じゃらんは国内最大手の旅行予約サイトとして有名です。旅行に行く際に多くの方がじゃらんを利用して宿泊先を決めています。だからこそ、じゃらんにホテルや旅館などを掲載している方もとても多いと思います。じゃらんに自分の旅館などを掲載することで訪れるお客様が増加することは確かだからです。
しかし、その一方でじゃらんに掲載されている「事実とは異なった悪質な口コミ」に困っている方がいるのも事実です。こういった口コミが1つあるだけで「旅館に来客する人数が減ってしまうのではないか?」と不安な気持ちになると思います。事実、利用者は低評価をつけた口コミを高評価以上に気にしてチェックしています。
簡単に情報にアクセスすることができるようになった今の時代、多くの人が宿泊先を決める際に口コミを参考にします。口コミが高評価であれば来客する人は増えますが、口コミが低評価であれば来客する人は減少し、売上にも大きな影響を与えてしまいます。
そういった事態を防ぐためにも、この記事では悪意ある口コミの削除方法についてまとめました。また、今後悪意のある口コミの投稿を防ぐための秘策などもお伝えしていくので是非、参考にして下さい。
目次
じゃらんの口コミ削除方法
じゃらんの口コミを削除するためには、運営に報告して対象となる口コミを削除してもらう必要があります。ただし、全ての口コミが削除されるわけではありません。削除対象となる口コミの条件は決まっているので以下で確認していきましょう。
削除の対象となる口コミの条件
じゃらんの口コミに関する禁止事項は以下の通りになっています。
(1)当社の提供する旅行情報関連から逸脱した内容を投稿すること
(2)利用者自身の体験や、じゃらんnetを利用しての利用経験に基づいていない投稿をすること
(3)実際に宿泊していない会員が投稿すること、又は会員以外に投稿させること
(4)営利目的の内容を投稿すること
(5)事実と反する内容・虚偽の内容を投稿すること
(6)同一内容を意図的に多数投稿すること
(7)じゃらんnetのサービス・機能に関する内容を投稿すること
(8)当該施設の提供サービスと関連のない内容を投稿すること
(9)当該利用者と掲載施設にまつわる、当事者間の問題と当社が判断した内容を投稿すること
(10)下記4に該当するものを投稿すること
(11)掲載施設が、投稿者に対して本掲示板を介することなく、 直接メールや電話等でその投稿内容に係る連絡を取ること
引用:https://www.jalan.net/jalan/doc/okite.html
少し分かりづらいので簡略化すると、以下のような口コミになります。
ポイント
- じゃらんに関係ない口コミ
- 実際に利用していないのに投稿された口コミ
- 営利目的の口コミ
- 事実と異なった口コミ
- 同一内容で連続投稿された口コミ
- じゃらんのサービスに対する口コミ
- 施設とは関係のない口コミ
- 内容や表現に違反している口コミ
具体的にどのような口コミが削除対象に該当するのかみていきましょう。
じゃらんに関係ない口コミ
じゃらんに関係のない口コミは削除対象の口コミになります。例えば「他のサービスの方が良かった」といった口コミは削除対象の口コミになります。じゃらんが提供する宿泊施設の宿についての口コミではいけないので、じゃらんと関係のない口コミが投稿されていた場合は運営に連絡し、削除することができる可能性が高いです。
実際に利用していないのに投稿された口コミ
実際に宿泊施設を利用していないのに投稿された口コミは削除対象の口コミになります。実際に利用していないということは虚偽の内容になるので当然削除可能です。ライバルの宿泊施設などがあなたの宿泊施設の印象を悪くするために意図的に投稿している場合もあるので注意が必要です。
営利目的の口コミ
宿泊施設に関する口コミでななく、営利目的で投稿された口コミは削除対象の口コミになります。例えば何かの商品の販売や、自分が運営しているブログへの誘導などは営利目的の投稿になります。
事実と異なった口コミ
事実と異なった口コミも削除対象の口コミになります。「昔大きな事件があった」「怪奇現象が起こるらしい」といった事実とは異なる嘘の口コミは削除対象の口コミになるので、発見した場合は運営に連絡をしましょう。
同一内容で連続投稿された口コミ
同一内容で連続投稿された口コミも削除対象の口コミになります。このような連続投稿は荒らしと同じ行為になります。何度も同じ口コミが投稿されていると他の口コミが埋もれてしまうことがあるので、そういった口コミを発見した場合は運営に連絡をしましょう。
じゃらんのサービスに対する口コミ
じゃらんの口コミに投稿できる内容は宿泊した施設に関する内容になります。なので、じゃらんの運営などのサービスに関係するような口コミは削除対象の口コミに該当します。投稿されてる口コミが宿泊施設に対するものなのか、じゃらんに対するものなのかを判断し、運営に連絡をしましょう。
施設とは関係のない口コミ
施設に関することと関係のない口コミも削除対象の口コミになります。例えば、「この宿泊施設に泊まった後に風邪を引いた」「泊まりに来ていた人のトラブルに巻き込まれた」「財布を盗まれた」のような施設のレビューと関係のない口コミは削除することができます。
内容や表現に違反している口コミ
誹謗中傷や名誉毀損、プライバシーの表現を含む口コミは削除対象の口コミになります。例えば、「隣の部屋に泊まっていた〇〇さんがうるさかった」「この旅館のオーナーは元ヤクザであり、気に入らない人に怒鳴る」「盗難事件が発生していて、スタッフの中に犯人がいる可能性が高い」のような口コミは名誉毀損やプライバシーの侵害にあたります。
じゃらんの運営に報告して削除してもらう
削除対象となる口コミの条件を確認し、該当するものがあればじゃらんの運営に連絡をしましょう。ここではじゃらんに対して口コミの削除を依頼する方法についてお伝えします。
じゃらんに対して口コミの削除を依頼するためには、じゃらんnetの管理画面からサポートデスクへの連絡方法を見つけます。電話やFAX、メールなどで連絡することができるので好きな方法で連絡をしましょう。
連絡をする際には以下のポイントを伝えることが大切です。
ポイント
- どの規約に違反しているのか
- 規約違反している口コミの画像やURL
「この口コミは〇〇の部分の規約に違反している口コミとなっています。つきましては削除のご検討宜しくお願い致します。」のように、どの口コミがどの規約に違反しているのかを相手に伝えることで削除してもらえる可能性が高まります。
しかし、じゃらんに口コミの削除を依頼したからと言って必ずしも口コミが削除されるわけではありません。なぜなら、じゃらんの運営側でも口コミが投稿される前に投稿内容の審査を行っているからなんです。つまり、じゃらんに掲載されている口コミは予め運営側で精査の入った口コミになるため、削除される可能性は低いことが考えられます。
なので、じゃらんに連絡をして口コミが削除されなかった場合は別の方法を使って削除の依頼をする必要があります。
口コミが削除されない場合の対処法
じゃらんへの口コミ削除依頼が失敗した場合でも、弁護士のような専門家に依頼すれば口コミを削除することができる場合があります。弁護士に口コミの削除を依頼すれば料金は発生しますが、どうしても口コミを削除したい場合には有効な手段の1つになります。
弁護士に口コミ削除を依頼する際はIT問題解決に強い弁護士に依頼をしましょう。今までIT問題を解決してきた弁護士であればネット上の法律に強いため、口コミを削除することができる可能性が高まります。ネットの弁護士に口コミの削除を依頼した場合の相場は着手金で5万円~10万円、削除が成功したら報酬金が5万円~10万円程度になります。
悪意のある口コミが存在することによる被害が上記の金額よりも大きいようであれば、一度弁護士に口コミ削除の依頼をすることをオススメします。
もし、弁護士に依頼をしても口コミが削除されない場合は裁判所を通じて削除を申し込むことになります。裁判を起こすと口コミの削除までに1~2か月ほどの時間を要するので、すぐに口コミを消したい場合はじゃらんの運営側に直接削除申請をしましょう。
悪意のある口コミ投稿者の特定方法
じゃらんに悪意のある口コミを投稿した人物を特定することができれば、口コミを投稿した理由や名誉毀損で訴えることも可能になります。ここでは悪意のある口コミを投稿した人物の特定方法についてお伝えするので是非、参考にして下さい。
悪意のある口コミを投稿した人物を名誉毀損などで訴える場合相手の名前や住所などの個人情報を知っておく必要があります。しかし、口コミ投稿者は匿名であることがほとんどなので、口コミを投稿した人物を特定することは困難になります。
そこで、口コミサイトの管理人(運営会社)に情報開示を求め、口コミを投稿した人物を知る必要があります。この流れのことを「発信者情報開示請求」と言います。発信者情報開示請求は以下の手順で行うことができます。
じゃらんのサイト運営者に対して「発信者情報開示請求書」と題した書類を送ります。発信者情報開示請求書はこちらでダウンロードすることが可能です。悪質な口コミが投稿されたサイトのURL、請求者の氏名・住所、開示を求める理由などを記載する必要があります。
この開示請求により相手が個人情報の開示を許可した場合は、個人情報が開示されます。個人情報が開示された後は相手に対して名誉毀損などで損害賠償を求めることも可能です。名誉毀損の場合であれば50万円~100万円程度の損害賠償を請求することが可能になります。
ただし、相手が個人情報の開示に応じる可能性は低いので、その場合はじゃらんの運営側や、弁護士にに口コミの削除を依頼することをオススメします。
悪評を未然に防ぐためにできること
ここまで説明してきたように、一度投稿されてしまった悪意のある口コミを削除するためには手間や労力がかかることが分かると思います。一度投稿されてしまった口コミに関しては、この記事で記載した方法で対処していく必要がありますが、一番理想的な方法は悪意のある口コミの投稿を未然に防ぐことではないでしょうか?
悪意のある口コミを予め防ぐことができれば口コミの削除に時間を割く必要もなくなり、相対的な口コミの評価も上がるので一番理想的な対策だと考えられます。ここでは「悪評を未然に防ぐためにできること」についてまとめましたので是非、参考にして下さい。
お礼の手紙を渡す
引用:https://kawashimablog.com/yufuin/?p=8740
悪意のある口コミの投稿を未然に防ぐための方法の1つとして「お礼の手紙を渡す」という方法が挙げられます。上記の手紙は「全室離れ おもてなしの宿 旅荘 牧場の家」で宿泊したお客様に実際に渡している手紙になります。
帰る際に、このような心のこもった手紙を貰ったら多少嫌なことがあっても忘れてしまうと思いますし、悪い口コミも書く気持ちが出てこなくなると思います。「牧場の家」では実際にこのような手紙を渡し始めてからクレームの数が減少したという結果が出ているので是非試してみて下さい。
アンケートを取る
悪評の発生を未然に防ぐには手紙を渡す以外にも「アンケートを取る」といった方法もあります。宿泊したお客様に対して”旅館の良いところ・悪いところ”などのアンケートを取ることで、自分では気づかない点に気づく場合が多々あります。
こういったお客様の声を参考にして旅館のサービスをどんどん改善していけば悪評の数も減り、相対的に良い口コミの数が増えることに繋がります。もし、今までアンケートを実施していなかったのであれば、是非この機会に一度実施してみてはいかがでしょうか?お客様の声を参考にするだけでかなりサービスの質は変わってくるはずです。
じゃらんの口コミ削除方法まとめ
この記事ではじゃらんの口コミ削除方法についてまとめました。
じゃらんの口コミを削除するためには、運営に報告して対象となる口コミを削除してもらう必要があります。ただし、全ての口コミが削除されるわけではなく、禁止事項になっている口コミのみ削除が可能になっています。なので、じゃらんに口コミの削除依頼をする際は口コミ禁止事項を最初に確認しましょう。
じゃらんに連絡をしても口コミが削除されない場合は、弁護士のような専門家に依頼すれば口コミを削除することができる場合があります。弁護士に依頼をする際はIT問題に強い弁護士に相談することで解決できる可能性が高まるので、そういった弁護士に依頼をすると良いでしょう。
運営側に連絡したり、弁護士を介すことで口コミを削除できる場合もありますが、一番理想的な方法は”最初から悪意のある口コミの投稿を防ぐこと”です。悪意のある口コミの投稿を未然に防ぐためには
ポイント
- お礼の手紙を渡す
- アンケートを取る
のような対策を行うことができるので是非、今後の参考にしてみて下さいね。
投稿者プロフィール
- 誹謗中傷対策とWebマーケティングに精通した専門家です。デジタルリスク対策の実績を持ち、これまでに1,000社を超えるクライアントのWebブランディング課題を解決してきました。豊富な経験と専門知識を活かし、クライアントのビジネス成功に貢献しています。
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