なんj民とは、2ちゃんねるという匿名掲示板で活動している人たちのことです。2ちゃんねるを使って楽しく会話をしているなんj民がいる反面、他人を誹謗中傷しているなんj民も一定数存在します。そのように他人を誹謗中傷しているなんj民もいるのですが、誹謗中傷はれっきとした犯罪です。
誹謗中傷しているなんj民を特定することが出来れば、損害賠償請求を行うことが出来ると同時に、加害者を罪に問うことが出来る場合もあります。しかし、そこで気になるのは「匿名で活動しているなんj民をどのように特定するのか?」ということだと思います。
そのような方のために、この記事ではネットで誹謗中傷しているなんj民の特定方法について具体的にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
匿名で誹謗中傷しているなんj民を特定することは出来るのか?
結論から言いますと、匿名で誹謗中傷しているなんj民を特定することが出来る場合もあります。しかし、なんj民から誹謗中傷されたという証拠がない場合は、特定することが難しくなるので注意しましょう。
基本的には、「なんj民から誹謗中傷されたと分かるもの」や「誹謗中傷の内容が分かるもの」であれば、何でも証拠として認められる可能性が高いと言えます。
しかし、最近は画像編集技術が発達してきたため、なんj民から誹謗中傷されたという証拠がスクリーンショットやカメラで撮影した画像のみですと、画像の加工を疑われてしまう場合もあります。
そのため、画像の加工はしていないということを証明するためにも、可能であれば証拠を紙でも保存しておくようにしましょう。
匿名で誹謗中傷してきたなんj民の特定方法とその手順
ここでは、匿名で誹謗中傷してきたなんj民の特定方法とその手順について具体的に説明していきます。
手順1:なんj民を特定することが出来る可能性について弁護士に相談する
匿名で誹謗中傷してきたなんj民を特定するためには、なんj民の個人情報を特定してから裁判を起こす必要があるのですが、その一連の流れが必ず成功するとは限りません。裁判を起こすにしても、数十万円の費用がかかりますし、裁判終了まで約1年という期間も必要とします。
そのため、なんj民を特定することが出来るかどうか分からない状態でなんj民の特定作業を進めていくというのはおススメできません。そのようなリスクを出来る限りなくすためにも、まずは加害者特定の専門家である弁護士になんj民を特定することが出来る可能性について相談してみましょう。
手順2:なんj民のIPアドレスとタイムスタンプを特定する
弁護士に相談し「なんj民を特定出来る可能性が高い」という結果になった場合は、実際に誹謗中傷したなんj民を特定するための行動を起こしていきましょう。
誹謗中傷してきたなんj民を特定するための第一ステップとして、まずは、なんj民のIPアドレスとタイムスタンプを特定していきます。
IPアドレスとは?タイムスタンプとは?
- IPアドレスとは、パソコンやスマートフォンなど、インターネットに接続する機器に割り振られる識別番号のこと。インターネット上の住所のような役割を担っている。
- タイムスタンプとは、様々な行動の日時・日付・時刻などが記録されている文字列。
なんj民のIPアドレスとタイムスタンプを特定していくためには、誹謗中傷されたネット掲示板に対して「開示請求」を行っていく必要があるのですが、IPアドレスとタイムスタンプはなんj民の個人情報なので基本的には開示してもらえません。
そのため、ほとんどの場合は「発信者情報開示仮処分命令申立」という手続きを行っていくことになります。
「発信者情報開示仮処分命令申立」とは?
発信者情報開示仮処分命令申立とは、裁判所からネット掲示板に対して、IPアドレスとタイムスタンプの開示を命じてもらう手続きのこと。
手順3:なんj民が利用しているプロバイダを特定する
IPアドレスとタイムスタンプをネット掲示板から開示してもらうことに成功した場合、次は誹謗中傷したなんj民が利用しているプロバイダを特定していきましょう。
プロバイダとは?
- プロバイダとは、回線をインターネットと接続する役割を担っている接続事業者のこと。KDDIやソフトバンクなど。
プロバイダに関しては、「ドメイン/IPアドレス サーチ 【whois情報検索】」というサービスに先ほど特定したIPアドレスとタイムスタンプを入力することで特定することが出来ます。無料で比較的簡単になんj民が利用しているプロバイダを特定することが出来るので、ぜひやってみてください。
手順4:なんj民が利用しているプロバイダに対して記録の保存依頼を行う
「IPアドレス、タイムスタンプ、プロバイダ」の3つを特定することが出来た場合、後は誹謗中傷したなんj民が利用しているプロバイダに対して裁判を起こしていくだけです。しかし、裁判を起こす前に必ずプロバイダに対して記録の保存依頼を行ってください。
なぜなら、プロバイダに記録されているなんj民の情報は3~6ヶ月経ってしまうと自動で削除されてしまうからです。なんj民を特定するための裁判では、プロバイダ内に保存されているなんj民の情報が必要になります。
この情報が削除されてしまうと今までの行動が水の泡になってしまうので、裁判を起こす前に必ず「発信者情報消去禁止仮処分命令申立」という手続きを行い、プロバイダに対して記録の保存依頼を行いましょう。
「発信者情報消去禁止仮処分命令申立」とは?
「発信者情報消去禁止仮処分命令申立」とは、裁判所からプロバイダに対してなんj民を特定するために必要な情報の削除を禁止するように命じてもらう手続きのこと。
発信者情報消去禁止仮処分命令申立の手続きが順調に進んだ場合は、約2週間で裁判所からプロバイダに対して情報の削除禁止命令が出されます。
手順5:なんj民が利用しているプロバイダに対して裁判を起こそう
「発信者情報消去禁止仮処分命令申立」を行った場合、最後はプロバイダに対して「発信者情報開示仮処分命令申立」という控訴手続きを行い、裁判を起こしましょう。
「発信者情報開示仮処分命令申立」とは?
発信者情報開示仮処分命令申立とは、裁判所からプロバイダに対して契約者情報を開示させる手続きのこと。
発信者情報開示仮処分命令申立を行い誹謗中傷された被害者の主張が裁判所に認められた場合、裁判所からなんj民が利用しているプロバイダに対して契約者情報の開示を求める判決が出されます。そして、プロバイダから契約者情報の開示を受けることで、誹謗中傷していたなんj民を特定することができます。
このような流れで誹謗中傷してきたなんj民を特定していくのですが、裁判には出席したくないという人もいるかと思います。その場合は、弁護士に相談して裁判手続きを代行してもらいましょう。弁護士に代行してもらうことが出来れば、あなたは裁判に出席する必要はありません。
匿名で誹謗中傷してきたなんj民の特定方法とその手順まとめ
この記事では、匿名で誹謗中傷してきたなんj民の特定方法とその手順について具体的にまとめました。もう一度おさらいすると、匿名で誹謗中傷してきたなんj民の特定方法とその手順は以下の通りです。
まとめ
- 手順1:なんj民を特定することが出来る可能性について弁護士に相談する
- 手順2:なんj民のIPアドレスとタイムスタンプを特定する
- 手順3:なんj民が利用しているプロバイダを特定する
- 手順4:なんj民が利用しているプロバイダに対して記録の保存依頼を行う
- 手順5:なんj民が利用しているプロバイダに対して裁判を起こそう
匿名で誹謗中傷してきたとしてもなんj民を特定することが出来る場合もあります。そのためには「証拠」が必要になるので、スクリーンショットや印刷をして必ず証拠を保存しておきましょう。
投稿者プロフィール
- 誹謗中傷対策とWebマーケティングに精通した専門家です。デジタルリスク対策の実績を持ち、これまでに1,000社を超えるクライアントのWebブランディング課題を解決してきました。豊富な経験と専門知識を活かし、クライアントのビジネス成功に貢献しています。
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