サジェスト・関連キーワード対策

Googleサジェストは操作可能?サジェストの仕組みやリスクも解説

Googleで検索する際、知らずに使っているユーザーも多いサジェスト機能

Googleサジェストで表示されるキーワード候補は、検索ユーザーに対して影響を与える要素も多いため、SEO対策のようにコントロールしたいと考えている人も多いのではないでしょうか?

この記事では、そんなGoogle検索に関するサジェスト操作の可不可について解説します。

サジェスト操作とSEO対策の違い、サジェスト汚染やサジェストキーワードを削除する方法にも触れているので、ぜひ参考にしてみてください。

Googleサジェストは操作できる?

Googleサジェストは操作できる?

Googleサジェストを操作して狙った組み合わせのキーワードを表示させることは、サジェスト機能の仕組みから考えると「絶対に不可能というわけではない」と言えるでしょう。

ただし、一般的には個人ができる範囲を超えているため、「ほぼ不可能に近いくらい難しい」と言った方が正しいかもしれません。

また、Googleサジェストを人為的に操作することは、「Googleウェブ検索のスパムに関するポリシー」および「Google利用規約」に違反する恐れがあります。

具体的には、スパムに関するポリシーの「機械生成トラフィック」「誤解を招く機能」に違反する可能性が高いです。

つまり、Googleサジェストの操作を試みた時点でGoogleからペナルティを受けるリスクがあるため、実質不可能というのが最終的な結論になります。

【参考①】機械生成トラフィック
機械生成トラフィックは、リソースを消費し、ユーザーに最適なサービスを提供する妨げとなります。 自動生成トラフィックの例としては、次のようなものが挙げられます。
・Google への自動生成クエリの送信
・ランキングの確認を目的としたスクレイピングや、明示的な許可なく Google 検索に自動アクセスするその他の行為
引用元:Google検索セントラル「Googleウェブ検索のスパムに関するポリシー」

【参考②】誤解を招く機能
サイト所有者は、ユーザーにとって有益な高品質のコンテンツや便利な機能を備えたウェブサイトを作成することが求められます。しかし中には、誤解を招く機能やサービスを含むサイトを意図的に作成して、検索ランキングを操作しようとしているサイト所有者もいます。そのようなサイトは、コンテンツやサービスに実際にはアクセスできないにもかかわらず、アクセスできるとユーザーに思わせるようになっています。誤解を招く機能の例としては、次のようなものが挙げられます。
・アプリストア クレジットを提供すると言いながら実際には提供していない、フェイク生成ツールを備えたサイト
・特定の機能(PDF の統合、カウントダウン タイマー、オンライン辞書サービスなど)を提供すると装い、ユーザーを意図的に誘導して虚偽の広告を表示するサイト
引用元:Google検索セントラル「Googleウェブ検索のスパムに関するポリシー」

Googleサジェスト(オートコンプリート)の仕組み

Googleサジェストは、「オートコンプリート」とも呼ばれているGoogle検索の機能の一つです。

オートコンプリートはGoogleが作成したアルゴリズムをもとに、検索ワードにあわせて「キーワード候補」を自動で表示してくれるのが特徴。

これにより、検索ユーザーは「検索ワード」と「検索ワードに関連するキーワード」の入力時間を節約できるというわけです。

このキーワード候補は、主に以下のような要素によって選出されると考えられています。

  • 検索ワードと一緒によく検索されている
  • 検索ワードに強い関連がある
  • WEBサイトなどで記事に含まれていることが多い
  • 長期間に渡って検索されている
  • 最近話題になり急激に検索されている
  • 検索ユーザー自身の個人情報に基づくもの

Googleサジェスト(オートコンプリート)の目的は、検索エンジン側が「ユーザーが調べたいと考えているワード」を予測して提案することです。

そのため、キーワード候補は検索回数が多いものやトレンドワードなどが表示されるようになっています。

なかでも注目したいのは、検索ユーザーの住んでいる地域や性別、検索履歴などによってもキーワード候補が変化する点です。

検索ユーザーにあわせたキーワードを表示することによって、Googleは1人1人に最適化されたオートコンプリートを実現しています。

Googleサジェストの操作が難しい最大の理由は、この高機能なオートコンプリートを実行する「複雑なアルゴリズム」

Google側としても悪用を防ぐために詳細を公表していないので、Googleサジェストを確実に操作する方法はないと言えるでしょう。

【参考】オートコンプリート候補のソース
オートコンプリートの候補は、Google で行われた実際の検索を反映しています。Google のシステムは、表示する候補を決定するために、ユーザーが検索ボックスへの入力を開始した語句と一致する一般的なクエリを探しますが、以下の点も考慮します。
・クエリの言語
・クエリが実行される場所
・クエリで注目を集めている関心事
・ユーザーの過去の検索
オートコンプリートでは、上記の要因により、特定の場所または時間に適合する最も有用な候補(ニュース速報など)を表示することが可能になります。

また、完全な検索候補に加えて、実際の検索と、ウェブ全体で検出された単語のパターンの両方に基づいて、個々の単語やフレーズが候補として表示されることもあります。
引用元:Google検索ヘルプ「Googleのオートコンプリート候補の仕組み」

Googleのサジェスト操作とSEO対策の違い

Googleのサジェスト操作とSEO対策の違い

ここでは、Googleのサジェスト操作とSEO対策の違いについて解説します。

WEBサイトのアクセス数を増やす方法として混同されることもある、サジェスト操作とSEO対策。

なかにはSEO対策とあわせてサジェスト操作を提案してくる悪質な業者も存在するため、2つの違いをしっかりと理解しておきましょう。

目的のためのアプローチが異なる

自社のWEBサイトのアクセス数を増やすという目的の場合、サジェスト操作とSEO対策では目的のためのアプローチが異なります。

サジェスト操作の場合、「よく検索されている検索ワード」と一緒に「自社名」「自社商品名」「自社サービス名」「自社のWEBサイト名」などをサジェスト表示させるのが特徴。

これにより、検索ユーザーにこれらのキーワードを意識させて、サイトにアクセスする可能性を上げるのが一番の狙いです。

それに対してSEO対策の場合は、「よく検索されている検索ワード」に最適化した自社のWEBサイトを制作するのが一般的な方法となっています。

これにより、検索結果でサイトが上位に表示されやすくなるので、検索ユーザーがアクセスする可能性を上げることが可能です。

このことから分かるように、サジェスト操作は特定のキーワードをサジェスト表示させることが基本となっています。

SEO対策と比べるとかなりピンポイントな施策になるため、Googleからペナルティを受けるリスクを考えると安易に手を出すべきではないでしょう。

SEO対策の方が長期的にみて効果的

SEO対策でWEBサイトを制作する場合は、「よく検索されている検索ワード」にあわせて関連キーワードを組み込むため、ユーザーの検索意図に合った高品質なコンテンツが出来上がります。

このようにSEOを意識したWEBサイトは、検索結果で上位に表示されやすくなるだけでなく、長期的に安定した順位を維持できるのが大きなポイント。

更に関連キーワードを多く含むことから、いろんなキーワードの組み合わせでヒットする可能性も高いため、サジェスト操作でわざわざ狙う必要もありません。

以上のことを踏まえると、もしSEO対策でGoogleのサジェスト操作を勧めてくる業者がいれば、警戒するに越したことはないでしょう。

サジェスト操作やサジェスト汚染を防ぐGoogleの取り組み

サジェスト操作やサジェスト汚染を防ぐGoogleの取り組み

Googleでは、サジェスト操作やサジェスト汚染を防ぐためのシステムが用意されています。

サジェスト汚染とは、サジェスト表示されるキーワードが、検索ユーザーに対してネガティブな印象を与える状態のことです。

具体的には、「◯◯◯◯(社名) ブラック企業」「◯◯◯◯(商品名) 壊れやすい」のように、企業のブランドイメージを下げるような、ネガティブなキーワードが表示される状況を指します。

インターネットの検索エンジンは毎日多くの人が利用するため、このような状態になると風評被害ネット炎上に発展する可能性が高いので危険です。

そのためGoogleでは、「オートコンプリートポリシー」を設定して、ポリシーに違反するようなキーワードが表示されないような仕組みとなっています。

【参考①】Googleが候補に関する問題に対処する方法
オートコンプリートの候補は完璧ではありません。思いがけない候補やショッキングな候補が表示される可能性もあります。候補は事実を示しているわけでも意見を主張しているわけでもありませんが、そのように感じられる場合があります。候補によっては、信頼できるコンテンツにつながる可能性が低い場合もあります。Google は、このような問題に次のように対処しています。

まず、オートコンプリートには、ポリシー違反の無用な候補の表示を防ぐように設計されたシステムがいくつかあります。それらのシステムは、暴力、露骨な性表現、ヘイト、中傷、危険を表す候補、またはそのようなコンテンツの表示につながる候補を識別しようと試みます。そうした候補には、ニュース イベント後の確証のない噂のように、信頼性の高いコンテンツが表示される可能性が低いものも含まれます。

次に、自動システムによって問題のある候補が検出されなかった場合は、Google の違反措置チームが Google のポリシーに違反する候補を削除します。この場合、問題がある特定の候補と、それと密接に関連するバリエーションを削除します。

オートコンプリートでは、このような仕組みにより、思いがけない候補で意図せずユーザーに驚きやショックを与えないようにしています。ただし、この仕組みによってある種の候補が表示されない場合があります。そのため、必要に応じて、オートコンプリートを使わずに検索クエリを最後まで入力し、結果を表示することも可能です。
引用元:Google検索ヘルプ「Googleのオートコンプリート候補の仕組み」

【参考②】オートコンプリート ポリシー
オートコンプリートを誰もが便利に使えるように、Google は Google 検索の全般的なポリシーまたは検索機能のポリシーに違反する次のような候補を防ぐシステムを用意しています。

・危険なコンテンツ
・ハラスメント コンテンツ
・ヘイト コンテンツ
・露骨な性表現を含むコンテンツ
・テロに関するコンテンツ
・暴力や流血
・下品な言葉や冒とく的表現
詳しくは、Google 検索のコンテンツ ポリシーをご覧ください。

オートコンプリートには、次のような機能固有のポリシーもあります。
・選挙に関連する候補: 以下のように解釈できる候補は許可されません。
・政治家または政党に賛同または反対する立場の表明
・選挙プロセスへの参加または選挙プロセスの公平性に関する主張
・健康に関連する候補: 医学的に健康に害を及ぼす可能性がある主張に関する候補は許可されません。
・名前を示された個人のプライバシーに関する言葉や中傷的な言葉: 名前を示された個人のプライバシーに関する言葉や中傷的な言葉に関する候補は許可されません。これには次のような候補が含まれます。
・ハラスメント、いじめ、脅迫、不適切な性的対象化に関連するおそれのあるもの
・ハラスメント、身元詐称、金融詐欺を招くおそれのある表現で個人情報または機密情報を公開するもの
・重大な悪意のある行為: 十分に確立された証拠や専門家が示す証拠がない場合は、重大な悪意のある行為を行うと疑われる個人または集団に対する非難と解釈しうる候補は許可されません。

候補のコンテキストが芸術、教育、歴史、ドキュメンタリー、科学のコンテンツに関連する場合、または社会、政治、文化、経済に関する時事問題への理解や関与に役立つコンテンツに関連する場合は、ポリシーの例外として認められることがあります。
引用元:Google検索ヘルプ「Googleのオートコンプリート候補の仕組み」

▼サジェスト汚染の浄化(クリーン化)については、こちらもチェック!
サジェストを浄化する方法|サジェスト汚染が起こる仕組み・原因も解説

Googleのサジェストキーワードを削除する方法

Googleサジェストでは、予想外のサジェスト汚染が起こってしまうこともあります。

では、もし自社名や自社商品名でサジェスト汚染が発生したときは、どうしたらいいのでしょうか?

その場合は、Googleの運営にサジェストキーワードの削除申請をすることで、表示されないようにしてもらうことが可能です。

ただし削除の可否はオートコンプリートポリシーに基づいて判断されるものであり、表示されるキーワードを操作できるわけではありません

また、1つのキーワードに対して、削除申請は基本的に1回となるため注意しましょう。

もし確実に削除したい場合は、サジェスト対策の専門業者に依頼するのも一つの方法です。

検索結果ページから直接申請する方法

①検索ワードを入力してサジェスト表示されている状態で、右下の「不適切な検索候補の報告」をクリック

Googleサジェスト①

②該当するサジェストキーワードの横にある旗マークをクリック

Googleサジェスト②

③「Googleにフィードバックを送信」の画面で、該当するものを選択して報告

Googleサジェスト③

Googleのヘルプページから申請する方法

①Google公式サイト「Legalヘルプ」の「法律に基づく削除に関する他の問題を報告する」にアクセス

Googleのヘルプページ

②フォームの「申立人の情報」に情報を入力

【入力項目】
・居住国
・戸籍上の姓名
・会社名
・あなたが法的権利の代理人を務める企業や組織の名前
・連絡先メールアドレス

③フォームの「権利侵害にあたるとお考えのコンテンツ」に情報を入力

【入力項目】
・コンテンツを見つけるのに使用した検索キーワード
・検索キーワードの入力中に表示された、不適切とお考えの予測キーワード
・権利侵害にあたるとお考えのコンテンツが表示される国
・ご自身の国で適用される法律に基づき、その検索候補が違法となる理由をできる限り詳しくご説明ください。

④フォームにスクリーンショットを添付、具体的な説明を入力して送信。

サジェスト汚染ならBLITZ Marketingにおまかせ!

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【まとめ】Googleサジェストは操作不可の自動システム

Googleサジェストを操作することは実質不可能であり、Googleからペナルティを受ける可能性が高いハイリスクな行為です。

もしWEBサイトのアクセス数を増やす手段としてサジェスト操作を検討しているのであれば、SEO対策の方が効果的で実現度も高いです。

また、サジェストキーワードは運営に削除申請をすることができますが、サジェスト汚染のようなポリシー違反にあたるもののみで、こちらも操作できるものではありません。

Googleでは人為的な介入を防ぐシステムによってGoogleサジェスト(オートコンプリート)が機能しているため、無理やり操作しようとする方法は基本的にペナルティを受ける可能性があるので充分に注意しましょう。

投稿者プロフィール

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誹謗中傷対策とWebマーケティングに精通した専門家です。デジタルリスク対策の実績を持ち、これまでに1,000社を超えるクライアントのWebブランディング課題を解決してきました。豊富な経験と専門知識を活かし、クライアントのビジネス成功に貢献しています。
 

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