近年はSNSを活用したリアルタイムの情報発信が主流になりつつあるため、企業でもSNS運用が業務の一つとして確立しています。
しかしXやInstagramなどに慣れている人はまだまだ少ないため、「SNSを運用したいけど方法がわからない」という零細企業や個人店の方も多いでしょう。
この記事では、「できれば独学の範囲で勉強したい」という初心者の方に向けて、SNS運用の勉強方法について解説します。
もっとしっかり学びたい方にあわせてオススメのオンライン講座や検定も紹介するので、ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
SNS運用は独学の勉強でも習得可能
「自社や自店舗の情報を発信したい」という目的であれば、独学で勉強してSNS運用を身につけることは十分に可能です。
基本的な運用は「投稿」「コメントへの返信」「DMへの返信」が中心で、会社や店の方針によってはユーザーの投稿に対して「アクション(いいね、リポスト等)」を行ないます。
ただ、もし目的が「SNSを通した集客・販売」であるのなら、WEBマーケティング、及びSNSマーケティングも勉強する必要があるでしょう。
その場合は、「競合やユーザーの分析」「効果的な文章や画像の制作」「懸賞キャンペーンなどの実施」などを学ぶことになります。
マーケティングに関してはある程度独学で勉強することが可能ですが、どこまでの専門性を求められるかは集客数や売上数などの目標次第です。
そもそもSNS運用においてタブーはあれども正しい方法は一つではなく、自分だけのノウハウを蓄積していくことが何よりも重要。
いろんな企業アカウントを見ながら、自社・自店舗の分野や方針にあった運用方法を見つけることが大切です。
▼SNS運用を始めようかお悩みの方は、こちらもチェック!
飲食店はSNS運用をするべき?成功のコツと注意点も解説
SNS運用のオススメ勉強方法【4ステップ】
次に、SNS運用の勉強方法を紹介します。
今回はXやInstagramなどのSNSに慣れていない方にあわせて、4ステップで解説。
必ずしもこの順序にあわせる必要はありませんが、自分のレベルに合わせて選んでみて下さい。
STEP①実際にSNSを使ってみる
SNS運用を勉強する前に、まずは実際にSNSを使ってみましょう。
運用したいSNSに登録した後は、日常的な内容を気軽に投稿してみてください。
SNSに投稿していると、短い文章で相手に内容を上手く伝えることの難しさに気付くかもしれません。
また、投稿が全く見られていなかったり、改行がなくて見づらい投稿になっていたりすることもあるでしょう。
このように、自分自身がSNSユーザーでないと見えない部分がたくさんあります。
更に「ポスト(投稿)」や「リプライ(返信)」など、SNSによって特定の用語があるため、それらも把握しておく必要があります。
STEP②最新の情報が載った書籍を活用する
SNS運用を勉強する場合は、最新の情報が掲載された書籍を活用しましょう。
どのSNSもシステムが頻繁にアップデートされるため、古い情報は参考にならないこともあります。
したがって、SNS運用を勉強するのであれば、いつ出版された書籍なのかを確認することが重要です。
また、書籍を選ぶ場合は自分のレベルにあったものを選びます。
ひとまず自分の目的にあったタイトルの本を探して、次に目次や内容を軽く読んでみてください。
用語を含んだ説明が理解できそうであれば、とりあえず1冊読んで理解を深めていきましょう。
STEP③SNS関連のセミナーに参加する
SNS運用を勉強するのであれば、WEBマーケティング会社が開催しているSNS関連のセミナーに参加するのも有効です。
マーケティング会社では、SNS運用ツール(SNS管理ツール)の提供や、SNS運用代行サービスを実施していることも多いのが特徴。
そのため、宣伝を兼ねてSNS運用の基礎から実践まで学べるセミナーを無料で開催している例も珍しくありません。
マーケティングのプロから直接学べる機会はとても貴重なので、ぜひ積極的に参加しましょう。
▼SNS管理ツール・SNS運用代行会社については、こちらをチェック!
SNS管理ツールで運用を効率化!法人向けツール11選
SNS運用代行会社の費用相場や比較ポイント|おすすめ業者・企業も紹介
STEP④テーマを決めてSNS運用を実施
SNS運用について自分なりに理解できたら、テーマを決めてSNSを運用してみてください。
その際は、テーマに沿ってターゲットを設定して「フォロワー数を増やすこと」を目的にするといいでしょう。
この時点で自社や自店舗の公式アカウントを作成しても構いませんが、企業として運用すると自由度が低く、リスクも高くなります。
したがって、まずは個人アカウント(趣味アカウント)を作成する方が無難です。
また、将来的にフォロワーを企業アカウントに誘導できるように基盤を作っておくのも大切なポイント。
SNSでは同じ好みや趣味を持つ者同士への拡散力が高いため、自社・自店舗にあったコミュニティを見つけておくことが重要となります。
▼企業アカウントについては、こちらをチェック!
Twitterの企業アカウントとは?運用ポイントを詳しく解説
SNS運用の勉強にオススメ!初心者向けオンライン講座・検定
SNS運用といっても「何を目指して勉強すればいいか分からない」という時は、オンライン講座(オンラインスクール・オンライン学習)を受講したり、検定を受けたりするのも一つの方法です。
SNSを運用するのに資格は必要ありませんが、その代わりにさまざまな企業・団体がオンライン講座や検定を実施して、認定書・合格証などを発行しています。
独学で勉強する場合はゴールが分からなくなることも多いので、SNS運用の理解度を示す証として認定書・合格証を目指すのも良いでしょう。
ここでは、SNSに関連するオンライン講座・検定のなかでも、初心者向けのプログラムを3つ紹介します。
▼SNSマーケティングを専門的に学びたい方は、こちらをチェック!
SNS運用の勉強法は?オンライン学習できるスクール7選も紹介
初級SNSマネージャー養成講座
引用元:SNSマネージャー養成講座|初級SNSマネージャー養成講座
「初級SNSマネージャー養成講座」は、一般社団法人 ウェブ解析士協会が開講している講座です。
講座受講後の認定試験に合格すると、ウェブ解析士協会から初級SNSマネージャーの認定書がもらえます。
初級はSNSの基礎知識を固める講座となっているので、「突然SNS担当になって何から手をつけて良いかわからない」という方にオススメです。
またこのほかにも、SNS運用管理者を目指す「上級SNSマネージャー養成講座」や、認定講師を目指す「チーフSNSマネージャー養成講座」もあります。
目に見える形でスキルアップをしたいという方は、ぜひこちらを受講してみてください。
講座名 | 初級SNSマネージャー養成講座 |
URL | https://www.waca.or.jp/snsmanager/elementary |
運営 | 一般社団法人 ウェブ解析士協会 |
内容 | ・公式テキスト ・ライブ授業(オンライン受講) ・試験(オンライン受験) ・合格者には認定書発行 |
費用 | 33,000円(税込) |
「初級SNSマネージャー養成講座」の学習内容
1章 SNS運用とは
SNSマーケティングの考え方や運用方法をはじめ、炎上、危機管理などの基本事項を学びます。
2章 戦略立案
SNSのさまざまな活用方法や運用企画について学びます。
3章 X
Xの運用方針や機能をはじめ、コミュニケーション事例やアナリティクスの見方について学びます。
4章 Instagram
Instagramの運用方針や機能をはじめ、コミュニケーション事例やクリエイティブについて学びます。
5章 Facebook
Facebookの運用方針や機能をはじめ、コミュニケーション事例やFacebookインサイトの見方について学びます。
6章 LinkedIn
LinkedInの利用状況をはじめ、企業ページの運用について学びます。
7章 TikTok
TikTokの運営方針や機能をはじめ、広告やインサイトについて学びます。
8章 そのほかのSNS
LinkedInやPinterest、YouTube、Discord、RED、WeiboなどのSNSの概論を学びます。
9章 SNSの広告運用
SNS広告における基礎知識から戦略設計、広告の出稿方法などを学びます。
10章 キャンペーンとインフルエンサー活用
SNSマーケティングの考え方や運用方法をはじめ、炎上、危機管理などの基本事項を学びます。
11章 レポートの作成と活用方法
SNSレポートの活用方法や作成方法について学びます。
初級SNSエキスパート検定
引用元:一般社団法人 SNSエキスパート協会|SNSエキスパート検定とは
「初級SNSエキスパート検定」は、一般社団法人 SNSエキスパート協会が実施している教育プログラムです。
企業・団体のSNS活用に特化していて、初級はSNS活用に必要な用語・概念・考え方・注意点といった基礎的な知識を習得することができます。
講座受講後に試験を受けると合否が判定され、合格者は「初級SNSエキスパート」として認定。認定ロゴの利用が認められます。
この他にも、より具体的な実践スキルを身につける「上級SNSエキスパート検定」も用意されているので、専門的に勉強したい方にピッタリです。
講座名 | 初級SNSエキスパート検定 |
URL | https://www.snsexpert.jp/sns-expert/ |
運営 | 一般社団法人 SNSエキスパート協会 |
内容 | 【ライブ版】 ・テキスト ・オンライン講義 約135分(休憩込み) ・オンライン検定試験 【オンデマンド版】 ・テキスト ・講義動画 約150分(再生速度調節可能) ・オンライン検定試験 |
費用 | 【ライブ版】11,000円(税込) 【オンデマンド版】11,000円(税込) |
「初級SNSマネージャー養成講座」の学習内容
第1章 SNSの基礎知識
第2章 企業・団体のSNS活用の基礎
第3章 SNS活用のステップ
第4章 SNS活用の実践
※個人ブランディングに関する内容は含みません
SNSマーケティング検定
「SNSマーケティング検定」は、株式会社サーティファイが実施している検定プログラムです。
この検定では、SNSを活用したデジタルマーケティング全般における基本知識・方法論などの能力を測定・評価されるのが特徴。
株式会社サーティファイでは、SNSマーケティング検定に関する学習教材の販売や解説セミナーの開催などを行なっています。
個人向けの公開試験だけでなく、企業向けに団体受験も受け付けてもらえるため、従業員全体のスキルアップを目指したい場合にもオススメです。
講座名 | SNSマーケティング検定 |
URL | https://www.sikaku.gr.jp/sns/ |
運営 | 株式会社サーティファイ |
受験料 | 【リモートWebテスト(公開試験)】 個人:7,000円(税込) |
学習教材 | ・公式テキスト(電子書籍) ・過去問題集(書籍版/デジタル問題集) |
教材費用 | 【書籍版】2,365円(税込) 【デジタル問題集】2,200円(税込) |
SNS運用を勉強する際のポイント3つ
SNS運用を勉強する際は、ユーザー視点で3つのポイントを意識してみましょう。
運用するにあたって一番大切なのは、XやInstagramなどのSNS利用ユーザー、及びターゲットの心理を理解することです。
SNSの運用方針を決めるためにも、以下のポイントを参考にしてみて下さい。
POINT①マナーやタブーを把握する
SNSにはいろんな種類がありますが、それぞれユーザー同士のマナーやタブーが存在します。
実際に利用していないとその空気感が分からないことも多いので、SNSにおける最初で最大の難関とも言えるでしょう。
ちょっとしたきっかけでSNS炎上に発展してしまう近年では、企業アカウントは特に気を付けたいところです。
また、ここ数年は炎上の火種を作ってインプレッション数を稼ごうとするアカウントも珍しくありません。
そのためSNS運用を勉強するのであれば、リスク管理(リスクマネジメント)や危機管理(クライシスマネジメント)についても知っておくと良いでしょう。
▼リスクに備えるSNS運用ルールについても、あわせてチェック!
企業のSNS運用ルールとは?ガイドラインやポリシーを解説
POINT②企業アカウントと交流する
企業アカウントの投稿にコメントするなどして、交流してみるのも効果的な勉強法です。
業種によって異なる雰囲気があるため、ユーザーとのコミュニケーションも企業によって特徴があります。
自社・自店舗と同じ業種の企業アカウントと交流しながら、SNS運用の見本として参考にしましょう。
企業アカウントは会社として情報発信する形式だけでなく、1人の担当者として投稿したり、会社のキャラクターとして投稿したりするタイプもあります。
SNS運用を始めても途中で放置してしまう例の一つとして、この最初の形式選びでの失敗が挙げられることも多いです。
無理なく運用が続けられるように、成功している企業アカウントを手本にしながらぜひイメージを掴んでみて下さい。
POINT③懸賞に応募してみる
企業アカウントがSNSで実施している懸賞・プレゼントキャンペーンに応募することで、学べることがたくさんあります。
懸賞やプレゼントはフォロワーを増やしたり、商品を宣伝したりする時に効果的なマーケティング手法です。
しかし、一時的な効果しか得られないことも少なくないため、キャンペーン開始から終了までの流れは非常に重要。
懸賞アカウントのような終了後にフォローを外してしまうユーザーだけになってしまわないように、企業は日頃の投稿を工夫しています。
自分自身が懸賞をきっかけにして、そのままフォローを外さずにいられるかどうか、ぜひチェックしてみて下さい。
BLITZ MarketingではAI投稿チェッカー提供中
誹謗中傷・風評被害対策のプロフェッショナルである「BLITZ Marketing(ブリッツマーケティング)」では、SNS炎上を予防する「AI投稿チェッカー」を提供しています。
AI投稿チェッカーでは、SNSに投稿する前の文章を最新AIがチェックして、炎上しそうな内容を教えてくれるのが特徴。
もし危うい言葉があれば、安全な表現を提案してくれます。
これにより、文章に自信がない方でも安心して投稿することが可能です。
また、このAI投稿チェッカーは「学習チューニングモデル」を採用していて、各企業や業界の特性に合わせてAIをカスタマイズできるのが大きなポイント。
特定の業界に固有のリスクやトレンドを事前に把握して、最適なリスク管理を実現します。
SNS運用をする際は、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか?
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【まとめ】SNS運用はユーザー視点で勉強することが大事
SNS運用を始めたくて勉強したい方は、いろんな機能の使い方を練習するためにも、まずは実際にSNSを利用してみることが大切です。
それと同時に、自社・自店舗と同じ業種の企業アカウントを参考にしながら、SNS内でのコミュニケーションの取り方をユーザー視点で学んでいきましょう。
今は初心者向けのオンライン講座も充実しているため、独学の限界を感じたらそちらを受講してみるのもオススメです。
企業が実施するSNS運用はマーケティング要素が多いですが、ユーザー心理を理解することでカバーできる部分も多いので、ぜひ頑張ってみて下さい。
投稿者プロフィール
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- 誹謗中傷対策とWebマーケティングに精通した専門家です。デジタルリスク対策の実績を持ち、これまでに1,000社を超えるクライアントのWebブランディング課題を解決してきました。豊富な経験と専門知識を活かし、クライアントのビジネス成功に貢献しています。
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