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ChatGPTの「GPTs(GPT Builder)」とは?おすすめ活用事例15選

2023年11月にOpenAIから発表された、ChatGPTの新機能「GPTs(GPT Builder)」。

これをきっかけに誰でも簡単にChatGPTをカスタマイズできるようになったことから、SNSではさまざまなオリジナルGPTの紹介が投稿されています。

この記事ではそんなChatGPTの新しい機能「GPTs」、及び作成ツール「GPT Builder」について解説します。

GPTs(GPT Builder)のおすすめ活用事例もジャンル別に紹介しているので、ChatGPTを自分好みにカスタムしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

ChatGPTの新機能「GPTs(GPT Builder)」の特徴

ChatGPTの新機能「GPTs(GPT Builder)」の特徴

2023年11月に発表された最新機能「GPTs(GPT Builder)」は、ChatGPTの有料プラン「ChatGPT Plus」ユーザーのみが利用できる新機能となっています。

主な特徴は3つ。以下、分かりやすく説明していきます。

ChatGPTとは?
人工知能(AI)の開発を行なうアメリカの企業「OpenAI(オープンエーアイ)」が開発した人工知能チャットボット。自然言語処理(Natural Language Processing)技術を利用した文章生成AIを搭載している。言語モデルは「GPT-3.5」と「GPT-4」。

▼ChatGPTについては、こちらもあわせてチェック!
ChatGPTとAutoGPTの違いとは?特徴や利用者の声も紹介

特徴①ChatGPTのカスタムVer.を作成

新機能「GPTs」では、ChatGPTをカスタマイズすることで「自分好みのGPT」を作成することができます。

具体的に説明すると、ChatGPTのAIモデルをベースにして「特定の目的のためにカスタムバージョン」を作成する機能です。

例えば、以下のようなGPTを作成することができます。

  • 特定の目的に合わせて、回答のスタイルや内容を設定する。
  • 特定の分野に関する知識を学習させて、その分野の質問に回答できるようにする。

ChatGPTの有料プラン「ChatGPT Plus」には、機能拡張ツールとして「プラグイン」がありますが、今回の新機能GPTsと比べると自由度に大きな違いがあります。

なぜなら、プラグインではOpenAIやサードパーティが作成した「既存のGPT」を利用するため。これにより、利用上の制限などがあります。

それに対して新機能GPTsは自分でChatGPTをカスタマイズできるので、自由にGPTを作成できるというわけです。

ChatGPTのプラグインとは?
ChatGPTの外部的な機能拡張を行なうツール(機能)。外部のアプリケーションやサービスとの連携を設定することができる。

ChatGPT Plusとは?
ChatGPTの有料プラン(利用料金:月額20ドル)で、最新の言語モデル「GPT-4」を使用できるのが特徴。無料版の「GPT-3.5」よりもレスポンス速度が速く、高精度な回答を生成することが可能。

▼ChatGPTのプラグインについて、詳しく知りたい方はこちら。
ChatGPTプラグインとは?ChatGPT Plusで使えるおすすめプラグイン12選【最新版】

特徴②プログラミング不要の作成ツールを使用

新機能「GPTs」では誰でも簡単にChatGPTをカスタムできる、作成ツール「GPT Builder」を利用します。

このGPT Builderは、プログラミング・コーディングの知識がなくても使えるのが特徴。操作画面は対話型となっているため、ChatGPTと同じように会話しながら「自分好みのGPT」を作成することが可能です。

作りたいGPTによっては、機能拡張ツール「プラグイン」で使いたい機能を探して連携するよりも、新機能GPTsで作成した方が早い場合もあるかもしれません。

GPTsとプラグインをうまく使い分けながら、自分が欲しい機能を備えたGPTを作成してみましょう。

▼チャットAIに興味がある方は、こちらもチェック!
AIと会話できるサービスを解説|オススメ無料サイト・アプリ5選も紹介

特徴③将来的にはGPTストアで収益化が可能

2023年11月末に開始予定となっている「GPTストア」では、ChatGPT Plusユーザーが作成したGPTが公開されます。

将来的には、公開したGPTの利用数にあわせて収入を得られるシステムが実装されるため、多くの人からの注目が集まっているようです。実際にChatGPT Plusの加入者が急激に増加したことから、新規登録が一時停止する事態になりました。

現在もまだ新規登録を受け付けていないため、有料プランに加入したい人は再開タイミングを見逃さないようにしましょう。

GPTs(GPT Builder)の使い方【GPTを作るための基本手順】

GPTs(GPT Builder)の使い方【GPTを作るための基本手順】

ChatGPTの新機能「GPTs(GPT Builder)」の使い方を説明します。

作りたいGPTによって手順が異なるため、まずは基本的な流れを覚えておきましょう。

出典元:「リモートワーク研究所【リモ研】」公式チャンネル

  1. ChatGPTの有料プラン「ChatGPT Plus」のトップ画面左上にある「Explore」をクリック
  2. 「My GPTs」の左画面にある「Create a GPT」をクリックする
  3. 「GPT Builder」に作成したいGPTについて説明文を入力する
  4. チャットAIからGPTの名前が提案されるので返事をする
  5. 「My GPTs」の右画面にある「Preview」にGPTのプロフィール画像が生成される
  6. チャットAIからGPTの微調整について質問されるので答えていく
  7. 設定が完了したら、次に「My GPTs」左画面にある「Configure」をクリックする
  8. 「Knowldge」で、覚えさせたい学習データをアップロードする
  9. 「Capabilities」で、有効化したいツールを有効にする(Web Browsing・DALL-E 3・Code Interpreter等)
  10. 「Actions」で、外部連携するAPIを選択する
  11. 画面右上の「Save」をクリックして、作成したGPTを保存する

ポイント①「Create a GPT」でチャットAIと相談

「GPTs(GPT Builder)」は「My GPTs」の「Create a GPT」にて、作成したいGPTについてチャットAIに説明しながらGPTを作成します。

ここで設定した内容は、GPT作成のためのプロンプトとして「My GPTs」の「Configure」に反映される仕組みになっています。

入力する文章は日本語でOKですが、英語の方がチャットAIの理解度が上がり、GPTの精度が高くなる可能性が高いです。したがって、できれば英語で説明文を入力していくのが良いかもしれません。

ポイント②学習データ・ツール・APIで機能を拡張

「My GPTs」の「Configure」では、学習データのアップロードやツールの有効化、外部連携するAPIの選択をすることができます。

ここでは、機能拡張ツール「プラグイン」を利用するよりも、自由度の高い設定を行なえるのが特徴。うまく使いこなすことで、自分好みのGPTsを作成できるのが魅力となっています。

GPTs(GPT Builder)のおすすめ活用事例【ビジネス系】5選

GPTs(GPT Builder)のおすすめ活用事例【ビジネス系】5選

GPTs(GPT Builder)では、仕事の効率化をアップさせるGPTが多く作成されています。

基本的には、「簡単な内容を入力すると、決まった形式の回答を行なう」という仕組みになっているのがポイントです。

特定の作業を自動化して普段の仕事を楽にするGPTを作成したい方は、ぜひこれらのGPTを参考にしてみてください。

※これらのGPTを使用するためには、ChatGPTの有料プラン「ChatGPT Plus」に加入している必要があります。

①スーパーロゴデザイナ「ロゴ作る君」

【できること】
ロゴデザインの提案と自動作成
【使用例】
①テキストチャットにロゴデザインのイメージや要望を入力
②ロゴデザインに関する質問や提案が表示されるので、回答を入力
③ロゴデザインの画像が生成される

スーパーロゴデザイナ「ロゴ作る君」はこちら

②Thumbnail Sketcher

【できること】
ブログ用の文字入りサムネイル画像を自動作成
【使用例】
①テキストチャットにタイトルを入力
②ブログ用サムネイル画像が生成される

「Thumbnail Sketcher」はこちら

③アイデアブラッシュアップ集団「円卓のおじ」

【できること】
アイデアのブラッシュアップ
【使用例】
①テキストチャットにアディアを入力
②6人のおじさんによるコメントや新しいアイデアが表示される

アイデアブラッシュアップ集団「円卓のおじ」はこちら

④予定が空いてる日時の「箇条書き」メーカー

【できること】
予定の日時を箇条書きにまとめる
【使用例】
①テキストチャットに予定の日時を話し言葉で入力 ※アプリ版は音声入力可能。
②日時が箇条書きで表示される

予定が空いてる日時の「箇条書き」メーカーはこちら

⑤所見らくらくサポーター

【できること】
生徒に関する所見の自動作成
【使用例】
①テキストチャットに生徒の特長を入力
②生徒に関する所見が3パターン表示される

「所見らくらくサポーター」はこちら

GPTs(GPT Builder)のおすすめ活用事例【学習系】5選

GPTs(GPT Builder)のおすすめ活用事例【学習系】5選

GPTs(GPT Builder)では、学習系GPTを見かけることも増えてきました。

アプリ版ChatGPTで気軽に使えるようなタイプが多く、子ども向けから大人向けまで、さまざまなジャンルのGPTが作成されています。

楽しく学べるように会話形式クイズ形式などの工夫がされているGPTは、学習系GPTを作成するうえで大きなヒントになりそうです。

※これらのGPTを使用するためには、ChatGPTの有料プラン「ChatGPT Plus」に加入している必要があります。

①未来問

【できること】
日本の中学生向けの学習サポート
【使用例】
①ノートの画像をアップロードする
②ノートの内容からテスト対策用の問題を生成する

「未来問」はこちら

②AI算数先生

【できること】
中学生向けの数学の学習
【使用例】
①テキストチャットで数学の問題を入力
②問題の解答と解説が表示される

「AI算数先生」はこちら

③大阪のおばちゃんの英語教室

【できること】
英語の学習
【使用例】
①テキストチャットで話しかけると、会話形式で英語の翻訳問題が出題される
②テキストチャットで答えを入力
③会話形式で解答が表示される

「大阪のおばちゃんの英語教室」はこちら

④GPT 英会話

【できること】
英会話の勉強
【使用例】
①テキストチャットで挨拶を入力
②自分の英語のレベルとトピックを選択
③英会話を行なう
④フィードバックの練習問題で復習を行なう

「GPT 英会話」はこちら

⑤History Quest

【できること】
世界中の歴史的人物をテーマにしたクイズ
【使用例】
①テキストチャットで歴史的人物を入力
②その人物をテーマにしたクイズがゲーム形式で出題される
③テキストチャットで回答を入力する
④解答が表示される


「History Quest」はこちら

GPTs(GPT Builder)のおすすめ活用事例【ゲーム系】5選

GPTs(GPT Builder)のおすすめ活用事例【ゲーム系】5選

GPTs(GPT Builder)では、ゲームもたくさん作成されています。

なかでも注目のジャンルはノベルゲームテキストとそれに合わせた画像を生成することで、物語の没入感を演出します。

今後も伸びしろのある分野として期待されているため、ゲームや物語を作るのが好きな人は要チェックです!

※これらのGPTを使用するためには、ChatGPTの有料プラン「ChatGPT Plus」に加入している必要があります。

①伝説のおばあちゃんの物語「ハトを救出せよ」

【できること】
ノベルゲーム
【使用例】
①テキストチャットに選択肢を入力
②新しいテキストや画像が表示され、物語が進む

伝説のおばあちゃんの物語「ハトを救出せよ」はこちら

②私立GPT北高校

【できること】
男性向け恋愛系ノベルゲーム
【使用例】
①テキストチャットに物語の展開や会話を入力
②新しいテキストや画像が表示され、物語が進む

「私立GPT北高校」はこちら

③XANA Genesis Boys

【できること】
女性向け恋愛系ノベルゲーム
【使用例】
①テキストチャットに選択肢を入力
②新しいテキストや画像が表示され、物語が進む

「XANA Genesis Boys」はこちら

④ウミガメのスープ屋さん

【できること】
「ウミガメのスープ」ゲーム
【使用例】
①テキストチャットに質問もしくは回答を入力
②答えが表示される

「ウミガメのスープ屋さん」はこちら

⑤カタカナマホウバトル

【できること】
バトルゲーム
【使用例】
①テキストチャットにカタカナで魔法っぽい言葉を入力
②魔法の画像と魔法の説明が表示され、相手にダメージを与える

「カタカナマホウバトル」はこちら

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【まとめ】GPTs(GPT Builder)を利用してクリエイターを目指そう!

ChatGPTの新機能「GPTs(GPT Builder)」が発表されてまだ間もないですが、既にたくさんのユーザーが多種多様のGPTを作成しています。

自分の仕事の効率をアップさせるためのツールを作成している人が多い印象ですが、なかには文章生成AIと画像生成AIを活かしたオリジナルゲームを作って楽しむ人も増えてきました。

GPTsを利用することで誰でも簡単にクリエイターになることができるため、自分のアイディアを形にしたい人はChatGPTの有料プラン「ChatGPT Plus」に加入してみてはいかがでしょうか?

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