SNSを運用する企業はSNS炎上を未然に防ぐために、投稿の監視もあわせて行なっているケースが多いです。
特に拡散力の強いTwitterは炎上の火種となる意見が投稿されやすいため、投稿監視サービスを利用して常に警戒している企業も珍しくありません。
この記事では、そんなSNS投稿監視サービスについて解説します。
TwitterをはじめとしたSNSでの風評被害や誹謗中傷などのリスク管理を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
▼企業アカウントのSNS炎上予防については、こちらで解説しています。
企業のSNSアカウント炎上予防|SNS炎上を未然に防ぐ方法を解説
目次
SNS投稿監視サービスでTwitterの炎上予防
SNSの投稿監視サービスでは、TwitterやInstagramなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の投稿の中に、SNS炎上につながる危険が潜んでいないか検知・判別・報告します。
監視する投稿は文章だけでなく、写真やイラストなどの画像、スマホで撮影・録音した動画や音声なども監視対象です。
また、生成AIで作成した写真や動画などのディープフェイクが問題となっている近年では、偽画像・偽映像・偽音声も警戒しなければいけないのが現状。
悪意を持った人によって故意に炎上を引き起こされる可能性もあるため、外部にSNS投稿監視サービスを依頼する企業も増えているようです。
SNS投稿監視でよくある炎上の火種
SNSの投稿監視サービスでは、炎上の火種となりうる投稿を早期に検知することが最優先事項です。
具体的な投稿内容としては、以下のような例が挙げられます。
投稿者 | 投稿内容 |
消費者 | ・商品の不備に関する指摘(食品の異物混入、製品の不良品 等) ・サービスの不備に関する指摘(店員の応対ミス、強引な営業 等) |
SNSユーザー | ・他人の意見に乗っかった批判や暴言 ・根も葉もない噂に尾ひれを付けて拡散 |
従業員 | ・バイトテロ(不適切な写真や動画) ・情報漏えい(顧客情報の流出、発表前のリーク 等) ・内部告発(パワハラ、セクハラ、時間外労働 等) |
炎上の火種となりうる投稿のなかには、正当性のある意見もあります。
そのため、そういった投稿に早く気付いて適切な対応を行なうことも炎上予防の重要なポイント。
SNS投稿監視サービスでは報告後の対策もサポートしてくれるところも多いため、うまく活用しましょう。
SNS投稿監視サービスのタイプ
SNS投稿監視サービスには、主に3つのタイプがあります。
それぞれ方法が異なるため、違いを理解したうえで使い分けるようにしましょう。
タイプ① 目視
専門のスタッフがSNSの投稿内容を目視監視するタイプです。
この有人監視によるモニタリングでは、「文章に込められた感情」や「写真に映っている人物の状況」などを正確に判断することが可能。
ツールやAIでは検知できないような微妙なニュアンスを読み取れるため、リスクを見逃す可能性が低い方法の一つです。
タイプ① ツール
ツールを使ってSNSの投稿内容を検索して、検知・判別するタイプです。
具体的には、キーワードを設定して投稿内容から一致する投稿を見つけ出すという方法。
コストを抑えられるのが利点ですが、キーワードによっては監視範囲が限定的になりやすいので注意が必要です。
タイプ③ AIツール
AIを搭載したツールを使ってSNSの投稿内容を検索して、検知・判別するタイプです。
AIが文章の文脈やニュアンスを分析したうえで検知してくれるので、有人監視に近い精度で利用できるのがポイント。
写真の分析に対応したAIツールも多いため、Twitter以外のSNSもあわせて効率よく監視したい場合に便利です。
SNS投稿監視サービスの比較ポイント
次に、SNS投稿監視サービスの比較ポイントを解説します。
外部に依頼する際に注目すべき点をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント① 監視対象のSNSと収集範囲
監視対象とするSNSの種類は、できるだけ多い方が心強いです。
そのため、Twitter以外にもInstagramやFacebookなど、自社のターゲット層にあわせたSNSに対応しているSNS投稿監視サービスを利用しましょう。
また、文章・写真・動画・音声など、投稿内容の収集範囲も大きなポイント。
最近ではZ世代がよく利用しているTikTokのショート動画が炎上しやすい傾向にあるため、警戒するSNSの特徴に合わせてSNS投稿監視サービスを選ぶことが大切です。
ポイント② 監視体制と検知までのスピード
SNS投稿監視サービスの検知~報告までの速さを参考にするのも一つの方法です。
問題のある投稿が拡散されて炎上するまでは、大体半日ほどとされています。
したがって、半日以内に報告・対応できるスピードを実現できているかどうかが目安ともいえるでしょう。
特に目視による有人監視は一定間隔で行なわれている場合が多いため、その点をしっかりと確認する必要があります。
ポイント③ 問題発生時のサポート対応
問題のある投稿が検知された後、どのようなサポートを行なってくれるのかは重要なポイントです。
投稿の対応に不慣れな場合は、危険度の見極めや謝罪文のタイミングなど、戸惑ってしまうことも多いでしょう。
もし投稿の内容に合わせた適切な対応を指南してもらうことができれば、焦らずスムーズに対処することができます。
ちなみに低料金のSNS投稿監視サービスはツール提供のみであることが多いので、予算だけをみて選ぶのは避けた方がいいでしょう。
Twitter対応のSNS投稿監視サービス【オススメ会社5選】
ここでは、Twitter対応のSNS投稿監視サービスを紹介します。
主な特徴について説明しているので、サービスを比較するときの参考にしてみてください。
AIブランドモニター
レピュテーションリスク管理ツール(風評監視ツール)「AIブランドモニター」は、誹謗中傷・風評被害対策の支援を行なう企業「株式会社BLITZ Marketing」が提供しているサービスです。
AIがネットを24時間監視してネガティブな情報を自動判定。TwitterをはじめとしたSNSだけでなく、掲示板・評価サイト・Googleの口コミなども監視してくれるのが特徴です。
火種となる投稿を見つけた後や、炎上の被害に遭った後のアフターサポートも充実している点も、大きな魅力となっています。
サービス名 | AIブランドモニター |
会社 | 株式会社BLITZ Marketing |
URL | https://blitz-marketing.co.jp/column/ |
特徴 | ・AIを中心とした設計で自動化し、安価で提供 ・高性能AI「ChatGPT」との連携による機能を実装 ・AIがすぐにネガティブ情報を検知、分析 ・ダッシュボードにネットの評判を一覧でスコア化 |
利用料金 | 要見積もり ※1ヶ月分無料トライアルあり |
こんな人にオススメ
- 低コストのAIツールを利用したい人
- アフターサポートも依頼したい人
Webリスクモニタリング
SNS炎上監視サービス・炎上監視対策「Webリスクモニタリング」は、デジタルリスクマネジメントを行なう企業「株式会社エルテス」が提供するサービスです。
AI+専門家の目による徹底した監視体制で、24時間365日モニタリング。更に日次・月次で報告してくれるのが特徴です。
緊急性の高い投稿を検知した場合は、緊急通知や沈静化までの初期対応を支援してくれるため、休日や深夜も安心して任せることができます。
サービス名 | Webリスクモニタリング |
会社 | 株式会社エルテス |
URL | https://eltes-solution.jp/service/riskmonitoring |
特徴 | ・AI+専門家による監視体制 ・24時間365日インターネットモニタリング ・緊急時の対応方針をサポート ・検知データはダッシュボードでいつでも確認可能 |
利用料金 | 要問い合わせ |
こんな人にオススメ
- AIと有人監視をあわせたサービスを利用したい人
- リスク分析をふまえた対応方針をサポートしてほしい人
モニタリングサービス「MONI」
モニタリングサービス「MONI」は、ネット上のカスタマーサポート支援サービスを行なう企業「アディッシュ株式会社」が提供するサービスです。
TwitterなどのSNSを対象としたソーシャルリスクモニタリング(SNS監視)では、専任アナリストとシステムによる高品質なリスク検知が特徴。
また、リスク検知・炎上対策だけでなくマーケティングにも活用できるように、幅広い提案を行なっているのも魅力の一つです。
サービス名 | モニタリングサービス「MONI」 |
会社 | アディッシュ株式会社 |
URL | https://monitor.adish.co.jp/service/#SocialRiskMonitoring |
特徴 | ・24時間365日体制で監視 ・専任アナリストとシステムによるリスク検知 ・公式SNSの投稿やコメントも監視 ・業界ごとに最適な監視基準を提案 |
利用料金 | 【SNS監視】 初月:100,000円~ 月額:80,000円~ |
こんな人にオススメ
- 監視基準を細かく設定したい人
- 監視・収集したデータをマーケティングに利用したい人
モニタリングDX
AI搭載モニタリングツール「モニタリングDX」は、デジタル・クライシス(危機)から企業を守る専門家「シエンプレ株式会社」が提供するサービスです。
判定精度96.1%以上という他社ツールを凌駕する分析精度で、人間による追加精査はほぼ不要となっているのが特徴。
高度な言語解析を活かして消費者のニーズやキャンペーン効果の分析を行ない、マーケティングにも利用できる点も大きなポイントです。
サービス名 | モニタリングDX |
会社 | シエンプレ株式会社 |
URL | https://www.siemple.co.jp/monitoring-dx/ |
特徴 | ・人間の判定に限りなく近い精度 ・AI学習による新たな判定候補ワードの自動抽出 ・1時間以内にアラートメールを送付 ・炎上発生後の対策までワンストップで対応可能 |
利用料金 | 月額 93,500円~ |
こんな人にオススメ
- 判定精度が高いAIツールを利用したい人
- 口コミの分析をマーケティングに利用したい人
投稿監視サービス(有人監視)
ネットパトロール・モニタリング「投稿監視サービス(有人監視)」は、リアルタイム投稿監視業務などを行なう企業「イーガーディアン株式会社」が提供するサービスです。
投稿監視システム「Kotonashi」や、産学連携で開発した人工知能型画像認識システム「ROKA SOLUTION」を活用した監視で、スピーディに検知してくれるのが特徴。
高度なテキスト読解力を身に付けた専門オペレーターによるW監視で、人件費をはじめとする投稿監視コストを削減することができます。
サービス名 | 投稿監視サービス(有人監視) |
会社 | イー・ガーディアン株式会社 |
URL | https://www.e-guardian.co.jp/service/net-patrol/manned/ |
特徴 | ・創業20年以上、月間2,000万件以上の監視実績 ・投稿内容を自動判別できるAI監視システムを活用 ・豊富な実績に基づいた監視方法を提案 ・画像の著作権や肖像権侵害も監視 |
利用料金 | 要問い合わせ |
こんな人にオススメ
- 写真などの画像の投稿もしっかり監視したい人
- 検知から報告までのスピードが速いサービスを利用したい人
AIブランドモニターの無料トライアル実施中
誹謗中傷・風評被害対策のプロフェッショナルである「BLITZ Marketing(ブリッツマーケティング)」では、レピュテーションリスク管理ツール「AIブランドモニター」の1ヶ月分の無料トライアルを実施しています。
AIブランドモニターは、特定のキーワードで検索した結果を定期的に抽出・分析。ネット上に潜むレピュテーションリスクとなる要素を、項目ごとに特定・管理することが可能です。
SNS投稿監視サービスを利用してみたい方は、ぜひこちらのAIツールをお試し下さい。
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【まとめ】SNS投稿監視サービスはAIツール×目視が基本
現在提供されているSNS投稿監視サービスは、AIツールで検知・判別した後に人による目視で最終確認をする流れが一般的です。
AIの精度やシステムによって検知のスピードが異なるため、サービスを比較する際はその点が大きなポイントとなりそうです。
また、収集したデータをマーケティングに活かせる点を強みにしている業者も多いので、費用対効果を考慮しながら選ぶのも良いかもしれません。
投稿者プロフィール

- 誹謗中傷対策とWebマーケティングに精通した専門家です。デジタルリスク対策の実績を持ち、これまでに1,000社を超えるクライアントのWebブランディング課題を解決してきました。豊富な経験と専門知識を活かし、クライアントのビジネス成功に貢献しています。
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