みなさんは「大島てる」というサイトをご存じでしょうか。不動産管理会社、物件のオーナー、地元の方、引っ越しを考えている方など、さまざまな方が活用するサイトとして有名なサイトです。
「大島てる」は心理的瑕疵物件の情報をまとめた事故物件公示サイトなのですが、投稿型サイトであるが故に中には事実無根な情報、事実ではあるが告知しなくても問題ない状態である物件の情報、関係性の低い情報が掲載されることもあります。
そのような情報を発見した場合は削除依頼が可能です。削除依頼せずにそのまま掲載が続くと、対象地域のイメージが悪くなったりサイトの信憑性が大きく下がったりとさまざまな部分に悪影響を及ぼすリスクがあります。
そこで今回は、事故物件公示サイト「大島てる」で掲載情報を削除依頼する方法をお伝えしましょう。
本記事で分かること
・大島てるとはどんなサイトなのか
・削除対象になる掲載情報とは
・削除依頼に関する事例
・削除依頼の方法
目次
大島てるの概要
まずは事故物件公示サイト「大島てる」がどのようなサイトであり、どんな理念に基づいて運営されているのかを見ていきましょう。少し前にメディアで話題になったことから、一度はアクセスした経験をお持ちの方もいるかもしれませんね。日ごろから活用している方も、今一度サイトの概要を頭に入れて運営側の思いを知っておくとよいでしょう。
心理的瑕疵物件のまとめサイトである
大島てるは、心理的瑕疵物件のまとめサイトです。管理人は大島てる氏。彼の家が不動産業を営んでいたこともあって、彼自身も不動産の世界でサービスを提供することを決めたようです。その当時、心理的瑕疵物件に関する情報が少なく自身で作ることを決意したといわれています。
平成17年9月にサイトを開設し、掲載情報は東京23区のみを対象としていましたが、現在は日本だけでなく世界を対象としたサイトにまで成長しています。大島てるには、自然死や孤独死といった不動産業者が相手に伝えないような情報も掲載してあります。
「不動産管理会社や物件のオーナーからクレームがこないの?」と疑問に思う方もいるでしょう。クレームは来てはいるようですが、それに怯えながら運営するといったスタイルはとっていないようです。
それよりも、関係者がこまめにチェックして情報を次から次にサイトをアップデートしていくスタイルで運営されています。
投稿型サイトで誰でも投稿できる
大島てるは平成23年に投稿型サイトになりました。サイトの運用スタイルを変えたことで、限られた範囲で情報を引き出し掲載するサイトから日本全国のネットユーザーの情報を活用できるサイトへと変貌を遂げます。
「事実無根の情報もあるのでは」と心配する方もいるでしょう。管理者である大島てる氏は、掲載情報を信じるかどうかその判断はユーザーに委ねているといいます。
掲載情報にユーザーが疑問を感じ運営側に訴えかければ、その声は「無視することなくきちんと受け止める」これが大島てるを運営する上での理念です。投稿型サイトだからこそ、情報量が増えサイトが充実するものの情報の信憑性が問われることになります。
それを運営側だけでなく、「ネットユーザーと共に作り上げていく」これが多くの方に活用される事故物件公示サイト「大島てる」の魅力なのではないでしょうか。
削除依頼はできるの?
不動産管理会社や物件のオーナーの場合、掲載情報は直接的に利益に関わる部分であるため「この情報は掲載しないでほしい」と思うときもあるでしょう。また対象地域を詳しく知る地元民が「この情報は事実無根だから非掲載にすべきなのでは」と意見したくなることもあるかもしれません。
大島てるはネットユーザーと共に作っていくサイトであるため、削除依頼は可能です。一度削除依頼すれば、運営側は該当する掲載情報の掲載を停止して内容を確認・調査します。
そして削除対象であると判断された場合は、掲載は削除されるのが一般的です。ここでは、「削除対象になるもの」と「削除対象にならないもの」について簡単に見ていきましょう。
削除対象になるもの
事故物件公示サイト「大島てる」に削除依頼し、削除対象になるものは以下の通りです。
- 事実無根の掲載情報(憶測)
- 誹謗中傷
- 心理的瑕疵物件に直接関係のないもの
運営側が削除対象であると判断した場合、掲載情報は削除されます。投稿型サイトであるため、どうしても事実ではない情報が掲載されることは実際に起きているようです。
サイトを整備していくためには、事故物件公示サイトを作る上で不要な要素は取り除く必要があります。あなたが「大島てる」を見ていて事実無根かどうか判断するのは難しいですが、誹謗中傷や直接関係のない掲載情報かどうかを判断することはできるはずです。
そのような掲載情報を見つけた場合は、後程紹介する削除依頼を行いサイト整備に向けて協力するとよいでしょう。
削除対象にならないもの
削除依頼しても削除対象でなかった場合、掲載情報は削除されません。削除対象にならないものは以下の通りです。
・事実である掲載情報
運営側が調査した結果、事実であると判断した場合は削除されることなく半永久的に掲載され続けます。ここで困ったと頭を抱える可能性が出てくるのが、不動産管理会社や物件のオーナーです。
「大島てる」というサイトは多くの人が活用するため、物件管理者の立場からすればできるだけ自分が管理・保有する物件について悪い情報は掲載して欲しくないと考えるのは当然でしょう。
過去に名誉棄損で不動産オーナーが大島てるを訴え、民事訴訟に発展した出来事がありました。この裁判は大島てるが勝訴しています。
また心理的瑕疵の告知義務は法律上、明確になっていないことから不動産管理会社や物件のオーナーによっては
- 賃貸であれば3年程度、売買であれば6年程度経過しても削除してもらえないのか
- 発生からの入居者変更や転売があっても削除してもらえないのか
といった疑問も生まれてくるでしょう。大島てるの掲載情報は内容が事実であれば、削除されることはありません。そのため、削除依頼しても掲載情報はこれから先も掲載され続けることになります。
削除依頼するにはどうすればいいの?
大島てるの掲載情報を削除したい場合は、削除依頼すれば運営側がその依頼を確認した時点で掲載は一時的にではありますが削除されます。削除依頼の方法は非常にシンプルです。ここでは、大島てるの削除依頼の手順を解説します。
コメント欄から削除依頼する
大島てるのサイトは投稿型であるため、掲載情報にはコメント欄が設けられています。このコメント欄を利用して削除依頼する流れが一般的です。以下に手順をまとめました。
- 掲載情報を削除したい物件名を検索
- 物件のコメント欄に必要情報を入力
たった2ステップで削除依頼は完了です。コメント欄に情報を入力する際は、
- 削除依頼する人の名前
- メールアドレス(連絡先として必要)
- パスワード
- 削除依頼を希望する内容
を記載することを忘れないようにしましょう。単純に掲載情報の削除だけでなく、修正を依頼する場合も削除依頼を利用して問題ありません。
運営側がすぐに確認してくれるだろうという思いから、お仕事依頼のフォームから削除依頼するのは業務の妨げになりますので避けましょう。
削除依頼後の流れ
上記でお伝えした方法で運営側に削除依頼しておけば、後は以下のような流れで掲載情報の削除が必要かどうか運営側が判断します。
- 削除依頼を受け取る
- 該当する情報の掲載を停止する
- 調査しながら事実かどうか判断する
- 調査結果を踏まえて運営側が再掲載or削除を判断する
大島てるのサイトの運営ポリシーは、「削除依頼があれば無視することなく受け止めること」です。ただし掲載の対象となる地域が日本だけでなく、海外にまで及んでいるため削除依頼してもすぐに確認されない可能性は高いと考えられます。
サイトの運営状況を汲み取り、削除依頼を受け取ってもらえるスピードが遅くても気長に待つことが大切です。
大島てるを活用する上での注意点
大島てるは、対象地域の周辺環境を確認したり評判について情報収集したりする点で唯一無二のサイトだといえるでしょう。しかし不動産関係者や地元民にとってできれば掲載されたくないと思うような情報も、大島てるに掲載されてしまうことも中にはあります。
ここでは、大島てるを活用する上でどのような点に注意すればよいのかを見ていきましょう。
削除依頼してもすぐに掲載情報は削除されない
先ほどお伝えしたように、該当する物件のコメント欄から削除依頼してもすぐに掲載情報が削除されるわけではありません。
運営側は削除依頼に関してこまめにチェックしているようですが、調査後に事実かどうかを判断して削除するか決めるというスタンスであるため、削除依頼後すぐに掲載情報を削除というのはなかなか難しいようです。
今や大島てるは世界を対象とした事故物件公示サイトにまで成長しているわけですから、削除依頼を受け付ける段階から時間がかかってしまうことは当たり前だといえるでしょう。
事実であれば削除依頼しても削除されない
「削除依頼すれば100%掲載情報が削除されるのか」答えはノーです。運営側はユーザーから掲載情報の削除依頼を受けると、情報の掲載を一旦停止して事実かどうか調査をします。
その結果、事実であると運営側が判断すれば削除依頼しても掲載情報が削除されることはありません。
大島てるは、不動産関係者が「情報が掲載してあると入居者獲得が難しくなるから」といった理由で削除依頼しても、事実であると判断された掲載情報であれば削除することはないのです。
サイト自体を知らなければ事実無根でも掲載され続ける
大島てるは事故物件公示サイトとして、さまざまな人の間で広まっているサイトではありますが残念ながら全世界の人がこのサイトを知っていて活用しているかといえばそうではありません。
そのため「大島てる」というサイトの存在を知らなかったり、管理物件について掲載されていることを知らなかったりしただけでいつの間にか影響を受けてしまう可能性があります。
掲載情報が事実であればよいのですが、事実無根である場合は悪い評判が独り歩きしてしまうため注意しましょう。
大島てるから事実無根の掲載情報を減らす対策は?
大島てるのサイト自体の信憑性を高くするためには、事実無根の掲載情報を減らす対策が必要です。大島てるは、運営側とユーザーが協力しながら作り上げるサイトであるため情報のブラッシュアップは今後の大きな課題にもなってくる部分でもあります。具体的な対策を見ていきましょう。
不動産関係者はサイトチェックをこまめに行う
不動産管理会社や物件のオーナーにとって、大島てるへの事実無根の掲載情報は直接的な利益に影響を与えるものとなります。
事実とは異なる情報を削除依頼せずにそのまま掲載してしまうと、対象地域のイメージダウンにつながってしまい、その地域に引っ越してくる人が減ったり誹謗中傷の対象になってしまったりする可能性が高まります。
掲載情報が誤っていれば削除依頼する
投稿型サイトである大島てるには、ユーザーからの掲載情報が多く投稿されています。掲載情報には事実であるものも多くありますが、残念ながら事実無根の情報が混じっていることもゼロではありません。
掲載情報に誤りを発見した場合は、できるだけ早く削除依頼することがサイトのクオリティの維持につながります。また誤った情報がインターネット上に掲載され続ければ、風評被害を引き起こす原因になる可能性も十分あるわけです。
風評被害が起きることを未然に防ぐためには、運営側へ削除依頼する手段は有効だといえるでしょう。
大島てるの掲載情報で悩んだ時の対処法は?
大島てるの掲載情報は対象地域の周辺環境や評判を知るには大変便利なのですが、人によっては掲載情報が原因で悩んでしまう可能性があります。掲載情報の削除依頼以外の対処法を探している場合は、他にどのような方法があるか知っておくとよいでしょう。
専門家へ早めに相談することが大切
大島てるの運営側に削除依頼する以外の方法で対処したい場合は、専門家へ早めに相談することをおすすめします。ひと言で専門家といっても、さまざまな専門家がいるため、誰に相談すればよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
インターネット上での誹謗中傷や風評被害に関する無料相談を弊社では随時行っております。
まとめ・大島てるの削除依頼は早めに済ませておく
今回は、大島てるの掲載情報に関する削除依頼の手順を紹介しました。ポイントを以下にまとめておきますので、確認してみてください。
本記事のポイント
- 大島てるの運営側は削除依頼を無視せずに確認する
- 削除依頼しても削除対象でなければ削除されない
- 掲載情報で悩んだら専門家へ相談するのもひとつの手
大島てるは、多くの方が活用する事故物件公示サイトです。投稿型だからこそ、信憑性が問われるところではありますが掲載情報が誤っている場合は削除依頼し、悩みが解決しない場合は専門家へ相談してみてくださいね。
投稿者プロフィール
- 誹謗中傷対策とWebマーケティングに精通した専門家です。デジタルリスク対策の実績を持ち、これまでに1,000社を超えるクライアントのWebブランディング課題を解決してきました。豊富な経験と専門知識を活かし、クライアントのビジネス成功に貢献しています。
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