誹謗中傷や炎上は、日々SNS上で起こっています。SNSユーザーであれば誰でも誹謗中傷行為や炎上騒ぎに巻き込まれる可能性がありますから、事前に対策について知っておくことは大切なことです。
今回は、SNSでの誹謗中傷や炎上を防ぐにはどのようなことを意識すべきかについて詳しく解説します。
本記事で分かること
- SNSでの誹謗中傷や炎上が起こる理由は?
- SNSでの誹謗中傷を防ぐにはどのようなことを意識すべきか?
- 万が一SNSが炎上した場合の対処法は?
SNSを活用している全ての人が、誹謗中傷について深く学んでおく必要があります。ぜひ多くの人に参考にしていただけたらと思います。
企業のTwitterの炎上対処については次の記事で触れていますから、あわせて参考にしてみてください。
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目次
SNSでの誹謗中傷・炎上はなぜ起こるのか?
SNSは、本来は物事に共感する人同士が理解を深め合い、共に世界を広げてくための便利なツールです。しかし健全ではない使い方によって、誹謗中傷騒ぎが起きたり炎上被害が起きたりしています。そもそもなぜ誹謗中傷や炎上は起こるのでしょうか?
投稿された内容に悪い意味での反響があるから
炎上は、投稿された内容が悪い意味で反響を呼ぶ場合に起こる現象です。反対にいい意味での反響は、いわゆる「バズり」と呼ばれるものです。
悪い意味での反響を呼ぶ投稿には、いたずらや悪ふざけの画像、過激な内容の広告、差別的発信、フェイクニュースなどがあり、度々炎上騒動が起こっています。中には、炎上することでアクセス数を伸ばし広告費を得ようとする悪質な投稿や、炎上により知名度を上げようとする炎上商法と呼ばれる手法まで存在しています。
炎上する投稿は、有名人などの発信する情報だけとは限りません。一般人が発信する何気ない投稿が、時には炎上騒動を生むこともあります。
反響があるネタが無意識的に拡散されるから
悪い意味で反響のある投稿が炎上するのは、その投稿が批判や誹謗中傷ごとまとまって無意識的に拡散されるためです。
例えば、Twitterで活用されているリツイート機能が特徴的です。このリツイート機能は、爆発的な拡散力を有しています。他のSNSなどでのシェアとは異なり、クリック一つで自分のフォロワーに投稿を拡散することができます。Twitterのタイムラインには自分がフォローしているアカウント以外の投稿が多く流れてきますが、これはリツイート機能によるためです。
「無意識的に」というのは、その気がなくてもリツイートをクリックするだけで炎上騒動に加担してしまっている可能性があることを意味します。実際に、相当数のフォロワーを有する知名度の高いユーザーが根拠のない誹謗中傷投稿をリツイートしたことで広く拡散させてしまい、誹謗中傷被害者から訴えられた事例すらあります。
誹謗中行為をするユーザーは全体の1%にも満たないと言われています。しかし話題になっている投稿をシェアしたりリツイートしたりする行為があまりにも多いことが、炎上騒動がなくならない理由になっているとも言えるのです。
SNSでの誹謗中傷を防ぐにはどうしたらいいか?
SNSでの誹謗中傷行為には様々な対処法がありますが、その前に自分自身が誹謗中傷を受けやすい行動を取っていないかどうか振り返っておく必要があるでしょう。ここからは、誹謗中傷を自ら防ぐにはどうしたらいいかについて解説していきます。
重要な情報についての発信はできるだけ避ける
誰かの秘密に関わることや、企業などの個人以外の場合には守秘義務や秘密保持に関連する内容など、重要な情報をSNSで発信することは避けるべきです。特に企業の場合においては、重要な情報の流出だと問題になり、情報漏洩の観点から損害賠償問題に発展する可能性もあります。
SNSで発信する情報は、フォロワーだけではなく世界中に公になるという意識を持って発信する必要があります。
事実かどうか分からない内容は発信しない
事実かどうか分からない内容、根拠のない内容については発信を控えましょう。特に、その内容が関係する人の利害を左右する場合にはなおさら気をつける必要があります。
プライバシーや個人情報に関するものは避ける
了承が取れていない個人の情報に関わるものは発信を避けるべきです。住所や名前のような個人情報はもちろん、「誰かとどこかに行った」というような所在を確認できるような内容、タグ付けなどもプライバシー、個人情報に関連するため注意が必要です。
話題性の高い内容にむやみに触れない
ニュースに取り上げられているような事件、ワイドショーを賑わせるような内容、政治的なことに関連する発信など、話題性の高い内容にむやみに触れないことも理解しておくといいでしょう。
もちろん、その話題について独自の意見や訴えたいことがあるなら発信をあえて控える必要はありません。しかし特段興味もない、話題になっているからなんとなく触れておくなど、優先度が低いことであればあえて踏み込む必要はありません。企業アカウントであれば、話題性の高い内容に触れることはなおさら気をつけるべきです。
多くの人が見ることを意識する
個人利用するSNSを自分のメモや日記代わりに活用している人もいます。また、仲良くしているフォロワーに対してだけ発信しているつもりの人も多いです。
SNSでつながっている人がリアルの友人や家族だけであるとしても、投稿することで多くの人が見る可能性もあると認識しておきましょう。その意識を持って発信すれば、見知らぬ人に見られてはいけない内容や困る内容については発信することを控えられるはずです。
公開範囲を限定する
多くの人が見ていることを意識するという前項の内容にも関連しますが、自分と身近な人との間でのみSNSを活用したい場合は、投稿の公開範囲を限定することをおすすめします。SNSによっては、投稿ごとに公開範囲を設定することも可能です。多くの人が見る場であることを意識して、上手に使い分けができるようにしましょう。
SNSでの誹謗中傷・炎上が起こった場合は落ち着いて対処を
万が一、SNSで誹謗中傷を受けたり、自分の投稿やアカウントが炎上してしまっても、落ち着いて冷静に対処することが大切です。
人は誹謗中傷のような攻撃には慣れていないため、怒りや悲しみなどの気持ちで初めはパニックに陥ってしまいます。そのパニック状態のまま、誹謗中傷に対して返信などを行ってしまうと、火に油を注ぐように炎上が拡大してしまう可能性があります。
まずは、自分のどんな投稿が炎上したのか、炎上した理由は何なのかを冷静に追って判断します。その上で自分自身に非があると思われる場合には謝罪をする必要があります。炎上に驚いて投稿を消去してしまうと、証拠隠滅を疑われてますます炎上に拍車がかかる可能性があります。
炎上してもいつかは落ち着きます。一瞬の感情に振り回されずに、冷静な判断で対処することを心掛けてください。
まとめ・SNSでの誹謗中傷を防ぐには自分の行動を見直すことから!
SNSでの誹謗中傷を防ぐための方法について解説してきました。簡単にポイントをまとめておきます。
本記事のポイント
- SNSでの誹謗中傷や炎上騒動が起こるのは、悪い意味で反響がある投稿が、多くの人によって無意識的に拡散されるから
- SNSでの誹謗中傷を防ぐには、重要な発信はSNSでは行わない、事実か分からないことは発信しない、プライバシーや個人情報に注意する、話題性の高い内容にむやみに触れない、多くの人がいることを意識し内容によっては公開制限を設ける
- SNSで万が一誹謗中傷を受けたり炎上してしまっても、落ち着いて状況を判断し、冷静に対応することが大切
SNSでの誹謗中傷を防ぐには、まず現在のSNSでの自分の行動を振り返ることからです。インターネット上でのマナーについて再度認識し、健全にSNSを活用しましょう。
投稿者プロフィール
- 誹謗中傷対策とWebマーケティングに精通した専門家です。デジタルリスク対策の実績を持ち、これまでに1,000社を超えるクライアントのWebブランディング課題を解決してきました。豊富な経験と専門知識を活かし、クライアントのビジネス成功に貢献しています。
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