誹謗中傷対策

【事例あり】ブログの炎上対策と炎上後の対策を解説!炎上傾向の変遷も紹介

ブログ炎上対策のアイキャッチ画像

「ブログの炎上対策ってどうすれば良いの?」
「これまでにブログで炎上した事例が知りたい」
「万が一、炎上した場合の対策はある?」

今回は上記のような悩みを解決すべく、ブログの炎上対策過去の炎上事例炎上傾向の変遷、炎上を見据えて考えておくべき炎上後の対策についてご紹介します。

炎上リスクに備えたい方は、ぜひ参考にご覧ください。

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ブログが炎上した事例3選と炎上傾向の変遷

ブログ炎上事例と傾向の変遷についてのイメージ画像

ブログの炎上は年々傾向が変化しています。適切な対策を打つには、これまで実際にどのようなブログ投稿が炎上してきたのか、その変遷を把握しておきましょう。

そもそも「ブログ炎上」が認知され始めたのは、ブログが日本国内でブームになり始めた2004年頃です。2004年はブログ元年とも呼ばれ、アメブロやFC2といったブログサービスがスタートしました。初期の頃の炎上はブログ内容に対する批判殺到による炎上が多かったのですが、芸能人のブログ参入により侮辱や誹謗中傷による炎上が相次ぎ、2020〜2021年以降は社会問題を題材としたブログ投稿に対する白熱した議論による炎上が多く見られるようになっています。

ここでは、2014年・2018年・2020年に起こったブログ炎上事例をご紹介します。

ケース①企業代表の個人ブログ「まるで人売りハッカソン」と炎上

2014年、HRテック(テクノロジーで人事管理を行うソリューション)を提供する企業の代表が個人で運営しているブログで批判が殺到。大炎上が巻き起こりました。

HRテックの促進を提供・支援している企業であるにもかかわらず、過去、事業縮小に伴い社内エンジニアがゼロになった時期が発生。その出来事を、釣りとも取れるタイトルを添えて「エンジニアを募集する」といった内容が盛り込まれていました。

これに対して「まるで人売りハッカソン」「エンジニアを舐めている」といった批判が殺到し、その時代に流行していたキュレーションアプリに掲載されたり、業界内の有名人がこの件に関する批判ブログを投稿したりと、瞬く間に拡散されてしまったのです。

炎上を受けて繋がりのあった企業との協賛や契約がことごとく破棄され、状況は悪化。再スタートに向けてコツコツと信頼回復に努め、5年近くかけて業界をけん引する企業に再起しました。

ケース②ママタレント「いちごに練乳」で炎上

2018年は有名人やタレントのブログに対する侮辱や誹謗中傷が相次ぎました。

元アイドルのママタレントが自身のブログで「いちご狩りに行き練乳をかけて食べた」といった内容のブログを投稿。これに対して、「新鮮ないちごに練乳をかけるな」といった批判が殺到したことで話題になりました。

また、別のタレントのブログでも「スマホを洗濯機に入れてしまい、電源がつかない。ショックだ。」といった内容のブログを投稿したところ「本当にショックだったらこんな投稿しない」「ブログのためにわざと水没させたのでは?」といった批判が相次ぎました。

こちらの炎上で話題になったタレントは、のちに自身の病気をブログに投稿したところ「死ね」といった悪質な誹謗中傷がコメントが発生。タレントはマネージャーと共に警視庁へ被害届を提出し、2021年に東京都迷惑防止条例違反で書類送検されました。

ブログではありませんが、2020年には女子プロレス選手の木村花さんがSNSでの誹謗中傷によって命を落とし、多くの人が炎上や批判に対して考え方を改めたのではないでしょうか。炎上や誹謗中傷にかかわる法整備も進み、すでに侮辱罪の厳罰化も答申されています。

下記の記事も参考にご覧ください。

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ケース③ホームレス取材レポートで炎上

2020年頃からは、社会問題やモラルに対する炎上が多い傾向です。

某メディアプラットフォームでは、ホームレスの生活を取材した観察レポートに対し「動物のような扱い」「差別だ」といった意見と、「タブー視するのではなく興味関心を持つことが大事」といった意見が対立し炎上。

また、こちらはブログではありませんが、「ポテトサラダを買おうとしたお母さんに対して、『母親ならポテサラぐらい作ったらどうだ』と言うおじさんを目撃した」といった内容のツイートが議論対象となり炎上しました。

この他にも、性的暴行・性被害を受けた女性がブログやSNS上で自身の経験を告発する「#MeToo運動」など、これまで触れないようにされてきたセンシティブな問題に対する議論が活発化し、意見の対立から炎上が発生する事例が頻発しています。

ブログの炎上対策で気をつけたい5つのルール

ブログ炎上対策5つのルールのイメージ画像

それでは、具体的なブログの炎上対策について見ていきましょう。

数年前までは「モラルに反しない」「炎上しやすそうな話題を避ける」といった認識で良かったのですが、昨今の炎上シーンでは「え?こんな話題で炎上?」というような内容でも炎上のきっかけになり得るのです。

そこで、炎上対策として抑えておきたい5つのポイントをまとめました。炎上対策のルールとして、ぜひ取り入れてみてください。

  1. 事実の確証が持てない情報は発信しない
  2. 重要な情報を気軽に発信しない
  3. 個人・他人のプライバシーな情報を発信しない
  4. 社会問題・センシティブな問題に触れない
  5. 差別的・侮辱的な情報を発信しない

それでは一つずつご紹介します。

ルール①事実の確証が持てない情報は発信しない

話題になっている事柄や問題に便乗し、事実確認をしないままブログで言及。誤情報を拡散したとして批判対象となり、炎上に至るケースがあります。新型コロナウィルスに関する情報などでデマが拡散しましたが、このような命に関わる情報の拡散・言及には、特に気を付ける必要があるでしょう。

最近では「ファクトチェック」という概念が世界中で広まりつつあり、2021年1月にはTwitter社がファクトチェックを行う新ツール「Birdwatch(バードウォッチ)」を発表し、6月から試験運用が開始されています。

世間で話題になっていて、多くの人に拡散されている情報は​​"事実のはずだ"という思い込みが発生しがちです。ブログの投稿ボタンを押す前に、「本当に事実なのか?」と自分に問いかける炎上対策ルールを設けておくと安心でしょう。

ルール②重要な情報を気軽に発信しない

企業の重要な情報などは、発信するタイミングに細心の注意を払う必要があります。

例えば「うちの会社でこんなハプニングがあった」「通っている学校でこんな事件があった」というような内容は、限定公開にしていたとしても拡散してしまうリスクが高く、企業や学校などで大きな損害が出た場合、悪意がなかったとしても損害賠償を請求されたり、最悪の場合刑事訴訟に持ち込まれる可能性も考えられます。

人につい言いたくなるような情報や噂は、「このブログを書くことで被害を受ける人が出ないか?」と問いかけるよう癖付けておきたいところです。

ルール③個人・他人のプライバシーな情報を発信しない

本人・他人にかかわらず、プライバシーな情報をブログで発信すると炎上する可能性が高まります。

先ほどご紹介したホームレス取材レポートやポテサラツイートなどは、投稿者自身の出来事ではなく、他人のプライバシーな情報です。また、「○○でプライベート中の芸能人を見た!」というような内容はプライバシーの侵害にあたり、芸能人のプライベート写真や行動を掲載したとして週刊誌が訴訟で敗訴している例も数多く存在します。

悪意がなくとも、たまたま撮影した風景写真に他人の顔が写りこんでしまっていたり、同意なく友人の行動や顔写真をブログに掲載したり、転載許可や引用記載なく他人の写真や作品をブログに掲載しないよう、注意する必要があるでしょう。

ルール④社会問題・センシティブな問題に触れない

時事問題や話題に上がっている出来事について言及すると、一時的にブログの閲覧数が上がりやすくなりますが、同時に炎上するリスクもぐっと高まります。社会問題やセンシティブな問題は、賛否が分かれたり、極端な意見・批判が出やすいからです。

普段の閲覧数が少ないブログだとしても、時事問題を取り扱っているサイトやブログが少なければ検索エンジンで上位表示される可能性は十分ありますし、コメント欄を閉鎖していても他人のブログやTwitter、キュレーションサイト、掲示板等で拡散される可能性もあります。

ブログ炎上を避けたいのであれば、「閲覧数が少ないから大丈夫」「コメント欄を閉鎖しているから大丈夫」だと思わずに、社会問題やセンシティブな問題には触れないようにするのが懸命です。

ルール⑤差別的・侮辱的な情報を発信しない

近年、とがった表現をした広告で物議を醸し、炎上・謝罪する企業が増えています。これらの広告の特徴として、「差別的な表現だ」「○○を侮辱している」と批判されてもおかしくない表現をしている点が挙げられます。

これはブログでも同様で、自身の意見を主張するあまり、他方に対して差別的・侮辱的な表現をしてしまっている(ように感じ取られてもおかしくない)投稿で炎上が発生しています。

炎上対策ルールとして、「誰かを傷つけていないか?」「自分の価値観が全てだと思っていないか?」とブログを投稿する前に一呼吸置くことをおすすめします。

ブログ炎上を見据えた対策

ブログ炎上後の対策のイメージ画像

ブログが炎上しないように対策を打つだけでなく、炎上してしまった後の対策も検討しておきましょう。

特に、企業としてブログを発信していたり、企業の看板を背負ってブログを発信している方は、炎上後の対策を考えておくべきだと言えます。

弁護士やマーケティング会社をパートナーにつけておく

ブログやSNSを起因とした炎上により企業の信頼が失われ、経営状況が悪化するケースが頻発しています。

炎上が起きてしまうと、発端となったブログ投稿者やコメント投稿者への法的な対応と、起きてしまった炎上を鎮火する対応が求められます。そして、炎上への対応は早ければ早いほど被害を最小限に食い止められます

法的な対応は弁護士に、炎上の鎮火や誹謗中傷への対策はマーケティング会社へ依頼するのが一般的ですが、炎上が発生してから弁護士やマーケティング会社を探し始めるのではスピード感に欠けるため、リスクヘッジに力を入れていれている企業では日頃から炎上対策として弁護士事務所やマーケティング会社とパートナー契約を結んでいることが多いのです。

弊社BLITZ Marketingも、誹謗中傷に強いマーケティング会社として多くの企業様のサポートを行っています。企業様の状況・ご予算に応じたご提案をさせていただきますので、ぜひ候補の一つとしてご検討ください。ご相談・お見積りは無料です。

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誹謗中傷や炎上対策については、下記で詳しく解説しています。参考にご覧ください。

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炎上後の対応をフロー化しておく

ブログが炎上したからといって、投稿者に必ず非があるわけではありません

芸能人のブログが炎上するのは、いわゆるアンチや妬みによる批判であることも多く、投稿者が匿名であれば炎上とはならない内容であるケースも多いものです。こういったケースの場合、闇雲に謝罪してしまうとかえって企業の信頼に響く恐れが考えられます。

そのため、「何が原因で炎上したか?」「批判を受けている対象は何か?」「事態を収める最善策は何か?」「何から手をつけるべきか?手順は?」というような、事実確認や事態の把握を迅速かつ冷静に行う必要があります。

ブログ炎上後の対応は初動が肝心です。慌てずに対応するため、フローチャートを準備しておくことをおすすめします。

【まとめ】ブログを運営するなら炎上対策は必須

個人・企業にかかわらず、ブログを健全に運営していきたいのであれば炎上対策の実施は必須です。

そのためには、ブログを読んでもらいたいターゲット層の選定や発信内容を明確にしておかなければなりません。個人の日記ブログであっても「ネット上に発信する=誰かに見られている」という意識を持ち、ビジネスとしてブログ運営するのであればなおさら、軸がブレないように発信内容が逸脱しないように炎上対策ルールを徹底すべきでしょう。

『炎上対策の具体的なルール作りをしたい』『企業としてしっかりした炎上対策を打っていきたい』という方は、お気軽に弊社までご相談ください。

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投稿者プロフィール

デジタルリスク施策部
デジタルリスク施策部
誹謗中傷対策とWebマーケティングに精通した専門家です。デジタルリスク対策の実績を持ち、これまでに1,000社を超えるクライアントのWebブランディング課題を解決してきました。豊富な経験と専門知識を活かし、クライアントのビジネス成功に貢献しています。
 

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