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インバウンド対策向けのSNS運用ポイント|SNS活用事例も紹介

「インバウンド(Inbound)」といえば、 観光業界においては「外国人が自国へ訪れる旅行」のことを指します。

コロナ禍の出入国制限が緩和され、海外からの観光客が増加傾向にある現在。SNSを活用したインバウンド集客に注目している企業や団体も多いのではいないでしょうか?

この記事ではSNS運用担当者向けに、インバウンド対策向けのSNS運用ポイントについて解説します。

また、インバウンド集客を目指したSNS活用事例も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

SNSを運用してインバウンド対策&集客アップ

日本へ旅行したいと考える外国人にとって、「日本政府観光局(JNTO)訪日観光情報サイト」は定番の旅行情報源です。

しかし、「国土交通省 観光庁」が実施する「訪日外国人消費動向調査」によれば、近年はSNSを参考にしている人が多いことが判明しています。

これについては、「訪日外国人消費動向調査結果及び分析 2023年4-6月期 報告書」にて、最新情報を確認することが可能です。

この報告書によると「出発前に役に立った旅行情報源」の項目で、1位「動画サイト」35.3%、2位「SNS」30.4%、3位「個人のブログ」27.7%という結果が出ています。

ちなみに、日本政府観光局ホームページは19.7%で4位となっているため、かなり差があることが分かるのではないでしょうか。

以上のことから、インバウンド対策考えるとSNSは旅行の宣伝広告に必須のツール。インバウンド集客を見込んで、SNS運用に力を入れるべきだと言えるでしょう。

▼「X(旧:Twitter)」の企業アカウントについては、こちらをチェック!
Twitterの企業アカウントとは?運用ポイントを詳しく解説

SNSの海外月間アクティブユーザー数について

日本国内で人気のSNSといえば、「X(旧:Twitter)」と「Instagram」。動画系SNSでは、「YouTube」と「TikTok」が挙げられます。

それに比べて、世界最大のSNSと言われる「Facebook」は実名登録制ということもあり、抵抗を感じる人も少なくないかもしれません。

では実際のところ、これらSNSのアクティブユーザーは、一体どのくらい存在するのでしょうか?

国内月間アクティブユーザー数(MAU)は、以下の通りです。

SNSの名称 アクティブユーザー数(MAU)
X(旧:Twitter) 4,500万人
Instagram 3,300万人
Facebook 2,600万人
YouTube 7,000万人
TikTok 1,700万人

また、海外月間アクティブユーザー数(MAU)は、以下の通りです。

SNSの名称 アクティブユーザー数(MAU)
X(旧:Twitter) 3億3,300万人
Instagram 10億人
Facebook 30億3,000万人
YouTube 20億人
TikTok 10億人

参考:「株式会社ガイアックス|SNSマーケティング支援サービス」2023年10月更新!性別・年齢別 SNSユーザー数(X(Twitter)、Instagram、TikTokなど13媒体)

この数字を見ると、「Facebook」の海外月間アクティブユーザー数が圧倒的に多いことが分かります。

だからといって、Facebookだけに力を入れれば良いというわけではありません。なぜなら、ユーザー数(投稿情報)が多いぶん、宣伝したい情報を見つけてもらえる可能性が低くなるからです。

そのため、まずは日本国内での拡散性が高い「X(旧:Twitter)」「Instagram」「YouTube」から始めるのも一つの方法。自分に合ったSNSを選択して運用するようにしましょう。

▼SNSを活用したWebマーケティングについては、こちらで解説。
Webマーケティングは委託するべき?外注先におすすめな会社8選【最新版】

インバウンド集客のためのSNS運用ポイント

ここでは、SNSを活用したインバウンド集客のポイントを4つ説明します。

  • 注力するSNSを決めて運用体制を整える
  • ターゲットとなる国の言語でSNS運用を行なう
  • 英語のハッシュタグを組み合わせて使う
  • インフルエンサーにPRしてもらう

以下、一つずつ順番に説明します。

注力するSNSを決めて運用体制を整える

インバウンド対策としてSNS運用を行なうのであれば、まずはどのSNSに注力するかを決めて、運用体制を整えましょう。

具体的には、運用者がコンセプトをしっかり理解したうえで、投稿内容・ハッシュタグ・投稿頻度・返信対応などをマニュアル化します。

そのうえで、SNSマーケティングにおいてデータ分析と改善を繰り返し、インバウンド集客の効果を高めていくという流れです。

SNSによっては、賞品プレゼントやフォトコンテストなどのキャンペーン企画を実施するなどして、ユーザーの投稿を増やす方法も効果的だと言えるでしょう。

したがって、データ収集やキャンペーンを実施しやすいSNSを選択することが重要です。

また、将来的に複数のSNSを活用することを検討しているのであれば、どのように展開していくのかをあらかじめ考えておきましょう。

SNS 主な特徴
X(旧:Twitter) ・写真や動画の投稿が可能
・ハッシュタグで拡散されやすい
・他の投稿を引用することが可能
Instagram ・写真や動画の投稿が中心
・ハッシュタグで拡散されやすい
・海外の人に見つけてもらいやすい
Facebook ・写真や動画の投稿が可能
・ハッシュタグで拡散されやすい
・ユーザーとの繋がりから情報が伝わりやすい
YouTube ・長い動画を投稿することができる
・チャンネルから過去の動画を見つけやすい
・関連動画からの流入が見込める
TikTok ・ユーザーの年齢層が若い
・ショート動画コンテンツとして確立している

ターゲットとなる国の言語でSNS運用を行なう

インバウンド集客を狙うのなら、SNSではターゲットにする国の言語を使って投稿を行なうようにしましょう。

「国土交通省 観光庁」が実施した、「訪日外国人消費動向調査結果及び分析 2023年4-6月期 報告書」によると、「出発前に役に立った旅行情報源の言語」の項目で、1位「英語」56.9%、2位「韓国語」25.3%、3位「中国語(繁体字)」24.8%という結果が出ています。

ちなみに「日本語」は11.2%で4位です。これは「ある程度日本語を理解できる」「SNS上で自国の言語に自動翻訳できる」、という点も関係していると思われます。

とはいえ、情報を正確に伝えるためには、ターゲットである国の言語を使うのが一番です。迷った場合は、英語を選択するのが無難だと言えるでしょう。

中国の人気SNS「Weibo(ウェイボー/微博)」

中国語圏で圧倒的なシェアを誇るSNSと言えば「Weibo(ウェイボー/微博)」が有名です。

アクティブユーザー数は、約5億8,400万人。拡散力が高いため、中国語でSNS投稿をするならWeiboを運用することも検討してみましょう。

また、中国国内ではネット検閲が行なわれているため、国外のWebサイトやSNSへのアクセスが制限されているのが現状。

中国からの観光客をターゲットにする場合はWeiboに注力することで、他社と比べて集客力に大きな差をつけられるかもしれません。

英語のハッシュタグを組み合わせて使う

SNSではハッシュタグ検索を行なうユーザーが多いため、海外の人に向けて「英語のハッシュタグ」を活用することが大切です。

場合によっては、外国語で長文を書くよりも英語のハッシュタグを多用した方が、外国人旅行者に見つけてもらえる可能性が高くなります

とはいえ、投稿数の多いハッシュタグをつけると、他の投稿に埋もれてしまう恐れもあるので注意が必要です。

注目を集めやすいハッシュタグを組み合わせつつ、独自のハッシュタグを付けくわえながら、データ分析と改善を繰り返してみましょう。

ハッシュタグの例

日本を旅行したい人が検索するハッシュタグ
「#japan_trip」「#beautifuljapan」

場所や地名を表すハッシュタグ
「#kyoto」「#mtfuji」「#shrine」

日本らしさを表すハッシュタグ
「#kimono」「#geisha」

インフルエンサーにPRしてもらう

海外で有名なインフルエンサーをアンバサダーとして起用して、SNSでPRしてもらう方法もあります。

具体的には、実際に日本の現地に招待して、インフルエンサー自身のSNS上でPRしてもらうという流れです。そして、同時に自社のSNSでも情報発信を行ないます。

これにより、海外の人からも注目されやすくなるというわけです。

外国人目線で語られる感想や魅力的な写真などは、海外の人からも共感を得られる可能性が高いでしょう。予算に余裕がある場合は、検討してみると良いかもしれません。

インバウンド集客のSNS活用事例

ここでは、インバウンド集客を目的として、実際にSNS活用している事例を紹介します。

どのSNSを運用しようか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

X(旧:Twitter)

高知県の外国人向け観光情報サイト「Visit Kochi Japan」は、Webサイトを中心に各種SNSを複数活用しています。

この企業では、訪日外国人に実際にヒアリングを行ない、生のデータを取り入れながら、外国人目線の情報発信しているのが特徴。高知県在住の英語ネイティブに、記事の執筆や写真撮影を依頼しているのもポイントです。

思わず目をひくような魅力的な写真や投稿文で、SNSからWebサイトへ誘導する導線作りに力を入れていると言えるでしょう。

Instagram

京都で舞妓体験ができる「舞妓変身スタジオ四季」では、公式Instagramアカウントを活用しています。

投稿では英語のハッシュタグを多用することで、外国人旅行客の目に留まりやすい工夫をしているのが特徴。

定番の「#kyoto_trip」や日本的な単語「#maiko」「#geisha」とあわせて、オリジナリティのあるハッシュタグ「#unknownjapan」「#discoverjapan」などを組み合わせている点に注目です。

Facebook

岐阜県高山市では、英語の公式Facebookページ「Visit Hida Takayama」を運用しています。

映画『君の名は。』の聖地として海外でも有名な高山市は、映画に登場した場所の写真を投稿したり、ハッシュタグ「#hidatakayama」を使用したりすることで、外国人からの反応を得やすいのが特徴。

実際にこれまで中国人や台湾人の観光客の誘致に成功しており、聖地巡礼と絡めたインバウンド誘客の見本例と言えるでしょう。

YouTube

東京にある帝国ホテルは、YouTubeで「帝国ホテル 公式チャンネル」を運用しています。

海外の観光客が宿泊することも多い帝国ホテルでは、外国人観光客向けの紹介動画をたくさん投稿しているのが特徴。

説明がなくても帝国ホテルの雰囲気が伝わりやすように演出されていて、動画の長さも短めになっている点がポイントです。

TikTok

三重県にある鳥羽水族館は、TikTokの公式アカウント「toba_aquarium.official」を運営しています。

日本でラッコが見られる数少ない水族館として人気の高い鳥羽水族館では、ハッシュタグ「#seaotter」を付けたラッコの動画を多数投稿しているのが特徴。

ラッコの表情や動きがしっかりと伝わる動画は、BGMとあわせて臨場感を伝えてくれるのが魅力。TikTokの強みをうまく活かしている例だと言えるでしょう。

@toba_aquarium.official ラッコのキラちゃん「氷どーぞ」🧊#鳥羽水族館 #tobaaquarium #aquarium #seaotter #ラッコ #ラッコのキラちゃん #キラちゃん #ラッコのメイちゃん #緑黄色社会 #サマータイムシンデレラ #真夏のシンデレラ ♬ Summer Time Cinderella - Ryokuoushoku Shakai

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【まとめ】インバウンド対策のSNS運用はマーケティングも大切

インバウンド対策としてSNSを運用する場合は、拡散力の高いSNSで、英語のタッシュタグを付けて情報発信することがとても重要です。

特に、魅力的な画像と複数のタッシュタグを効果的に使う「Instagram」や「Facebook」は、外国人からの反応を得られやすいSNSと言えるでしょう。

データ分析にも注力する場合は、SNSマーケティングの知識が必要になるので、必要に応じて外注してみるのもオススメです。

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