」


「FIMMIGRM(フィミグラム)」は、ヒットソングの特徴を大量に分析・学習させた、AI作曲エンジンです。

AIの学習データの対象となる楽曲は、株式会社TMIK代表の音楽プロデューサー玉井健二さんが選定・プロデュースしているのが特徴。

ヒットソングのパターンを熟知したAIによって、ハイクオリティなオリジナル曲を作ることができます。

サービス名 FIMMIGRM(フィミグラム)
URL https://fimmigrm.com/
開発・提供 株式会社TMIK
主な機能 ・トラック生成
・MIDIでダウンロード
料金 STARTER:500円/月
STANDARD:850円/月
CREATOR:1,650/月
※購入したトラックは商用利用OK。

こんな方にオススメ

  • クオリティの高い音楽を作曲したい人
  • 本格的な楽曲を作るためのベースになるような音楽を作成したい人

AIVA(エイヴァ)

AIVA(エイヴァ)

出典:「AIVA」

「AIVA(エイヴァ)」は、AIによってサウンドトラック音楽を作曲する自走音楽生成ツールです。

プリセットスタイルを選んで作曲する方法と、MIDIファイルをアップロードして似た音楽を作曲する方法を備えているのが特徴。

クオリティの高いBGMを作曲できることから、利用している海外企業も多いようです。

サービス名 AIVA(エイヴァ) ※日本語非対応。
URL https://www.aiva.ai/
開発・提供 AIVA Technologies社(ルクセンブルク)
主な機能 ・作曲
・MP3 および MIDIをダウンロード
料金 Free:0円 ※著作権はAIVA。
Standard:15ユーロ/月 ※著作権はAIVA、一部商用利用OK。
Pro:49ユーロ/月 ※著作権保有、商用利用OK。

こんな方にオススメ

  • BGMに特化した音楽を作曲したい人
  • サンプルの音楽を読み込ませて作曲したい人

「BLITZ Marketing」でコンテンツの炎上対策

「BLITZ Marketing」でコンテンツの炎上対策

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【まとめ】AI音楽自動生成は学習データと著作権に注意しよう

AIによる音楽自動生成を行なう場合、AIの学習に使われた音楽データが、生成される音楽の品質に大きく影響します

そのため、どのような学習データが使われているかを明記しているサービスが殆どです。

また、生成した音楽の著作権をサービス提供側が保有していることもあるため、利用する前にしっかりと確認するようにしましょう。

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