インターネットの普及により、SNSを通じて自分の意見を気軽に発言できるようになりました。ただ、発言に気を付けなければ多くの人から誹謗中傷をされてしまうこともあります。
なるべく誹謗中傷をされないような発言を心がけていきたいところですが「具体的に、誹謗中傷を未然に防ぐにはどのような意識を持てば良いのだろうか?」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
実は、5つのポイントを日頃から意識することで、誹謗中傷を未然に防ぐことが出来ます。この記事では、その5つのポイントや誹謗中傷をされてしまった場合に検討したい4つの対策方法について具体的にまとめてみました。
誹謗中傷を未然に防ぎたいが何を意識すれば良いのだろうかと悩んでいる人にとって、きっと役に立つはずなので参考にしてみてください。
目次
誹謗中傷を未然に防ぐために意識したい5つのポイント
ここでは、誹謗中傷を未然に防ぐために普段から意識しておきたい5つのポイントを具体的に説明していきます。
情報を整理する
1つ目は「情報を整理する」ことです。例えば以下のような対策が挙げられます。
具体例
- 会社の従業員に対して、情報公開についてのガイドラインを共有する
- 機密情報が漏洩しないために、情報管理を徹底する
「大丈夫だろう、常識的に変なことはしないだろう」とは思わず、しっかりとルールを定めておくことが大切です。情報を整理するにあたって、法務部門の設置や顧問弁護士との契約などを検討してみると良いでしょう。
非常識な行動をしない
2つ目は「非常識な行動をしない」ことです。具体的には、以下のような事が考えられます。
具体例
- 子どもの髪の毛を無理やり染めた
- 飲食店でわざと大量にご飯を残した
- 居酒屋でビールをわざとこぼして店員の反応を見ていた
- 海の禁止区域で泳いだ
- 車やバイクで空ぶかしをしながら暴走した
過去には、アルバイト店員がコンビニのアイスケースに入った事件や、お店の商品を無断で食べる事件などがありました。近年は「いいねをたくさんほしい、多くの人に見られたい」という承認欲求が原因で、非常識な行動が増えつつあります。
「多くの人から注目されたい」という気持ちは理解できますが、非常識な行動で注目を浴びようという考えは捨てるべきです。
極端な発言をしない
3つ目は「極端な発言をしない」ことです。具体的には、以下のような事が考えられます。
具体例
- 社畜はゴミ!フリーランスは最高!
- ○○な考えを持っている人はバカ!
- 政治家の○○は存在する価値無し!
- ○○な人とは関わるな!
- ○○な結果になっているのは、だらけている証拠!
極端な発言は濃いファンができるというメリットがありますが、反感を買いやすいというデメリットもあります。特に極端な発言は、問題や課題の本質を突いた発言でない限り、多くの人から批判をされる傾向があります。
例えばあなたも「誹謗中傷を防ぐための対策を調べているとか、知能は小学生以下?www」という発言をされた場合は、どんなに心が広くても「嬉しい!」とは思わないはずです。
「誹謗中傷をされることを前提に極端な発言をしているんだ」という場合を除き、基本的に極端な発言は避けるようにしましょう。
事実かどうか確信を持てない情報は発信しない
4つ目は「事実かどうか確信を持てない情報は発信しない」ことです。具体的には、以下のような事が考えられます。
具体例
- ○○ウイルスには○○が効く
- ○○さんと○○さんは不倫をしている
- 〇ヶ月後に大きな震災が起きる
- ○○は数ヶ月後に品薄になる
- ○○な地区には犯罪者が多い
嘘か本当か分からない情報を発信していくと「○○さんは嘘しかつかない、○○さんの会社も隠し事が多いのだろう」という誹謗中傷をされる場合があります。
記憶に新しい例で言うと「マスクとトイレットペーパーの原材料は同じであるため、トイレットペーパーも品薄になる」という嘘の情報が拡散されたことがあります。
もちろん「世間を混乱させよう」という悪気があって、情報を発信して訳ではないと考えられますが、結果的に大規模な混乱を招いてしまい、誹謗中傷の書き込みをされてしまいました。
このような事態を防ぐためにも「情報の根拠は何か?何を参考にその情報が生まれたのか?」などを明確にして発信するようにしましょう。
他人の情報をむやみやたらに公表しない
5つ目は「他人の情報をむやみやたらに公表しない」ことです。具体的には、以下のような事が考えられます。
具体例
- ○○さんの年収は○○万円以上!
- ○○さんは仕事で失敗して落ち込んでいた
- ○○さんの家系は貧乏らしい
- ○○さんは○○県に住んでいる
- ○○さんは事業を失敗したらしい
むやみやたらに他人の情報を発信してしまうと「プライバシー侵害だ、口が軽い」というような誹謗中傷をされかねません。特に注意してほしいことは「嬉しい出来事」があった時です。
例えば友人が事業に成功した場合に「お祝いしたい」という思いが先行して「○○さんは、売り上げ1億円を突破しました!」という情報を発信したとします。ただ、友人は「売り上げを公表しないでほしい」と感じている場合もあります。
その結果「あいつは何でもかんでも公表するから、信用ならない」というイメージが植え付けられてしまい、思いも寄らない誹謗中傷をされる可能性があります。他人の情報を発信するときは、常識の範囲内か、本人に許可と取ってから発信するようにしましょう。
誹謗中傷をされた時に検討したい4つの対策方法
誹謗中傷を未然に防ぐ方法をお伝えしてきましたが、いくら気を付けていても誹謗中傷をされてしまうこともあります。ここでは、誹謗中傷をされてしまった時に検討したい4つの対策方法を具体的に説明していきます。
お問い合わせフォームから削除依頼を出してみる
1つ目は「お問い合わせフォームから削除依頼を出してみる」ことです。基本的に、誹謗中傷の書き込みがされているWebサイトには、書き込みの削除を依頼することできるお問い合わせフォームがあるはずです。
お問い合わせフォームから削除依頼を出して、サイト管理者が削除依頼に応じてくれた場合は、誹謗中傷の書き込みを削除してもらうことが出来ます。
ガイドラインに則った請求をしてみる
2つ目は「ガイドラインに則った請求をしてみる」ことです。お問い合わせフォームからの削除依頼に応じてもらうことが出来れば問題ありませんが、中には応じてくれないサイト管理者も存在します。
その場合は、一般社団法人テレコムサービス協会が作成した「ガイドライン」に沿って、送信防止措置依頼を出してみましょう。基本的に送信防止措置依頼が相手に届いて、サイト管理者から7日以内に反論がなければ、誹謗中傷の書き込みは削除されます。
法的手段を利用して削除を依頼する
3つ目は「法的手段を利用して削除を依頼する」ことです。1つ目と2つ目の対策方法は、比較的穏便な手段を用いて削除を依頼していますが、穏便な手段にも応じてもらえない場合は、裁判所を通じて誹謗中傷の書き込みの削除を依頼しましょう。
民事裁判や刑事裁判は約3ヶ月~1年かかってしまうのですが、「仮処分」という制度を利用することで、最短1ヶ月で誹謗中傷の書き込みを削除してもらうことが出来ます。
仮処分とは?
仮処分とは、裁判を行う前に裁判に勝訴した場合と同じような状態を、あらかじめ確保しておくことが出来る制度。
専門業者に依頼してみる
4つ目は「専門業者に依頼してみる」ことです。例えば「詐欺師」と誹謗中傷をされている場合は、検索エンジンに「○○ 詐欺師」と反映されてしまう場合があります。
ただ、専門業者に依頼することで悪質なサジェストを削除したり、誤解を解くような記事を上位に表示させたりすることが出来ます。このような専門的な技術は素人が片手間で行えるほど簡単な技術でもないので、逆SEO等を行う場合は必ず専門業者に依頼するようにしましょう。
逆SEOとは?
逆SEOとは、検索順位を意図的に下げる対策方法のこと。
誹謗中傷を未然に防ぐ方法まとめ
この記事では、誹謗中傷を未然に防ぐために意識したいことをまとめてみました。もう一度おさらいすると、誹謗中傷を未然に防ぐために意識したい5つのポイントは以下の通りです。
ポイント
- 情報を整理する
- 非常識な行動をしない
- 極端な発言をしない
- 事実かどうか確信を持てない情報は発信しない
- 他人の情報をむやみやたらに公表しない
ただ、いくら気を付けていても時には誹謗中傷をされてしまう場合があります。その場合は、今回お伝えした4つの対策方法を検討してみてください。
投稿者プロフィール
- 誹謗中傷対策とWebマーケティングに精通した専門家です。デジタルリスク対策の実績を持ち、これまでに1,000社を超えるクライアントのWebブランディング課題を解決してきました。豊富な経験と専門知識を活かし、クライアントのビジネス成功に貢献しています。
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