NAVERまとめはユーザーが独自のまとめ記事を作成し、自由に投稿することができるキュレーションサイトです。投稿することができる分野は幅広く、芸能関係のゴシップからガジェットや健康、人間関係など様々なカテゴリーの記事が投稿されています。
NAVERまとめは10年以上も運営されているサイトになるので認知度もかなり高く、多くのユーザーがNAVERまとめの記事を読んでいます。また、NAVERまとめではアクセスが多いアカウントに広告収入が入る仕組みになっているため、多くのユーザーがアクセスの集まるような記事をまとめているのが特徴です。
ユーザーのために良質な記事を書くことは良いことですが、実際のところ広告収入目的で特定の人物に対しての誹謗中傷記事を投稿したり、あまり良くない噂などを投稿してアクセスを稼ぐユーザーが存在することも事実です。
このようなアクセスを稼ぐために投稿された誹謗中傷記事によって様々な不利益を被ってしまうことは絶対に避けたいですよね。そのような方の為にこの記事ではNAVERまとめの誹謗中傷記事を削除する方法についてまとめましたので是非、参考にして下さい。
NAVERまとめの誹謗中傷記事を削除する方法
NAVERまとめの誹謗中傷記事を削除するためには、まず「NAVERまとめのコンテンツ利用規約」を確認する必要があります。NAVERまとめに投稿された記事全てが削除対象になるわけではなく、利用規約に違反している口コミのみが削除対象になります。「気に入らなかったから」といった理由だけでは削除される可能性は低いので、一番最初に利用規約を確認して記事が削除対象になるのか確認していきましょう。
NAVERまとめのコンテンツ利用規約
NAVERまとめのコンテンツ利用規約は以下の通りになっています。
NAVERまとめのコンテンツ利用規約
- 法令、裁判所の判決、決定もしくは命令、または法令上拘束力のある行政措置に違反する行為
- 公の秩序または善良の風俗を害するおそれのある行為(過度に暴力的な表現、露骨な性的表現、その他反社会的な内容を含み他人に不快感を与える表現を投稿、掲載、公開、送信する行為などを含みます。)
- 当社または第三者の権利(著作権、商標権、特許権等の知的財産権、名誉権、プライバシー権、その他法令上または契約上の権利を広く含みます。)を侵害する行為
- 当社または第三者になりすます行為または意図的に虚偽の情報を流布させる行為
- 当社の事前の同意を得ずに営利を目的として本サービスを利用する行為、異性との出会い、交際等を希望することが主な目的と認められる行為、その他本サービスが予定している利用目的と異なる目的で本サービスを利用する行為
- 反社会的勢力に対する利益供与その他の協力行為
- 宗教活動または宗教団体への勧誘行為
- 許諾なく第三者の個人情報、登録情報、利用履歴情報などを収集、開示または提供する行為
- 当社による本サービスの運営または他の利用者による本サービスの利用を妨害し、これらに支障を与える行為
- 上記(1)から(9)のいずれかに該当する行為を援助または助長する行為
引用:https://help.naver.jp/rules/
誹謗中傷の場合は上記利用規約の「2番」に該当する場合がほとんどです。誹謗中傷という行為自体が他人に不快感を与えてしまうような内容になるからです。また、他人の名誉を棄損している場合やプライバシーの権利などを侵害している場合は利用規約の「3番」や「8番」に違反していることにも繋がります。
NAVERまとめに投稿されている内容が上記のどの利用規約に違反しているのか確認することができた後は実際にNAVERまとめの運営に対して誹謗中傷記事の削除を依頼していきましょう。
NAVERまとめに誹謗中傷記事の削除を依頼する方法
以下にNAVERまとめの誹謗中傷記事を削除する手順についてまとめましたので是非、参考にして下さい。
手順①NAVERまとめのアカウントを作成する
NAVERまとめの運営に誹謗中傷記事の削除を依頼するには、まず初めにNAVERまとめのアカウントを作成する必要があります。こちらからアカウントを作成することが出来るので、予め作成しておきましょう。
手順②お問い合わせフォームにアクセス
アカウントを作成した後はこちらからお問い合わせフォームにアクセスします。
お問い合わせフォームにアクセスしたら必要事項を記入していきましょう。
対象サービスは「まとめ」を選択します。
お名前、メールアドレスを記入し、「内容」の部分に記事の削除の依頼文を記入しましょう。
手順③入力内容の確認をクリック
入力内容の確認をクリックし、内容を確認したらお問い合わせフォームを送信しましょう。
削除依頼文の一例
NAVERまとめに誹謗中傷記事の削除を依頼する場合はお問い合わせ内容の部分に削除理由を記載する必要があります。実際に依頼をする際は以下の依頼文を参考にしてみて下さい。
削除依頼文の一例
お世話になっております。〇〇と申します。
「〇〇(記事のタイトル)」のまとめ記事で誹謗中傷に該当する記事が見受けられたため、記事の削除を依頼したくご連絡差し上げました。(記事URL:https:~)
この記事はNAVER利用規約の〇〇番の規約に違反している内容になっており、利用規約で保護されている○○(名誉権やプライバシー権)の権利を侵しているものになります。
この記事によって○○のような被害を被っているので、記事の削除を検討していただけると幸いです。
お問い合わせ内容はどのような権利侵害が発生しているのか具体的に記載する必要があります。利用規約のどの部分にどういった理由で違反しているのか詳細に記入していきましょう。
誹謗中傷記事が削除できない場合の対処法
上記の手順を踏んでNAVERまとめの運営に誹謗中傷記事の削除を依頼した場合でも運営の判断で記事が削除されない場合があります。記事が削除されなかった場合は法的に削除を依頼することもできるので、ここではその方法についてお伝えしていきます。
弁護士に依頼をする
法的に記事の削除を依頼する方法の1つとして「弁護士に依頼をする」という方法があります。NAVERまとめの利用規約をを見てもどの部分の規約に反しているか分からない場合や、利用規約に違反している理由など具体的に伝えることが出来ない場合は弁護士に依頼することで、しっかりとした法的な根拠を持って記事の削除を依頼することが可能になります。
弁護士に記事の削除を依頼する場合はネット上の問題解決に強い弁護士に依頼をしましょう。ネット上の問題解決に強い弁護士であれば豊富な事例を抱えているため、誹謗中傷に関する記事を削除することができる可能性が高まります。
弁護士に依頼をする際の平均的な料金は着手金で5万円~10万円程度、成果報酬で5万円~10万円程度になります。弁護士に依頼をする場合はある程度の資金が必要になってきますが、NAVERまとめの運営に個人で削除の依頼をする場合よりは記事が削除される可能性は高まるので、どうしても誹謗中傷記事を削除したい方は是非、検討してみて下さい。
発信者情報開示請求を利用する
誹謗中傷記事を削除することができない場合は発信者情報開示請求を利用して記事の作成者に対して損害賠償を請求することができます。
「発信者情報開示請求」とはインターネット上で誹謗中傷投稿をした人物の名前や住所などの個人情報の開示を依頼する方法になります。以下の手順を踏むことで誹謗中傷記事を作成した人物の個人情報開示請求をすることができるので是非、参考にして下さい。
手順①誹謗中傷記事を洗い出す
最初に誹謗中傷記事を洗い出しましょう。誹謗中傷記事が複数ある場合は全て洗い出し、どういった記事を削除したいのか確認します。
手順②サイトの運営者にIPアドレスの公開を依頼
誹謗中傷記事を洗い出した後はNAVERまとめの運営者に対してIPアドレスの開示を依頼します。IPアドレスとはインターネット上の各個人に割り振られている住所のようなもの指します。
手順③IPアドレスの情報からプロバイダを特定
先ほどのIPアドレス請求が通ると、そのIPアドレス使用者のプロバイダを特定することができます。プロバイダとはフレッツ光のような回線をインターネットに繋げる業者のことを指します。
引用:https://flets.com/first/provider/
手順④プロバイダに誹謗中傷記事投稿者の開示を依頼する
プロバイダを特定することが出来たらプロバイダに対して使用者の個人情報の開示請求を依頼します。開示請求が通れば誹謗中傷記事の投稿者を特定することができ、損害賠償請求をすることができます。
上記が発信者情報開示請求を使って記事投稿者の個人情報開示を依頼する方法になります。発信者情報開示請求で相手の個人情報を特定するためにはプロバイダ本社所在地を管轄する裁判所で行う必要があり、裁判手続きには半年近くの時間を要することがほとんどになります。
そのため、発信者情報開示請求を使って個人を特定し、損害賠償請求をするためにはかなりの期間が必要になってくるということを覚悟しておく必要があります。
NAVERまとめの誹謗中傷記事を削除する方法まとめ
この記事ではNAVERまとめ誹謗中傷記事の削除方法についてまとめました。NAVERまとめはアクセス数が多ければ多いほど記事を書いた人に広告収入が入るため、誹謗中傷のようなネガティブな記事が書かれてしまうケースも数多く存在しています。
そういった記事は当然削除対象になるので、いち早くNAVERまとめの運営に削除を依頼する必要があります。「NAVERまとめのコンテンツ利用規約」を確認し、利用規約に違反している箇所を発見することができたら、「お問い合わせフォーム」から記事の削除を依頼しましょう。
記事が削除できなかった場合は弁護士に依頼をしたり、発信者情報開示請求を利用することで法的に解決することができる場合もあるので、そちらの方法も是非、検討してみて下さいね。