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企業はTwitter運用するべき?成功事例とポイントを解説【X対応】

企業がTwitter(現X)で公式アカウントを運用することが一般的になった近年。

零細企業から大企業まで競合他社の公式アカウントが溢れている現在では、「今更始めても……」と諦めている人も多いのではないでしょうか?

この記事では、Twitter運用を始めるべきか悩んでいる企業に向けて、メリット・デメリットを解説します。

企業アカウントの成功事例をもとにTwitter運用のポイントも説明しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。

▼Twitterの企業アカウントについては、こちらもチェック!
Twitterの企業アカウントとは?運用ポイントを詳しく解説

企業がTwitterを運用するメリット【X対応】

企業がTwitterを運用するメリット【X対応】

企業がTwitter(現X)を運用するメリットは、主に3つです。

  • ユーザーの拡散力で宣伝広告しやすい
  • 消費者とコミュニケーションしやすい
  • 企業同士の繋がりが生まれやすい

以下、順番に説明します。

ユーザーの拡散力で宣伝広告しやすい

Twitterの日本におけるアクティブユーザー数は約6万人で、日本の人口の半数近くが利用していると言われています。

なかでも10~20代のTwitter利用率は7割以上となっていて、他にも幅広い年齢層にわたって浸透しているのが特徴。

同じ意見・嗜好で繋がりのあるTwitter内では情報の拡散力が高いので、宣伝広告をしやすいのが魅力です。

特に爆発的なスピードで拡散されて「バズった」ときは、費用をかけずとも大きな宣伝効果をもたらします。

他にも、会社のホームページやショッピングサイトへの誘導がしやすいため、SEO対策・MEO対策と併せてTwitter運用を行なう企業も多いです。

▼SEO対策・MEO対策については、こちらで解説しています。
SEOとMEOの違いとは?使い分けと併用のポイントを分かりやすく解説

消費者とコミュニケーションしやすい

Twitterではポスト(ツイート)に対して行えるアクションがたくさんあるため、消費者の反応を直接知ることができます。

具体的には、好意・同意・共感などを示す「いいね」や、特定のポストを自分のタイムラインに共有する「リポスト(リツイート)」

特定のポストに対して返信する「リプライ」などがあります。

Twitterを運用すると、これらのアクションにより企業と消費者がお互いにコミュニケーションできるのが大きな魅力。

企業アカウントのポストにリプライがあれば返事をしたり、消費者の口コミポストを引用リポストでコメントしたりしながら、Twitterの機能をフル活用できます。

企業同士の繋がりが生まれやすい

Twitterでは、同じ業界の企業アカウント同士で積極的に交流を深めることも多いのが特徴の一つとなっています。

これは、他の企業アカウントと繋がりを持つことでお互いに認知度を上げたり、親しみやすさをアピールしたりすることが目的。

結果としてフォロワーのエンゲージメント(ユーザーが行動をした数)を高めることに結び付いたり、企業同士のコラボ企画に発展したりします。

企業アカウントが反応してくれる代表的なハッシュタグは、「#企業公式が朝の挨拶を言い合う」「#企業公式相互フォロー」など。

業界によっては特有のハッシュタグなどもあるので、うまく利用すれば親しみを感じたユーザーからもアクションをもらいやすくなります。

企業がTwitterを運用するデメリット【X対応】

企業がTwitterを運用するデメリット【X対応】

企業がTwitter(現X)を運用するデメリットは、主に3つです。

  • 不適切な投稿による炎上リスク
  • 投稿や管理などの負担が大きい
  • 制限・凍結などのペナルティ

以下、順番に説明します。

不適切な投稿による炎上リスク

Twitter運用で一番気を付けたいのが、不適切な投稿による炎上です。

社会的に受け入れられないと判断された発言は、批判や怒りを引き起こして、大きな議論から攻撃に発展する可能性があります。

SNSのなかでも特にリアルタイムの拡散力が高いTwitterでは、このリスクが顕著です。

またTwitterは短文投稿が主流であることから、言葉が足りずに誤解を招く表現となってしてしまう場合も少なくありません。

企業の公式アカウントに相応しい投稿文にするためには、チェック体制をしっかりと整える必要があるでしょう。

投稿や管理などの負担が大きい

Twitterの運用をいざ始めてみると、思ったよりも作業内容が多くて負担を感じてしまうという例は非常に多いです。

具体的な作業としては、以下のようなものがあります。

・投稿する文章の作成
・投稿する画像や動画の制作
・指定日時での投稿
・リプライへの返信
・「いいね!」「リポスト」などのアクション
・競合やユーザーの分析

企業の運用方針によって作業は多少異なりますが、すべて一人で担当するのは難しいと感じる人も多いでしょう。

また、フォロワーが多いほどプレッシャーを感じやすいのもTwitter運用の難しさの一つ。

炎上リスクも踏まえたうえでこれらの作業を行なう必要があるので、Twitterに慣れた人でないと更新を続けること自体が困難です。

一番最悪なパターンとしては、運用を始めたものの手が回らずに途中で放置してしまうこと。

更新が途絶えた状態で放置すると、その企業に対してネガティブなイメージが定着してしまうため、絶対にやめましょう。

制限・凍結などのペナルティ

Twitterではスパムと疑われる動作をすることで、利用が制限されたり、アカウントが凍結したりします。

スパムの判定基準に関しては明らかにされていませんが、「短時間にたくさんフォローやリポストを行なう」といった行動はスパムアカウントとみなされやすいようです。

また、企業アカウントでよくあるのは「ハッシュタグが多いポスト」に対するペナルティ。

見た目には問題なくても「検索でポストが表示されない」というサーチBAN状態になっている場合が珍しくありません。

例えば、新商品の宣伝や懸賞キャンペーンなどで4個以上ハッシュタグをつけていて、インプレッションがまったく増えないポストはサーチBANである可能性が高いです。

このように、Twitterのシステムを理解していないと運用そのものが難しいことも多いので注意しましょう。

▼Twitter運用のコツについては、こちらもチェック!
Twitter運用で重視な数値とは?いいね・フォロワー等の数を伸ばす方法【X対応】

企業のTwitter運用の成功事例とそのポイント【X対応】

企業のTwitter運用の成功事例とそのポイント【X対応】

次に、企業の成功事例とあわせて、Twitter(現X)運用の重要なポイントを解説します。

企業アカウントにはいろいろなタイプがありますが、成功例として挙げられるのは主に「企業内の実在の人物」「企業の看板キャラクター」

それぞれ代表的な企業アカウントを紹介するので、ぜひ参考にしてみて下さい。

企業内の実在の人物によるTwitter運用

企業内の実在の人物によって運用されているアカウントです。

いわゆる「中の人」と呼ばれていて、ユーザーとのコミュニケーションに特化しています。

SHARP シャープ株式会社(@SHARP_JP)


SHARP シャープ株式会社(@SHARP_JP)のTwitterは、企業公式アカウントでありながら、日常的な話題や時事ネタをユーモアを織り交ぜた投稿を行なう運用スタイル。

「中の人」の個性が垣間見える雑談や軽妙なツッコミが、フォロワーとの心理的な距離を縮めて親近感を生んでいます。

また、フォロワーからの質問やコメントには、可能な限り丁寧かつ迅速に返信しているのも大きな特徴。

直接的な製品の売り込みよりも、ブランドに対する好感度や親しみやすさを高めることに重点を置いているのが分かります。

ポイント

  • ポストにリプライしやすい環境を作る
  • リプライには迅速に返信をする

紀文【公式】(@kibun_kitchen)


紀文【公式】(@kibun_kitchen)のTwitterは、勢いとテンションを前面に出したユニークな投稿が特徴的な運用スタイル。

紀文食品の公式SNS運用方針では、「顧客に紀文食品への理解を深めてもらう」「利便性を高める」の他に「ファンを増やす」ことを挙げています。

投稿や返信などでは顔文字やカジュアルな表現を使いながら、公式アカウントらしからぬユーモアと軽快さでフォロワーと接しているのが特徴。

「#のりふ民」という独自のファンネームを設けて、個性的なコミュニティを形成しながら一体感をつくり出しているのもポイントの一つです。

ポイント

  • フォロワー=会社のファンであることを意識する
  • フォロワーとの交流の場として活用する

キングジム(@kingjim)


キングジム(@kingjim)のTwitterは、フォロワーとの距離を縮める「寄り添う姿勢」を大切にした運用スタイル。

堅苦しい企業イメージを避けるため、親しみやすい言葉遣いを使いながら、フォロワーの日常に寄り添う話題を積極的に取り上げています。

商品を紹介する際は、押し売り感を出さず「こんな場面で役立つかも」といった提案型の発信を心がけている点が特徴。

更に「雑談タイム」と称した対話型のアプローチによって、フォロワーの声を生かした商品案内や、企業に対する率直な意見を引き出す機会を作り出しています。

ポイント

  • 宣伝ではなく提案を行なう
  • 消費者の声を聞く機会を積極的に作る

株式会社タニタ(@TANITAofficial)


株式会社タニタ(@TANITAofficial)のTwitterは、「中の人」の個性や人間らしさを前面に出した運用スタイル。

ゲームやアニメなどの趣味・嗜好を反映させた投稿を行なうことが多く、商品宣伝よりもエンターテインメント性を優先しています。

なかでも、流行のトピックや話題に機敏に乗っかり、自社の健康計測技術と関連づけた自然な切り口で投稿する柔軟性が大きな特徴。

種を撒くように日頃から雑多な話題を投稿することで、結果として伏線的な手法となっているのも話題性を生み出す要因となっています。

ポイント

  • Twitterならではの話題で注目を集める
  • 会社や商品に興味を持ってもらえるきっかけを探す

企業の看板キャラクターによるTwitter運用

企業の看板キャラクターでイメージを統一して運用されているアカウントです。

親近感のあるキャラはブランド認知度アップに繋がるだけでなく、宣伝広告感を和らげてくれるのが大きな特徴です。

サンリオ|マイメロディ【公式】(@Melody_Mariland)


マイメロディ【公式】(@Melody_Mariland)のTwitterは、サンリオの人気キャラクターであるマイメロディ」が投稿しているという設定の運用スタイル。

「すなおで明るい、弟思いの女のコ」という公式プロフィールを体現した柔らかく可愛らしい口調で、ファンに癒しや親しみを感じさせてくれます。

全体的にポジティブなメッセージを発信していて、イラストとともに季節の変化やイベントにあわせた投稿を行なっているのが特徴。

他のサンリオキャラクターとの掛け合いもあり、キャラの関係性を活かした遊び心を感じられるのも大きな魅力となっています。

ポイント

  • キャラクターのイメージを忠実に守る
  • イラストや写真でキャラクターのファンを楽しませる

ローソン(@akiko_lawson)


ローソン(@akiko_lawson)のTwitterは、架空のキャラクターである「ローソンクルー♪あきこ」が投稿しているという設定の運用スタイル。

自然体で親しみやすいトーンで情報を発信しているので、ユーザーは友人と接しているような感覚を抱きやすくなっています。

また、頻繁に懸賞キャンペーンが実施されるため、投稿の拡散を通じてブランドの認知度アップや店舗への来客を促進しているのが特徴。

ユーザーにストレスを与えずに、日常生活に溶け込むアカウントとして幅広い年代に親しまれています。

ポイント

  • 毎日投稿を見てもらえるような親しみのあるキャラを採用する
  • こまめに参加できる懸賞キャンペーンを実施する

税関|カスタム君(@Custom_kun)


カスタム君(@Custom_kun)のTwitterは、麻薬探知犬をモデルとした税関のイメージキャラクター「カスタム君」が投稿しているという設定の運用スタイル。

一人称は「ボク」で語尾に「ワン!」を付けて投稿することで、堅苦しい行政機関のイメージを和らげながらフォロワーとの距離を縮めています。

税関の業務を広く知らせることを目的としていますが、時にユーモアを取り入れながら話題性を生み出しているのが特徴。

ぬいぐるみの写真が可愛いので、犬好きやぬいぐるみ好きなどの隠れたファンも多いアカウントとなっています。

ポイント

  • 動物やぬいぐるみなどの癒しキャラを採用する
  • 堅苦しくて真面目なイメージを払拭する投稿で親しみを持たせる

パイロットコーポレーション|メルちゃん®︎ 公式(@mellchan_dayo)


メルちゃん®︎ 公式(@mellchan_dayo)のTwitterは、株式会社パイロットコーポレーションが展開する人気のお世話人形「メルちゃん®︎」が投稿しているという設定の運用スタイル。

メルちゃん自身が話しているかのようなひらがなを多用した可愛らしい文体で、幼児向けのお人形というブランドイメージを忠実に反映しています。

投稿ではメルちゃんの日常が語られていることも多く、野球観戦やガッツリした食事などのシニカルな一面で意外性をみせているのが特徴。

どこかおじさん感のある投稿でありながらも、キャラクターとしての「メルちゃんらしさ」を崩さない絶妙なバランスが大きな魅力となっています。

ポイント

  • 子ども向け商品のブランドイメージは徹底して守る
  • ちょっとした意外性はギャップ萌え程度にする

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【まとめ】企業のTwitter運用を成功させるには分析が必須

企業がTwitter(現X)を運用すると、拡散力を活かした宣伝をはじめ、ユーザーや他社との交流といった多くのメリットがあります。

しかし、炎上リスクやシステム上のペナルティなど、気を付けなければならないデメリットもあるので注意しなければいけません。

フォロワーの多い企業アカウントをみるとTwitter運用に重要なポイントがたくさん見つけられるため、ぜひいろんな企業を分析してみてはいかがでしょうか?

投稿者プロフィール

デジタルリスク施策部
デジタルリスク施策部
誹謗中傷対策とWebマーケティングに精通した専門家です。デジタルリスク対策の実績を持ち、これまでに1,000社を超えるクライアントのWebブランディング課題を解決してきました。豊富な経験と専門知識を活かし、クライアントのビジネス成功に貢献しています。

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